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「愛、アムール」 ミヒャエル ハネケ監督 仏独オーストリア ×
パリの高級アパルトマンで暮す音楽家のジョルジュとアンヌは80歳を過ぎてもふたりで穏やかに暮らしていました。しかし、アンヌが病に倒れ、手術も失敗し、マヒの残る体で退院してきました。プライドの高いアンヌは家に引きこもってしまいます。懸命に介護とリハビリをするジョルジュですが、彼もまた高齢で限界があるのでした。アンヌの症状は徐々に悪化していきます。そして、ジョルジュはある決断をします。この決断をあなたはどう思いますか?これは「愛」でしょうか?
ジョルジュ役はかつて「男と女」で主役を演じたジャン ルイ トランティニャンで、彼をイメージして書かれた脚本だそうです。往年の映画ファンには嬉しい再会なのか、それとも・・・。ちょっと複雑な思いかもしれません。病が原因で壊れてゆくアンヌ役(エマニュエル リヴァ)も名演でした。また、アンヌの弟子のピアニスト役が本物のピアニストで音楽もよかったです。老老介護がこれから増えていきますが、個人的にはこの作品のラストは納得できません。
タバコは、ジョルジュが喫煙します。回数は少ないのですが、吸い殻のある灰皿なども映りました。夫の喫煙による受動喫煙がアンヌの病の原因だったと思います。「本当の愛」は「禁煙」ですね。
「愛、キンエン」