「BOLT(ボルト)」 林海象(はやし かいぞう)監督 ✗
2015年から17年に監督が永瀬正敏を主演に手掛けた「BOLT」「ライフ」「GOOD YEAR」の3つのエピソードから構成される長編映画です。
あるところで、大地震が起きその揺れで原発から冷却水が漏れ始めました。「決死隊」が年齢の高い人から(永瀬、佐野史郎など)ボルトを締め直すために線量計がピーピー警告する中、防護服で身を包み酸素の量を測りながら必死に固まったボルトに挑戦しますが・・・。
汚染され住民が避難する事故原発立地エリアで「住んでいないはずの男性」が孤独死します。後片付けの業者(永瀬、大西信満)が膨大なゴミなどの片付けをします。そこには描いていた絵や大切な写真、そして原発への恨みを書いたノートなどがありました。
廃墟のようなガレージGOOD YEAR」で男(永瀬)はひとり原発の仕事を求め電話をかけますが放射線量の関係で断られます。モヤモヤとした男の元へタイヤをパンクさせ事故を起こした車が飛び込んでくるのでした。
それぞれ、原発事故とそれが原因で人生を変えさせられたエピソードが描かれています。現実として今も福島原発では3000人の労働者が廃炉に向けての仕事をしていると聞きます。彼らがどんな思いで仕事を遂行しているのか考えさせられます。個人的には、原発さえなければもっと安全で社会の真に役に立つ仕事ができる人たちです。もったいないことだ、と思います。再稼働なんてとんでもない!
タバコは、エピソード2と3で永瀬、大西が喫煙しました。(✗)永瀬さん顔色悪いのにタバコ吸わされていてお気の毒です。放射線も怖いけど紙巻きタバコは有害物質がポロニウム以外にもたくさん含まれていますよ。