来年実施の国宝検定の学習用に、定期購読している雑誌だ。ニッポンの国宝シリーズ5は三十三間堂と洛中洛外図だ。
まず三十三間堂。修学旅行の定番になってるから、読者も参拝しておられるだろう。私もここは何度も参拝している。この1月にも参拝した。通し矢が一本刺さったままになっていた。日本一長いお堂だそうだ。そうだろうな。お堂に入ると最初の像は、雷神、最後は風神だそうだ。風神の背中は風の袋だ。気が付かなかった。この迫力、今度行ったら観てみよう。
そして、1千体の仏像、あのお堂に入った瞬間、圧倒される。ほとんどは等身大だそうだ。思い出すのは、阪神大震災の第一報、早朝のテレビで、京都の三十三間堂の仏像が、かなり倒れたというニュース。神戸からはニュースが入って来ない。そんな中、関西で地震か、珍しいな、と思って、会社に行って、当時ガスの地震対策の仕事をしていたから、出かけて、昼に帰ったら大変な事になっていた、という思い出がある。
そして、洛中洛外図、このテーマの屏風は、日本に100点もあるそうだ。そのうち国宝は、この上杉本と、舟木本。上杉本は、室町後期、織田信長が上杉謙信に贈ったものだ。米沢市上杉博物館にある。屏風には、今も健在な三十三間堂や清水寺、八坂神社、金閣寺などが描かれている。また京都の夏や冬の行事などが一緒に入っている。例えば、祇園祭りと御所の新年の行事などだ。そして2,500人の人物が書かれている。作者は狩野永徳。
一方、舟木本は、大坂夏の陣あたり、東京国立博物館にある。上杉本になくて、舟木本にあるもの、それは豊臣秀頼が作った「方広寺大仏殿」だ。たしか火災になってなくなってしまった仏像だと思ったが。この舟木本、何かの展示会で観たことがある。
こんな知識が前からあったらよかったな、また観てみたいな。