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「雪の花〜ともに在りて〜」

2025-01-25 | 2025映画評

「雪の花〜ともに在りて〜」 小泉堯史監督 ◯ 松竹

 天然痘撲滅のための種痘の実践に取り組んだ町医者を主人公にした吉村昭原作の小説を映画化しました。

 幕末期、疱瘡の脅威は京の都だけでなく福井の村にまで犠牲者を出していました。医師の笠原良策(松坂桃李)は漢方医学の限界を知りなんとか蘭方医学を学びたいと思っていました。妻(芳根京子)の理解と協力で私財をなげうって京の蘭方医(役所広司)のもとで種痘という予防法を学ぶのですが・・・。

 市井に埋もれた偉人物語です。今では当たり前ですが、種痘が福井藩からどのように全国に浸透していったのか描かれていると医学史の勉強にもなったかもしれません。室内の同じような場面が繰り返される一方、京への往復を歩く姿は必要以上に延々描かれちょっと退屈しました。

 褒めるとすれば赤ちゃんたちが必要なところではちゃんと泣いて会話の場面ではみんな大人しくしていたのが役者魂(?)を感じました。

 うらぶれた通りの演出で風に舞うホコリを使いますが、実際に何かを飛ばしているのでしょうか、健康に悪そうです。CGですよね。

 芳根さん太鼓のお稽古お疲れ様でした。

 タバコは、なし。無煙です。

 

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