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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

今回は「にとこみえ~る館」の展望台からケーソン工法を見学

2023年04月12日 | 土木構造物・土木遺産


遠方から新潟を訪れた伝説の土木技術者をお迎えして、大河津分水を案内する機会を得て、足を延ばしたのは「にとこみえ~る館」。以前にも紹介した大河津分水の河口付近で進められている河川改修事業をPRする国土交通省の施設である。
令和(以前は「平成」)の大改修ともいわれている工事は、平成27年から始まり、第二床固(通称「にとこ」)の改築、河口部の狭さく部分の拡幅やそれに伴う野積橋の架け替え(「新野積橋」の建設)等が主な工事で、総事業費1200億円、事業期間18年という大規模な事業である。
そんな第二床固の工事現場至近の場所に建設された「にとこみえ~る館」は、2020年(令和2年)にフルオープンしたもので、2019年(令和元年)の東日本台風で被害を受けながらも、新潟平野を守った大河津分水の役割や工事を紹介するために設置されものである。



分水路右岸に設置された施設の脇から、高台に通じる階段が設置されており、通路を進んだ先の展望台からは第二床固の工事の様子が一望できる。自分としては「にとこみえ~る館」には何回か訪れているが、この場所は初めてである。(以前は、時間を指定してガイドする申込制だったが、現在は受付に申し出れば階段の入口を開けてくれて自由に散策できる。)
以前にも紹介した通り、第二床固の改修工事にはニューマチックケーソン法という工法が採用されていて、鋼殻ケーソンが3基ほど設置されているのが見える。(新野積橋の橋脚にもケーソン法が用いられている。)これは土木技術者とすると目を見張るものであり、それを見るためにこの場所を設けたというのは素晴らしい。
久々工事の進捗を確かめることができた今回の土木技術者アテンドのお仕事だったが、工事はまだ半ば。自分の年齢を考えるとあと9年は不安だが、完成までもう3回くらい見に来ますかね!



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