
「エベレスト3D」 バルタザール コルマウクル監督 米 ◯
1996年、実際に起きたエベレスト登頂を目指した登山隊を描いています。
商業登山が始まった頃、登山の季節が限定されるエベレストでは登山道やキャンプ地は各国の登山隊で過密状態になっていました。危険な箇所では当然のことながら渋滞が起き、その待機時間に寒さで体力を消耗してしまい予想以上にボンベの酸素を使ってしまいます。そんな余裕のない中、登頂を果たしたメンバーは下山中に嵐に遭遇します。メンバー全員生還させるためにガイドたちは連絡を取りながら救出に向かいますが、果たして無事キャンプまで下山できるのでしょうか。
日本人の登山家難波康子さんも犠牲になってしまいましたが、映画を見る限りガイドが「時間切れだからもうダメだ。」というのにわがままな参加者が「どうしても頂上に立ちたい。」とごねたおかげで死なないですんだはずのメンバーが何人も犠牲になってしまったようでした。
カトマンズやエベレスト街道のナムチェバザールなどのロケシーンは、高度障害に苦しみながらもなんとかエベレストの山頂を見るところまで辿りつけた筆者としては大変懐かしく思い出されました。エベレスト山頂付近の再現もよくできていて臨場感(山頂までは登ったことはありませんが)のある作品となりました。ただ、3Dの字幕が読みにくくもう少しなにか工夫をしてほしいものです。
タバコは、当然のこととは思いますが出てきませんでした。(◯)