今世界的関心の的となって居る一つがギリシャの財政再建緊縮への賛否の国民投票です。
場合によってはギリシヤ破滅・引いてはEUの存在さえ危ないと云われています。
ギリシャ国民は敢えて緊縮反対を選択しました。
是はEUやIMF要求の緊縮には反対、返す金はないが、もっと貸して欲しい、EUから離脱
しても構わない、と云う全く身勝手な決断であります。
反緊縮を掲げるチプラス首相の狙いはギリシャ国民の反緊縮の声を逆手にEUから有利な
条件を引きだそうと云う魂胆です。
是に対してEU側も足並みが乱れ、ドイツは反対でEU離脱もヤムを得ない。
フランスは少し柔軟性があってギリシアの立場に理解を示して居ます。
他の参加國はそれぞれ國の事情で賛成反対と分かれて居る様です。
ギリシアは古代ヨーロッパの発祥地です。
あらゆる意味では聖地的存在の國でもあります。
今回のギリシア国民の選択は世界経済に大きな影響を与えています。
各国の株式市場は大幅に下落・日本もその例に洩れず一時500円も下落し2万円の大台を
割るのではと心配された。
ギリシア国民の選択はEUやIMFへの債務不履行・公務員給与や年金未払い等が続き銀行
預金引き出しは更に困難となり国民生活に支障が出てきます。
更に進めば銀行機能停止・金融システム崩壊・ギリシャそのものの破滅と云う筋書きも読めて
きます。
米国は更にその奥を読んでギリシアEU離脱で、ロシアや中国の手の中に落ちて行くのでは
ないかと云う心配です。
それは欧米の敗北を意味し・ロシア・中国の勝利と云う事になります。
何れにしてもこのままでは恐らくギリシアのEU離脱が現実となる可能性が増えて来た。
ギリシアも一度手にした既得権は失いたくないので、将来より今を選んだのでしょう。
さてその選択が吉と出るか?凶と出るか?