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チャンス商会 ~初恋を探して~

2016-01-26 | 2016外国語映画評


「チャンス商会 ~初恋を探して~」カン ジェギュ監督 韓国 △→◎ PPマルボロ緑 ☆

 孤独死を覚悟した一人暮らしの男性に訪れたちょっと訳ありの人生最後の恋を「シュリ」の監督が切なく描きました。
 チャンス商店で働くソンチル(パク クニョン)は口うるさい頑固者です。地域の開発計画に対してもひとり反対をしていました。商店街のメンバーはなんとか再開発を認めるハンコを押させるため
いいろいろ考えます。そんな時ソンチルの隣に引っ越してきた花屋のグンニム(ユン ヨジョン)と出会います。チャンス商店の社長をはじめ商店街の面々はソンチルに恋の手ほどきをし、ふたりはデートを重ねます。しかし、この二人の間には実は「嘘と秘密」が隠されていたのです。
 痴呆症の症状を巧みに織り交ぜ、地域の人々や商店の家族などみんなが二人を気にかけている暖かい物語です。(ネタバレになるのでこれ以上の言及は避けます。)脚本が素晴らしく、結末を知ってからもう一度観てみたい作品です。テーマは重くても随所に笑いがあり救われます。(☆)
 タバコは、こちらもたいへんおもしろい扱いで、高校生の娘が父親のタバコを数本盗んだり箱ごとポケットに入れたりします。実はこれは「親戚のおじさんが肺がんで死んだから父親には吸わせたくない」からだったのです。ラストシーン、その父親が喫煙する場面ではソンチルが「吸うな」とタバコを取り上げます。(△→◎)ただ、マルボロメンソールのパッケージは何度も映ります。(PP) 



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