水曜日に北アルプス登り隊第1回に参加した。場所は山梨県の兜山だ。標高900mあまり。それほど高山ではない。スリングとカラビナ、ヘルメットも買った。これらを使って、ロープや鎖場での安全確保の練習だ。これはどうということはない、簡単にできた。問題はそこではない。歩き方だ。
この日は2日前に筑波山に登った。最近は筑波山に登るときは、ほぼ全力で登り、登山時間を測定している。従って2日後のこの日もふくらはぎが筋肉痛で痛い。大丈夫かと思ったが登り始めると筋肉痛がわかる。この状態で登ったものだから、登りで遅れ始めた。脚が前に出ない。なんとか脚を前に出す。大した山でもないと思っていたが、何の、結構急登だ。そこで、脚が疲れているからと言うとガイドさんは「言い訳はいらない、あなたはゼロ班だ」(ゼロ班とは、1,2,3班とは別に脚の遅い人がガイドの直後に歩く人を指す)そしてしばらくして、二人のガイドさんのうちの一人とマンツーマンで登る練習をすることになった。今回のツアーの後ろから分かれて登るのである。なんだか屈辱を感じる。
そこまでは良かったんだが、登り始めると、「ストックを使うな」と言う。私の場合、この会社の初回のツアーで、当然ストックなど持っていなかったんだが、ガイドさんから、ストックは必需品だから必ず買うように、と言われ、購入して普段から使っている。今度のガイドさんは、ストックは使うなという。不満もあったが、文句を言う雰囲気でもないため、黙って聞いて従った。
さらに、そんな歩き方じゃ、槍ヶ岳はおろか、八ケ岳も無理だ、今までどこに登ったと聞く、「夏に白馬三山を縦走した」というと、黙って聞いていた。そして歩き方を1時間近くマンツーマンで指導を受ける。
ふくらはぎが痛いので止まると、止まるなとの指示、痛いながら、少しずつ脚を出す。急登で後ろに戻りそうになると、もっと前傾しろとの指示。息を片脚を出すとき吐き、片足で吸う。これは山を始めて初めて聞く内容。まあ、ガイドさんだから、指導内容はその通りなんだろうが、ガイドによって違うのは何とかならないかねえ。
それに3シーズンほどクラツーに参加しているが、今まで登り方が悪いなどの指導は受けたことがない。急に何だろ。2日前に筑波山に登って筋肉痛だというと「言い訳はいい」となる。釈然としないツアー登山であった。
自宅に帰ってパソコンに向って、考えた。しょうがない、北アルプス登り隊は、今年はキャンセル。しばらくは、ストックを使わないで一定のスピードで登れるまで歩き方練習に専念することにした。北アルプスは逃げないし。幸い、以前に比べて3、4kgウエイト落としてる、しかし、どうも釈然としないツアー登山だな・・