無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「なんくるないさあ 劇場版 生きてるかぎり死なないさあ」 野田孝則監督 ○ ☆

2021-02-02 | 2021映画評


「なんくるないさあ 劇場版 生きてるかぎり死なないさあ」 野田孝則監督 ○ ☆

 沖縄が生んだ喜劇の女王・仲田幸子を主演にしたドタバタ喜劇を映画にしました。全編「うちなーぐち」(沖縄方言)で標準語の字幕付きです。
 劇団でいご座の座長仲田幸子が亡くなり家族と劇団員は葬儀の準備を始めます。一方、東京から売れないミュージシャン金田哲夫(東風平高根 こちひら たかね)はマネージャー(松田るか)と那覇に営業にやってきましたが、手違いで幸子の棺桶を積んでいたでいご座の派手なトラックで出発してしまいます。葬儀では主役がいなくなり大騒ぎ弔問客をいつもの調子で追加公演とごまかします。幸子の若かった頃の幽霊(仲田まさえ 幸子の孫)が哲夫たちの前に現れ最後の願いを託します。果たしてきちんと成仏させることができるのでしょうか。

 冒頭がドキュメンタリータッチで「沖縄喜劇の女王逝去」の号外が配られ、具志堅用高さんなどの関係有名人のインタビューまであり予備知識無し(仲田幸子自身初めて)でみたので「本物のドキュメンタリー映画?」「そのわりにはちょっとふざけ過ぎだし」と上映開始5分くらいは笑っていいのか笑ったら不謹慎なのか迷ってしまいました。自分の葬式まで喜劇にしてしまうなんて沖縄のヒトはすごい、と思っていましたが、「オキナワグラフ 2」によると、実は本土のプロデューサー村岡克彦が3年間交渉を続けた結果の映画初登場だったそうです。とにかく笑えるし、いろいろ人生哲学も学べるのでファミリーで是非見てほしい作品です。(☆)

 タバコは、なし。無煙です。
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