無煙映画を探せ  

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去年の冬、きみと別れ

2018-03-12 | 2018日本語映画評


「去年の冬、きみと別れ」 瀧本智行監督 ◯ ☆

 中村文則原作のサスペンス小説を岩田剛典、斎藤工の競演で映画化しました。
 有名な写真家木原坂雄大(斎藤工)が関係した事件の真相を探る記事を出版社に持ち込んだ耶雲(岩田剛典)は編集者の小林(北村一輝)の助言を受けることになります。耶雲は小林と出会えたことを喜び度々記事についての意見を聴くようになります。実は耶雲は近々結婚を予定している婚約者百合子(山本美月)がいますが、取材が忙しく百合子とぶつかり合うようになります。そんな百合子に木原坂は近づくのでした。
 本作のチラシ通り「この罠にはまって」しまいました。最後まで読めない展開で、廃墟ホラー風の場面や黒猫などの状況設定もうまく最高のサスペンス映画です。また、上野耕路の音楽が作品に重厚さを醸し出しています。
 男女の絡みや、火事、殺人といった残酷な場面もありましたが、映倫区分「G」に収めたことで岩田ファンの中高生も鑑賞でき、観客動員にもつなげていると思いました。もちろん中高生だけでなく大人にも十分面白い作品でした。(☆)
 難を一つ言えば小林の青年時代を声だけでなく北村が演じられなかったのが残念です。
 タバコは、なし。吸い殻は映りましたが、無煙です。(◯)


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