そろそろ現役引退?と考えていたが、少人数で店と工場を運営している中、几帳面で器用な取締役が体調不良で療養中になったこともあって、店の雑用係として延長登板を続けている。
年も明けて、三が日はお休みだったのだが少し雪が積もったので、明日からの営業に備え仕込みのため出勤するキッチンクルーの駐車スペースを確保するため除雪作業に出動。自分も新年初出勤となった。
店自体は休みだったので、駐車場などの機械除雪は明日に持ち越しすることとして、明日の除雪に要する時間を少しでも確保するため、休憩スペースに設置された薪ストーブの掃除を前倒しで行うことにした。
この仕事、先年までは病気療養中の取締役専任の仕事だったのだが、掃除や点火作業、薪の支度など、見よう見まねで薪を追加して燃やすことはしていたが、除雪を含めて新しい冬場の仕事が増えてしまった。これが結構時間と手間がかかる。面倒です、ハッキリ言って!
特に薪ストーブは、前日消火を確認した後、朝から灰や煤(すす)まみれになって掃除。店に立つときのユニホームの袖口を汚すことも多々ある。手順を間違えたり上手く火がつかないと部屋に煙を充満させることも。
薪ストーブを稼働させて1か月、ここにきてだいぶ要領を得てきてはいるが、それでも朝の除雪があるときはスコップを持ちながらストーブの火を確認したりするため、時間的にもかなり余裕がなくなるときがある。
でも、ガラスを磨いたりするとピカピカになってくれるし、上手に火が起きるとゆらゆらと炎は暖かい笑顔を見せてくれる。火が見えるっていうのは心も暖かくなるし、何よりお客様は「とても優しい暖かさだ!」と喜んでくれる。苦労も吹っ飛ぶ嬉しい瞬間でもある。
まあ、手間のかかる分、何かゆったりとした気分にさせてくれたり、人の気持ちもほっこり暖めてくれると言い聞かせ、掃除したりする手間や時間も大事にしていきたいと考えている。
「忘れかけていた大切なもの見つけませんか?薪ストーブを囲む暮らしで、心までも暖かく」は、このストーブ導入に際し販売施工をしてくれた「雪国科学」という会社のホームページの言葉。そのとおりだと、一人うなずき今日も手入れしてきた。(雪国科学のホームページに、施工実績として店の紹介が掲載されている。)