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「横道世之介」 沖田修一監督 ×× たばこと塩の博物館協力
1987年、世之介(高良健吾)は長崎から上京し大学生活が始まります。入学式で隣の席だったことがきっかけで友達になった倉持(池松壮亮)、教室で知り合った加藤(綾野剛)、そしてガールフレンドの社長令嬢祥子(吉高由里子)などとの何気ない日々を描いた青春物語です。それぞれが35歳になった姿がときどき挿入され、「横道っていい奴だったよな」とみんなが思い出します。脚本がよくできていてコメディの要素もありますが、ちょっとほろ苦い後味も・・・。
高良健吾が人のいい世之介をのびのびと演じています。吉高の「ごきげんよう」という令嬢も嫌みがなくていいです。そのほか実力のある俳優ばかりで2時間40分の長さを感じさせません。
タバコは主役のふたりは喫煙しませんが、世之介が憧れる年上の女性(伊藤歩)が喫煙(×)、同郷の先輩が学生寮の部屋で喫煙(×)します。たばこと塩の博物館が協力していますが、87年当時のタバコ自動販売機が映っていました。服装なども時代をよくとらえていましたが、タバコ自販機までもそうするとは・・・。タバコマネーが流れていなければいいのですが。