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「アイリッシュマン」 PG12 マーティン スコセッシ監督 米
ハリウッドのベテラン監督が同じく超ベテラン俳優ロバート デ ニーロ、アル パチーノを起用し、時代的には台頭してきた労働組合、アイルランド系大統領ケネディの登場いずれにも闇で絡んでくるイタリア系マフィアの存在を描きました。
トラック運転手のフランク(ロバート デ ニーロ)はアイルランド系ですが、仕事を通じてイタリア系マフィアのボス、ラッセル(ジョー ベシ)に可愛がられるようになります。軍隊の経験からか人殺しはお手の物でラッセルに頼まれた「仕事」は淡々とこなし信頼関係は深くなります。一方トラック運転手の労働組合のトップで当時大統領の次くらい影響力があったジミー ホッブス(アル パチーノ)とは家族ぐるみの付き合いをするようになりますが、ホッブズは1975年に失踪します。果たしてその失踪にフランクも一枚噛んでいたのでしょうか。
実年齢がデ ニーロ76歳、パチーノ79歳、ベシ76歳という主役たちが30歳の頃からを科学技術の進歩で怪演します。顔はなんとかなっても動きは自前でしょうからみなさん若い体を保っていて恐れ入りましたって感じです。
今作は、第32回東京国際映画祭クロージング作品として上映されましたが、もともとは「Netflix」で配信された作品です。パソコンのちっちゃい画面で見てもちっとも面白くないのでは?(観ていませんが・・・。)桜坂劇場の大スクリーンで鑑賞でき大変嬉しく思います。桜坂劇場ありがとう。
タバコは、時代的にも職業的にも喫煙率が高くなるのは仕方がありませんが、デ ニーロもパチーノもベシも喫煙しません。特にベシが演じるラッセルは「車内は禁煙」理由は白内障に良くないから。というセリフがありました。ただ、ラッセルとフランクの妻がヘビースモーカーで、フランクの妻が肺がんで亡くなったときのセリフに「妻は肺がんで死んだ。そりゃそうだ。」というタバコについてのセリフがあり、また妻の死後灰皿の吸い殻を集めて回るシーンが印象的でした。