日々好日

さて今日のニュースは

軽んじられる裁判員裁判の量刑に犯罪被害者の會が異議

2014-02-17 06:50:17 | Weblog

裁判員裁判は市民の常識を反映させプロの裁判官が陥りがちなゆがみを是正する
狙いで5年前から施行されて来ました。

シロウトに死刑宣告は大変な負担になりながらも、今まで被害者の代弁者として役目
を果たして来た感があります。

裁判所側も一審の裁判員裁判を尊重すると言う事で巧く行って居るかに見えましたが
この処裁判所側は過去の判例に照らし合わせて特に死刑には過去の判断を尊重する
様に通達が出された模様で、二審の高裁で相次いで死刑が無期懲役に減刑になった。

裁判員裁判でその極悪非道な犯罪に対し死刑を判決したが、二審の高裁では被害者
が一人の強盗殺人の場合計画が有る場合か、仮保釈中に犯罪で無い限り死刑にされ
てないと云う判例から無期懲役に減刑された事例が東京高裁の二つの強盗殺人事件
判決で起きた。

此はどうも最高裁司法研修所の研究報告が関係して居る模様。
その研究報告には一般事件には裁判員裁判の量刑を認めるが、死刑には過去の判断
を尊重する様に求めてあるらしい。

では裁判員裁判は何だったのかと云う疑念が起きる。

一般裁判は裁判員裁判の判断を容認するが、死刑に対しては飽くまで過去の判断に
よるものとすると云う事らしい。
こう云う判例優先なら、何もシロウトが悩み悩んだ末に出した死刑判決も何にもならない
なら意味ないではと当然なってきます。

其処で全国犯罪被害者の會「あすの会」が裁判員裁判の下した量刑を尊重する様に
裁判所に求めました。

今世界の流れは死刑廃止に向かい先進国と言われる中では日本がダントツ死刑執行
を行う國として様々な非難が集中して来て居ます。

と同時に凶悪犯罪が多発し犠牲になった犯罪被害者家族の無念さは極刑を望む声も
高まってきて居ます。

人を殺して居て無期になりやがて模範囚として出所して世に出て犯罪を繰り返すと云う
ケースは良くある事です。

矢張り生きるルールはシッカリ守って貰わねばなりません。

そう言った意味では死刑も必要悪と思われてなりません。

一人殺せば無期、二人以上殺せば死刑と云う論理は国民には通用しないのでは・・・

因みに私はこの裁判員裁判設置には当初から反対の立場で裁判等人の命に関わる
事は専門の人が行うべきで、国民が此にタッチするのには疑問を持って居ました。

今回の様に二審で方針が決まって居るならわざわざ国民が時間を潰して悩む意義が
無いように思われてならぬ。

もともと一般裁判と死刑判決に分けて考える事がどうもオカシイ気がします。


最新の画像もっと見る