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定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書) |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
今日は、私、62歳の誕生日だ。今日は特別な行事はない。夕食を外食するくらい。ガス主任技術者試験の動画講座の更新作業を継続している。地味な仕事だ。そこで、今日は最近読んだ本のことを書く。
写真の本を読んだ。「人生は後半戦が勝負」と、筆者は言う。そして定年後の人々を丹念に追っている。随分いろんな人生があるもんだ。そして定年後、幸せに暮らしているという人は、私の感じでは少ないようだ。定年後の3K、健康、お金、孤独・・ほとんどの人は、定年前にきちんとセカンドライフの生活設計をしていないのが原因と思う。
そして心当たりのある風景が浮かんできた。駅前の喫茶店やゲームセンター、公園や図書館など定年後のお年寄りが一杯だ。彼ら彼女らは幸せなんだろうか。幸せであってほしいもんだが。
私は40歳代後半、セカンドライフを相当考えた。60歳以後、会社にお世話になるつもりは全然なかった。自由なセカンドライフを望んだ。そしてサラリーマン時代、早期退職するまでの数年間、セカンドライフの準備をした。中小企業診断士資格も取得して、55歳で長期計画の通り早期退職した。診断士の知識、技能を鍛え、人脈作りもした。FPの受験時代に習ったファイナンシャルプランも作っていた。
退職後は、1年半ほどは苦しかったが、その後は仕事も入ってきて、徐々に仕事の分野も広がった。得意分野としては「ガス業界」、商品・サービスとしては「資格」というブランドも確立できた。現在は好きなことをやって順調にセカンドライフを過ごしている。最近ダイエットもできて、健康状態もまずまずだ。趣味としては資格の取得、そして登山をやり過ぎている気もするが、まあ自分でコントロールできる部分だ。
自分の経験から言うと、サラリーマン時代に十分考えて、できることは準備しておくことだ。50歳の時こう考えた。55歳で早期退職としたら、あと5年、もう5年しかない、やり残したことは何か、まだやり終えてないことは何か、もう5年しかない。退職しても役に立つことを今からやっておこうとなった。もし60歳まで働くとしたら、あと10年。10年もあるのか、上司にまだ10年も使えるのか、長いなあ、通勤電車でまだ10年か、と否定的になる。
ということで、気持ちの持ち方が全く違って来る。50歳前後の方、考えてみてくださいな。