資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

平成29年度ガス主任技術者試験問題甲種

2017年10月16日 | ガス主任技術者資格とその活用
ガス主任試験を受ける前と合格した後に読む本
クリエーター情報なし
三恵社

 昨日に引き続き、平成29年度のガス主任技術者試験問題の解説をする。

<甲種 学科試験 法令科目> 

・法改正関連は、問1定義、問2・問3の枝問、問14の保安業務規定他の4問であった。今後しばらくはこの程度の出題になると思われる。
問4の工事計画の届け出事項、使用前検査は難問、弊社の直前対策で学習された方は得点できたであろう。技省令総則から材料、構造、耐圧・気密試験、溶接と省令の細部が今年も出題された。受験生も頭を悩ましたであろう。全体の問題としては例年並みの難易度であった。
 

<甲種 学科試験 基礎理論科目>

 ・計算問題が8問、正誤問題が7問の例年通りのバランスであった。計算問題は、ドルトン、質量・モル数、逆カルノー、燃料電池、燃焼反応、圧力損失、伝熱であった。逆カルノー、圧力損失の計算は初出題と思われる。燃料電池の水素燃料の計算は2回目、今後もマークが必要。熱伝導と対流熱伝達の計算はテキストにも記載がなく、現場で考える問題であった。
・正誤問題は、熱力学、化学平衡、流体、レイノルズ数、熱交換器、金属材料、高分子材料。全体的には、比較的難易度の低い問題、熱力学のうちジュールトムソン効果、化学平衡のうち炭素分子のモル数の扱いなどは難易度が高い部分であった。

<甲種 学科試験 ガス技術科目> 

・ガス技術全般は、例年に比べてやや難易度が高い問題が多かった。選択を利用してカバーできたかどうか。
・製造 問1シェールガスの問題が初出題。テキストの更新頻度が高くないため、このように最新の技術は、関連事項を整理しておく必要がある。
・供給 計算問題が2題、問10流量計算と問12導管設計が出題された。流量計算は公式の変形を行う応用問題。導管設計は、弊社の直前対策をやっておけば解けた問題である。問14腐食速度を速める要因、問18設計地盤変位は難易度が高い問題であった。
・消費 問22、25燃焼方式や安全装置の細部を問う問題、よほど念入りに学習しないと得点が難しい問題であった。また問27は、乙種にも出題されたが、テキストにもない新傾向の問題で、受験者の実務の知識レベルを問う問題であった。
 

<乙種 論述試験> 

<法令科目> 事前に予想された出題であった。弊社の模試、動画講座、問題集で「ガス主任技術者制度」「ガス事業者の保安責務」を学習された方は、高得点を上げられたと思われる。
 
<ガス技術科目> 製造の品質管理と消費のCO中毒は、ある程度予想された問題で、供給の自社工事事故は意表を突いた問題であった。
・製造分野 弊社の動画講座、問題集で「品質管理」を学習された方は高得点を上げられたであろう。
・供給分野 弊社の模試を受験・復習された方は高得点を上げられたであろう。
・消費分野 CO中毒は従来は家庭用がターゲットであったが、これに業務用厨房特有の課題を加えて解答する難易度の高い問題であった。弊社の模試、動画講座、問題集の内容を学習された方でも一定の得点を上げられたのではなかろうか。
結果的には、今年も製造、供給分野を選択された受験者に有利な結果となった。
コメント
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