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「スターウォーズ フォースの覚醒」 J J エイブラムス監督 米 ◯
旧3部作と呼ばれている1978年から83年に公開された「エピソード4」から「エピソード6」の時代から30年後という「エピソード7」という位置づけになる作品です。製作会社がディズニーになり監督も変わりました。が、あの音楽が変わらず、懐かしいキャラクターが復活したことで30年来のファンには嬉しい作品です。
時代は「遠い昔」、場所は「宇宙の遥か彼方」。人類と全く同じ生命体や奇妙な宇宙生命体が共存し、不意義なことにどの星へ行っても普通に活動できます。宇宙が舞台のファンタジーです。
ファンタジーですが「ウォーズ」のタイトル通り常に闘っています。今作では「帝国軍」を受け継ぐ「ファースト・オーダー」とその支配に抵抗する「レジスタンス」との闘いです。
砂漠の惑星ジャクーで廃品回収をしているレイ(デイジー リドリー)はレジスタンスの戦士ポーが重要な秘密を託したドロイドBB―8(球体ロボット)と出会ったことから闘いの当事者となってしまいます。「ファースト・オーダー」の兵士に捕まりそうになったレイとBB-8は砂漠の中に放置されていたポンコツ船「ファルコン」で逃げ出します。そしてあのハン・ソロ(ハリソン フォード)と出会うのでした。
単なる映画の範疇を超え「スターウォーズ文化」を形成している作品で、特にこれといって騒ぐほどの内容ではありませんが、まあ言ってしまえば「寅さんシリーズ」のようなもので上映されれば観ておこうかという気にさせる不思議な魅力のある作品ではあります。メディア・コントロールが巧みなのかもしれません。ひとつ難を言わせてもらえば、「悪役に魅力が無い」。もっと無名でもいいからいい男を出してほしい。
タバコは、なし。無煙です。