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「もののけ姫」 1997年 宮崎駿監督 ○ 東宝
日本アカデミー賞他多数の賞を獲得したスタジオジブリを代表する名作です。
室町時代、タタリ神の呪いを解くため旅に出たアシタカは山の中で製鉄を営むエボシや人間の娘でありながら自然神の側につくサンと出会います。製鉄のために木を切り山を荒らすエボシですが、人間的には不治の病とされていた人々に仕事を与え、女性たちは生き生きと仕事をする、いわゆるマイノリティへの理解が深い女性です。一方、サンはオオカミやイノシシの神とともに森を守ろうと命をかけるのでした。
コロナ禍の中、新作映画の封切りが遅れ、その代わりに企画された「スクリーンでジブリを観よう」で封切り当時以降久しぶりに観ましたが、当時よりも環境や差別の問題が誰の目にも明らかになっている2020年の方がずっとこの作品から学ぶことが多かったように思います。「風の谷のナウシカ」は昨年民俗学者の赤坂憲雄さんが取り上げていたのでビデオで再見しましたが、どちらも甲乙つげ難い秀作でした。
今こそ「生きよ!」のメッセージが生かされます。
タバコは、なし。無煙です