無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

SUNNY 強い気持ち・強い愛

2018-09-14 | 2018日本語映画評


「SUNNY 強い気持ち・強い愛」 大根仁監督 ☓☓☓☓加熱式タバコ

 2011年の韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のリメイク版です。
 骨折で入院した母親の病院を訪れた奈美(篠原涼子)は末期がんで苦しむ高校時代の友人芹香(板谷由夏)と再会します。女子校で「サニー」というグループを作って楽しんでいたメンバーにもう一度逢いたいという芹香の願いを叶えようと過つてのメンバーを探し出します。当時は輝いていた彼女たちですが、それぞれ問題を抱えていたのです。メンバーが揃うことはできるのでしょうか。
 「モテキ」同様ダンスシーンが見どころの作品です。冒頭で紺のハイソックスの集団がルーズソックスの集団に変わるところなど、過去と現在の場面転換がうまいです。阪神大震災の影響もちらりと触れ(主人公の転校の理由)コギャルだけではない時代を表しました。また、アルコール依存症、ギャンブル夫、ブラック企業などの社会問題が織り込まれていたことも評価できます。
 それぞれの時代の主人公たちだけでなく、脇役の担任の先生、ブラック企業の新井浩文などが名演技を見せました。
 ただ、タバコは大問題です。まず現在の場面で探偵役のリリー・フランキーが依頼人の前で加熱式タバコを喫煙(☓)します。これはありえないでしょう。いくら怪しい探偵とはいえ依頼人の前で喫煙はしません。生活が荒れている友人役のともさかりえが喫煙(☓)。過去の場面では、奈美が恋する大学生役の三浦春馬が喫煙(☓)、当時のディスコも煙がモウモウ。高校生の奈美と奈々が寄るおでん屋の親父が喫煙。(☓)この場面では高校生と知りながらも酒を飲ませます。この件についてはエンドロールで「未成年の飲酒は禁止されています。」云々とテロップがでます。
 次回作ではぜひ「加熱式タバコを含む喫煙は肺がんその他の疾病の原因となります。」という文言も流してほしいです。 
 予告編での喫煙場面(☓)はカットしましょう。
「モテキ」同様タバコもモクモクの作品でした。

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