見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2020門前仲町ランチとテイクアウト(続)

2020-05-10 23:26:09 | 食べたもの(銘菓・名産)

メーピン(Mae Ping):すぐ近所だが、あまり通らない道筋で、しゃれたタイ料理店を発見。わりと新しいお店かもしれない。週代わりメニューのパッタイ(焼きそば)をテイクアウト。

とりサンド「アンマール」:久しぶりのとりサンド!あげどり+スイートチリソースが好きなので、こればかりリピートしている。次回は違う組み合わせにしてみようかなあ。

ディデアン (Didean):深川不動尊前の「人情深川ご利益通り」にあるカフェ。薬膳カレーが有名らしいが、オムライスが食べたくなってテイクアウト。雑穀米のチキンライス(?)は甘すぎず、大人っぽい味。サラダ三種つき。

Truffle BAKERY(トリュフベーカリー):いつも長い行列ができているパン屋さん。連休明けに前を通ったら、珍しく人が少なくて買いものができた。ランチ+翌日の朝食分も買ったつもりが、美味しくてその日のうちに全部食べてしまった。

余話1)ISOZAKI(イソザキ):永代通りのケーキ屋さん。家族連れが気軽に立ち寄るような店構えだが、おしゃれで凝ったケーキもある。私が買ったのは自分のためのケーキ(連休中に1つ歳を取ったのである)。

余話2)連休中に、セブンイレブンでビャンビャン麺が売られているという情報をネットで見て、半信半疑で探しに行ったら、すぐ近所のお店で見つけた。味も麺の食感も本格的! 日本のコンビニの技術力に大感激!! しかしその後、実は江東区や墨田区など非常に狭い地域限定かつ期間限定の商品だったと分かった。また復活してほしいなあ。隣りはKALDIで買った愛玉子。

余話3)毎週土曜日は友人と呑むのが定例になっている。お疲れ様。来週も頑張ろう。

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2020新型コロナ禍・行かれなかった展覧会

2020-05-08 22:18:57 | 行ったもの(美術館・見仏)

◇【途中中止】府中市美術館 企画展・春の江戸絵画まつり『ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります-京の絵画と敦賀コレクション』(2020年3月14日~5月10日)

 5月4日の総理会見で、緊急事態宣言の全国一律延長が発表された。その影響で、一番ガッカリしたのは『ふつうの系譜』展の後期が公開されないまま中止になってしまったことだ。金子信久先生の「『ふつう展』日記」によれば、わずか17日間の開館中に三千人のお客さんが見たという。私もそのひとりだ。でも後期は、ほぼほぼ全作品が入れ替わるはずだったし、今回のメインビジュアルだった、敦賀市立博物館の「姫」(土佐光起『伊勢図』)に会えなかったのが本当に残念。それにしても「ふつう」展が、こんな「ふつうじゃない」事態に巻き込まれるとは、ちょっと皮肉な感じがする。

 ついでなので、新型コロナウイルス感染症の影響で、見られなかった展覧会の数々をメモしておく。

◇【途中中止】奈良国立博物館 特別展『毘沙門天-北方鎮護のカミ』(2020年2月4日~3月22日)

◇【途中中止】大和文華館 特別企画展『水のめぐみ 大地のみのり-野菜、果物、魚介の美術-』(2020年2月21日~4月5日)

 これらは3月下旬に関西に行ったら見ようと思っていたのに、直前でどこもバタバタと休館になり、そのまま終了してしまった。

◇【開催中止】東京国立博物館 特別展『法隆寺金堂壁画と百済観音』(2020年3月13日~5月10日)

◇【開催中止】大倉集古館 企画展『彩られた紙-料紙装飾の時代-』(2020年4月4日~5月24日)

 そして、いつの間にか中止が決まっていたのがこれら。百済観音の東京での公開は23年ぶり(見に行っていないけど覚えている)だったのに、誰の目にも触れずにお帰りになってしまった。

 以下は、東京地区で、開催が延期になっているもの。会期が5月中のものは、このまま中止の公算が大きい。6月以降まであるものは、まだ短縮開催のチャンスがあるかもしれない。

◇【延期/未定】国立歴史民俗博物館 企画展示『昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌』(2020年3月17日~5月17日)

◇【延期/未定】東京国立博物館 ユネスコ無形文化遺産 特別展『体感! 日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-』(2020年3月10日~5月24日)

◇【延期/未定】東京藝術大学大学美術館 御即位記念特別展『雅楽の美』(2020年4月4日~5月31日)

◇【延期/未定】東京国立博物館 特別展『きもの KIMONO』(2020年4月14日~6月7日)

◇【延期/未定】日本民藝館 特別展『洋風画と泥絵 異国文化から生れた「工芸的絵画」』(2020年3月31日~6月14日)

◇【延期/未定】国立科学博物館 特別展『和食~日本の自然、人々の知恵~』(2020年3月14日~6月14日)

◇【延期/未定】江戸東京博物館 特別展『奇才-江戸絵画の冒険者たち-』(2020年04月25日〜6月21日)

 以下は関西方面。大和文華館は、今年、開館60周年で『コレクションの歩み展』IとII、そのあとも力の入った展覧会が続くのに出鼻をくじかれて残念である。もっと可哀想な京都京セラ美術館(旧・京都市美術館)は、リニューアルオープンが延期になってしまった。

◇【延期/未定】大和文華館 大和文華館開館60周年記念『コレクションの歩み展 I』(2020年4月10日~5月17日)

◇【延期/未定】京都国立博物館 西国三十三所草創1300年記念特別展『聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-』(2020年4月11日~5月31日)

◇【延期/未定】MIHO MUSEUM 『MIHO MUSEUMコレクションの形成-日本絵画を中心に-』(2020年3月14日~6月7日)

◇【延期/未定】京都京セラ美術館 館開館記念展『京都の美術 250年の夢.第1部 江戸から明治へ:近代への飛躍-江戸の綺羅星(スーパースター)から明治の京都画壇へ』(2020年4月18日~6月14日)

◇【延期/未定】大阪市立東洋陶磁美術館 特別展『天目-中国黒釉の美』(2020年4月25日~8月16日)

 半年以上、会期を後ろ倒しにしてしまったのはみんぱく。これは正しい判断だったと言えよう。

◇【開催期間変更】国立民族学博物館 特別展『先住民の宝』(2020年3月19日~6月2日)→(2020年10月1日~12月15日)

 いま、一番気になっているのは、6月から始まる以下の展覧会である。果たして聖林寺の十一面観音さまの東京での初公開は実現するか。実現してほしいけれど、「密」を避けて鑑賞するのは難しそうである。

◇東京国立博物館 特別展『国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ』(2020年6月16日~ 8月31日)

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掠奪・暴行も生きるため/新版 雑兵たちの戦場(藤木久志)

2020-05-05 20:57:36 | 読んだもの(書籍)

〇藤木久志『新版 雑兵たちの戦場:中世の傭兵と奴隷狩り』(朝日選書) 朝日新聞出版 2005.6

 いつか読もうと思っていた本書をようやく読む機会を得た。素人の私が言うのもナンだが、たぶん日本中世史研究における記念碑的な名著である。華やかな戦国群雄論や合戦物語の裏側で、実は飢えた雑兵たちが生きるため食うための戦争を戦い、人と物の略奪を繰り広げていたことを明らかにする。いま読んでも十分面白いが、原著出版当時(1995年)の衝撃は、さらに大きかっただろうと思う。現在では、たとえば大河ドラマに描かれる中世の社会も、かなり本書の見解に沿ったものになっているので、あらためて出発点を確認するような気持ちで読んだ。

 雑兵とは身分の低い兵卒のこと。上級武士以外の、悴者(かせもの)・若党・足軽(以上が侍)、中間・小者・あしらこ(以上が下人)、夫(ぶ)・夫丸(以上は百姓)をいう。彼らには御恩も奉公も武士道もなく、たとえ懸命に戦っても恩賞があるわけでもなく、ただ作戦の合間の乱取りと、落城後の掠奪を目当てに戦闘に参加していた。

 そもそも農業の未発達な中世の暮らしは飢えと隣り合わせだった。中世の関東の過去帳の調査から、早春から初夏にかけての端境期に死亡者が集中することが分かっている(中国は二毛作のため春と秋にピークあるとのこと)。戦場は春に飢える村人たちの稼ぎ場であり、口減らしの意味もあった(一方で、農繁期に百姓を徴発するのは容易でなかったという指摘も面白い)。

 乱取りされた人々は、大名の国元に連れていかれる者もあり、身代金で買い戻される者もあり、また人買い商人に売り払われる者もあった。その一部は、ポルトガルの商船に転売されていたというのが、なかなか衝撃だった。一部どころではなく、傭兵、奴隷、労働者などとして、16世紀末から海を渡った日本人の総数はおそらく10万人以上、その1割ほどが東南アジアに住み着いたという推定もあるそうだ。キリシタン史料から見えてくる中世日本の姿、もっと一般的に知られてほしい。

 先を急いではいけない。秀吉の天下統一によって国内から戦場が消滅すると、掠奪・暴行のエネルギーは朝鮮に向けられた。著者は、かつて朝鮮侵略における日本軍の激しい掠奪行為を「外国の戦場ゆえの逸脱、侵略戦争ゆえの退廃、近代に先行する強制連行の史実」と見ていたが、「実は日本国内の戦場の人取り習俗の持ち出しであったなどとは、当時はとても信じられなかった」と告白しており、感慨深い。人間、外国だからとか非日常だからといって、そんなに本質が変わるものではないのかもしれない。

 本格的に国内に戦場がなくなると、食えない村人たちは都市の普請場や金銀山に向かうようになる。相次ぐ築城は、戦場を閉鎖し平和を保ち続けるために、新たな稼ぎ場を用意する公共事業だったと見ることもできる。

 本書は、文書類に拠るだけでなく、狂言(召使う者が一人しかいない武士=一僕者)を引いたり、絵画資料(大坂夏の陣屏風)を例に挙げたり、目配りが広い。傭兵たち≒かぶき者の風体についての考察を読みながら、岩佐又兵衛など、桃山・江戸初期の風俗屏風を思い浮かべていた。戦いのときは、ただ無力に蹂躙されるのではなく、城籠り・山上がり、寺社に逃げ籠る、半手・半納など、さまざまな手立てで身を守ろうとする村のありかたも興味深かった。「誰にでもいい、強い者につく」というのが、武士と異なる、百姓の生き方だったという。

 豊富な参考文献には、興味深い先行研究がたくさん目についた。とりあえず本書を含む著者の朝日選書三部作『戦国の村を行く』と『飢饉と戦争の戦国を行く』を読もう。あとは折口信夫の「ごろつきの話」が読みたい。

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2020亀戸天神の藤

2020-05-03 20:44:06 | なごみ写真帖

初夏のこの時期に咲く花には、好きなものが多い。藤もそのひとつ。

例年、ゴールデンウィークは関西方面に出かけていたので、宇治の平等院や奈良の春日大社の藤を見る機会が多かった。鎌倉は鶴岡八幡宮や長谷寺の藤棚もいいが、山の斜面に乱れ咲くようなヤマフジが好き。

さて下町育ちの私にとって、東京の藤の名所といえば亀戸天神だが、もう長いこと、行ったことがなかった。外出自粛の連休だが、バスで錦糸町駅に出て、ぶらぶら歩いて、藤を見てきた。

丈の長い遅咲きの藤。それにしても房が長くて見事!

亀戸天神社のホームページには、昨年の藤まつり(今年は中止)の写真が掲載されているが、ものすごい人出である。今年は落ち着いて花を見ることができてラッキーだったかもしれない。

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新型コロナ禍・在宅勤務4週目

2020-05-02 13:53:21 | 日常生活

 在宅勤務4週目が終了。

 今週は、金曜日のウェブセミナーで報告する仕事が月曜にまわってきたので、けっこう慌ただしかった。4/29(水)の祝日も、なんだか在宅勤務の続きになってしまった。

 木曜は職場の打合せで、初めてTeamsを使い、金曜は初めてSlackを使った。テレビ会議も、Zoom、WebexMeetings、WebexEventsと、いろいろ体験中である。いやーこの歳になって、こんなに次々新しいツールに適応しなければならないのは、正直しんどい。私が社会人になった頃(約30年前)は、パソコンを全く使わない先輩がたくさんいて、呆れていたのだが、いま自分がそっちのポジションにいることをしみじみ感じる。

 今日から連休に突入。仕事はいろいろやり残しもあるが、そこは目をつぶって、この期間は「勤務」しないようにしないと…。しかし丸ごと自宅で過ごすGWなんて、いつ以来だろうか。昨年の今頃は、中国・江蘇省ツアーに出かけていたことを思い出す。ふだんできない写真の整理でもしようかしら。

門前仲町の季節菓子処「みなとや」さんのアマビエせんべい。ふんわりもっちり。特に白砂糖かけの甘辛い味が好み!

 

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