野田内閣１ケ月の評価は？

野田政権が発足して１ケ月が経過しました。

たった１ケ月で成果がどうのこうのと言うのは如何かとも思われますが
新聞は矢張り気になるのかでかでかと書き立てています。

今回の野田内閣の特色は党内融和と野党協調路線へ大きく梶を切った事
と言えます。

思い切って党人事や閣内に小沢路線の人を取り入れ、菅政権時代の脱小沢
路線を大きく修正しました。

この事は民主党マニフェスト堅持、増税反対派を勢い着かせる事にもなった。

又野党協調路線は野田三原則と言われるものを厳守した安全運転で低姿勢に
徹しました。

是は反面八方美人的方策となり野田カラーは封じ込まれ、権力で流されて行く
と言う傾向が見られます。

野党に対し無条件降伏ともとられ今度は党内からの突き上げが激しくなって
来た。

今回の野田政権は是まで民主党が謳ってきた、「官僚排除政治主導」を大きく
修正した事です。

今まで官僚のトップである事務次官を無視し、廃止さえ考えて居た民主党が
野田首相になり是を重用し大いに活用しました。

財務省のロボットになったと陰口をきかれながらも官僚依存を深めて居ると
云えるのではないでしょうか。

是は鳩山・菅首相時代の遣り過ぎを修正する意味では良い事ですが、又
自民党政権時代の様に官僚の言いなりでは困ります。

今野田政権に課せられた課題はまず東日本大震災の復旧・復興。福島原発後処理
等があります。

そのための第三次補正予算案早期成立。２０１２年度一般会計予算案年内編成。
そのための財源確保。増税等々会計的難問が山積しています。

又経済面では円高対策、経済振興、企業海外流出防止、雇傭促進等これまた難問が
山積しています。

対外的にもＴＰＰ加入の有無早期決断。米国同盟の深化。沖縄基地問題。対中国。
対ロシアとの外交問題等々が横たわっています。

今や国内で与野党が角付き合わせて居る場合ではないのではないか？