無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ひまわりと子犬の7日間

2013-03-17 | 2015以前の映画評


「ひまわりと子犬の7日間」 平松恵美子監督 ○ 事務所に禁煙マーク

 宮崎県で起きた実話がもとになった作品です。母犬と子犬が保健所に収容されました。規則では7日間で里親が見つからないと処分されます。職員の神崎(堺雅人)は懸命に里親を探しますが、人間を敵視し心を許さない母犬は、「引き取り手が見つかるわけがない」と処分を促されます。一方、神崎は犬を処分する仕事をしていることで娘が心を閉ざしてしまいます。はたして母犬と子犬の命を救うことはできるのでしょうか。また、娘の気持ちは父親と寄り添うことができるのでしょうか。
 ペットを飼っている皆さんには是非見ていただき、飼いはじめた以上最後まで責任を持ってください、それができそうもなかったら飼わないでね、とお願いしたくなる作品です。
 タバコはなし。無煙です事務所には禁煙マークもありました。でんでん、小林稔侍などタバコ系の俳優さんも喫煙しませんでした。よかったです。 
「可愛い動物」物ではなく「殺処分」という重いテーマで、母と子の関係や命の問題をからませ春休みに子どもと観るのにお勧めの作品です。
ただ、子どものみなさん、映画が始まったらおしゃべりや携帯の画面を見るのはマナー違反なので、周囲に迷惑をかけずに観てくださいね。


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千年の愉楽

2013-03-17 | 2015以前の映画評


「千年の愉楽」 若松孝二監督 △ ☆

 中上健次原作、若松孝二監督の遺作となりました。
 紀州の海辺の町が舞台です。時代は主に戦後の混乱期です。代々、女性問題で非業の死を遂げる中本家の男たちを描いています。女たちに愉楽を与えながらもそれゆえ若くして死んでゆく美貌の男たちの姿を、彼らが生まれた時に「母親より先に抱いた」オリュウノオバ(寺島しのぶ)と呼ばれる産婆の目を通して描いています。生まれては死んでゆく命を美しい男たちが切なく演じます。
 「中本家の血」と言われる美貌の男を、井浦新、高良健吾、高岡蒼祐、染谷将太が演じます。それぞれ美貌だけでなく演技も申し分ありません。「路地」に住む人々の悲哀もさりげなく表現されています。バックの音楽も作品を盛り上げました。(☆)
 タバコは大変残念なことに、高良健吾が森林組合の仕事に行くときに仲間が喫煙しました。この1回だけでした。前作「キャタピラー」は無煙だったので今回も期待していたのですが残念です。でも主役級の男たちが喫煙しなかったのでそこは評価したいです。

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