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「マルガリータで乾杯を!」 ショナリ ボース監督 インド ◯
脳性マヒの主人公が自分を偽らない生き方にたどり着くまでの物語です。
デリー大学に通うライラ(カルキ ケクラン)は電動車いすを巧みに乗りこなし、パソコンを使ってSNSだけでなく作曲もします。またポルノも楽しんでしまう普通の女子大生です。しかし、障がいがあるため差別を受け落ち込みます。母親はアメリカへの留学を勧め、ライラはニューヨーク大学へ編入します。そこで視覚障害者のハヌム(サヤーニー グプター)と出会い、レズのカップルとして同棲をはじめます。一方、ライラの母親は深刻な病気と闘っていました。ライラはどうやって人生の試練を乗り越えていくのでしょうか。
インド映画にしては珍しく踊りがほとんどありません。タブーともなっている性描写も自然に描かれています。女性監督だからこそ出来たのかもしれません。「かわいそうな障がい者映画」「頑張っている障がい者映画」ではなく、普通の人生を生きる障がい者を描きました。主役のカルキが微妙な表情の変化で感情を表現しました。
カルキのファッションがおしゃれでイヤリングも登場するたびに変わっていて、経済的なことはどうやりくりしているのかちょっと気になりました。
タバコは、ニューヨークの場面で信号待ちしている人のタバコが映りましたが、(◯)です。