TPP対米交渉は依然として先が見えません。
TPP協定交渉の大きな部分を占める日本と米国との交渉です、是が妥結したらTPP交渉の先は
見えるとさえ云えます。
しかし両国の浮沈に関わる事ですから下手な妥協が許されません。
今までの交渉のネックになって居た、牛・豚肉の関税問題で、我が国もこの交渉が破綻して
環太平洋圏の孤児となる事を恐れ日本は大幅譲歩を用意し対米交渉に臨んだ。
しかし米国の対応は意外なもので逆に自動車部品輸入関税を米国は当分維持すると言う
通告です。
米国は関税の完全撤廃を主張しながら、チャッカリ国益優先で関税維持を主張する。
今回の自動車部品関税維持の米国要求には11月行われる米国の中間選挙が大きく関わって居る
米国民主党政権の支持基盤で大きな力を持つ全米自動車労働組合等米国自動車関連業界からの
強い要望と言われています。
日本から輸入される自動車部品は米国にとっては有り難いが米国内業者に取っては猛威です。
是に応ずれば日本としては折角大幅譲歩であっても得るものがなくては、完全敗北となります。
日本としても引くに引けない立場に立たされます。
是では12ケ国参加のTPP交渉年内大筋合意は厳しくなってきました。
10月参加国全体の閣僚会合に向けてまずは日米のこの新たな問題も解決しなくてはなりません。
お互い自国の産業の浮沈に関わる事ですので、余計問題を難しいしています。
さて是からどうするのだろうか?