原発は今曲がり角に来て居るとも云えます。
原子炉は建造後40年経過したら、廃炉にするか若しくは大金を掛けて再稼動するか選択を
迫られています。
日本では40年経過した原子炉や期限が近づいて来た原子炉が次々に出て来て各電力会社
は選択に苦慮して居ます。
廃炉にしても、改善し稼働を続けるにしても、莫大な費用と時間を要します。
今回九電は40年経過の原発1号機を廃炉する事とし廃止措置計画を原子力規制委員会へ
申請しました。
九電の出した計画書は下記の通りです。
2016年から2043年まで28年間で廃炉作業終わらせる。
廃炉費用は364億円。
作業は4段階に分ける。
1段階は16年から6年間、設備の放射能汚染状況調査と放射能物質の洗浄。
2段階は8年間で放射線量の低い設備の取除き・使用済み燃料をプールへ移す。
3段階は7年間で原子炉容器・蒸気発生器等解体と撤去。
4段階は7年間で建屋を壊す。
放射能汚染のないタービン・発電機・周辺機器は16年度から解体・撤去する。
廃炉作業で、制御棒・コンクリート・金属等低レベル放射性廃棄物が2910トン。
問題はその処分先で未だ目途が立ってない。
九電は現在審査中の玄海原発原子炉3号機・4号機の再稼動へ大きく動いて居る。
因みに高浜原発3号機4号機再稼動については、福井県知事が同意した。
是で原発立地自治体への手続きが完了した事になる。
後は福井地裁の運転差し止め仮処分の行方が問題ですね。