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さて、話は只見川に戻る。というか、ついに自分が注目する只見川とJR只見線の最深部でもある福島県金山町、只見町と足を踏み入れることになった。8月から3日間の日帰りを繰り返しての総力取材(?)でもある。
まずはその中で、JR只見線の橋梁群の紹介。以前にも書き込んだとおり、豪雪地を走るこの路線は沿線住民の貴重な足としてだけでなく、只見川のダム建設にも大きな役割を果たしたており、橋やトンネルは只見線鉄道施設群として土木遺産として選定されている。
その鉄道施設が、2011年に発生した「新潟・福島豪雨」により甚大な被害を受け、上流部の橋梁が何か所かで落橋・流出してしまい、会津川口と只見間が不通(バス代替輸送)が続いているが、福島県や沿線自治体からの支援により復旧工事が進められている。
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写真は下流部の第三只見川橋梁から第八橋梁まで(上から順に)一気に紹介している。風光明媚な只見川に絡まりながら、日本の原風景ともいえる景色を楽しみながら走る路線は、乗り鉄・撮り鉄など鉄道ファンには人気の高い路線でもある。
特に第六・第七は主桁である上路トラス橋が落橋。線路下のトラス部分に濁流や流木などが押し寄せ、負荷がかかったものと思われる。第五・第八は下路トラス橋であったためトラス部分は再利用できたが、主桁前後のガーダー橋部分が落橋するといった被害により、この橋梁群の復旧費用だけで85億円とも言われている。(落橋した第六、第七は、令和3年度選定の鉄道遺産群から除外されているのは悲しい限りだ。)
いつぞやと同様に、写真には列車は写り込んでいない。超ローカル線で列車ダイヤがなかなか合わないということもあるが、第六より上流部には、そもそも現段階で運行する列車はない状況である。といっても鉄道ファンとしては情けない気もするのも確か。言い訳である。
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さて、不通区間の会津川口と只見間だが、いよいよこの10月1日に運転再開となる。奥会津の地域では「おかえり只見線」というキャンペーンを実施中。これも以前に紹介したテレサ・テンの「ふるさとはどこですか」のアンサーキャッチフレーズのようにも感じる。只見線の各駅や並行して走る国道252号沿いの主要か所には「おかえり只見線」ののぼり旗や横断幕が各所に掲げられていた。
私が第四只見川橋梁を撮影しクルマに戻ろうとしたとき、同じ駐車スペースにクルマを停めた女性が走ってくる。カメラを持っていた私に、「試運転だよ!」と声をかけ「まだ間に合う!」と撮影スポットの国道橋に戻るように促す。その瞬間、橋を渡る列車の音が山間に響いた。
残念ながらGⅤ-E400系気動車を捉えることはできなかった。話を聞くと、三島町の観光協会の方だそうで、試運転車を撮影するためここまで追いかけてきたそうな。この地域の人たちがどれだけ復旧を待ち焦がれていたかを知ることができる場面でもあった。(写真下:只見駅に掲げられた「おかえり只見線」のぼり旗と、金山町役場に掲げられた横断幕にはの「祝・全線運転再開」の文字も見える。)
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