自民党は2014年の運動方針案を発表しました。
此は、今月19日の党大会で正式に決定される物で、安倍首相の持論・意向を、強く反映した
保守色の強い内容にになって居るとか。
まず運動方針によると、憲法改正については取り組みを加速させて行く。
改憲の機運を高めるため「全国対話集会」を行う事を明記。
靖国参拝は國のため亡くなられた方々に尊崇の念を高め感謝の誠を捧げ、恒久平和へ決意を
新たにする。
原案にあった靖国参拝では不戦の誓いや平和国家の理念と云う表現が削除されて居るとか。
また昨年の方針にあった、中国・韓国等近隣諸国との関係改善するとの表現も消えて居るとか。
ここからは安倍首相の理念である強い日本実現のため、悲願の憲法改正を政治方針として
集団的自衛権行使容認、更には国防軍創設へと進める意向とも取れます。
また靖国参拝の正当性を強調し、説明さえすれば中国・韓国は理解して貰えると云う希望的
観測を捨ててないようにも窺えます。
此まで自民党は憲法改正・防衛力増強を主張する「タカ派」、護憲で経済重視の「ハト派」の
人材の微妙なバランスで国民の支持を得て来たが、安倍政権になってこの処暴走気味の
感じが免れません。
憲法問題の国民的討議は大変結構ですが、改憲の必要性や緊急性がイマイチ国民に浸透
していません。
国民の総意による改憲でないと國の進路を誤る事になる可能性が大きい。
次に日本だけで國が成り立っているのではないので、やはり近隣諸国や世界各国との
お付き合いは大切です。
とは言え譲れないものは譲られないと云う基本的立場は絶対変えては不可ませんね。
TPP問題でも領有権問題等にしても何処に着地点を求めるかです。
お互いに知恵を絞って最悪の事態回避に向け努力すべきでは・・・・
そう言った意味では、今回の2014年自民党運動方針案は問題が多そうですね。