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「私がモテてどうすんだ」 平沼紀久監督 ○
ぢゅん子原作コミックを実写映画化しました。
アニメオタクの高校生花依(富田望生)はあるBL,アニメのキャラクターに囲まれた生活をしています。学校でも常にイケメン男子の絡み合いを妄想し幸せを感じていました。ところが、そのキャラクターが死んでしまったのです。ショックを受け1週間引きこもった結果なんと激やせし、誰もが振り向くモテ系女子に変わってしまいます。(山口乃々華)実際のイケメンたちが次々アプローチしてきて混乱する花依ですが、その上演劇部のヒロインまで頼まれてしまうのでした。
個人的に富田望生(とみた みう)が「ソロモンの偽証」でデビューして依頼ファンなので、評価が甘くなりますが、女性の美醜を際どいところでコミカルに描けたのは冨田の演技力の賜物なのではないでしょうか。一つ間違えると大変嫌味な作品になってしまいかねない内容でしたが、彼女の素直な演技とパワーあふれるダンスシーンが楽しい青春物に昇華させました。また、演劇部の大御所役の中山咲月がシャープな存在で際立ちました。イケメン男子たちはそれぞれこれからがんばってね、って感じです。
タバコは、なし。無煙です。