この処幾分日本と中国の関係が緩みだした気配もあるが、今だ厳しい状況です。
特に尖閣諸島問題で妥協を許さない中国人民軍が政府や人民に大きく影響を与え日中関係の冷え込み
は悪化の一途を辿っています。
日本と中国は互恵関係にあって、中国は日本を軽く見ようとしているがまだ日本の底力には恐れて居る様だ。
その点が同じ関係悪化にある韓国との違いです。
日本は韓国を捨てても余り損はしないが、中国を捨てると日本にとって大変打撃が激しい。
それは中国も同じで充分に判って居る事と思います。
今回日本の経団連会長等200人が日中経済協会代表団として中国訪問をしています。
政治の冷え込みが経済の冷え込みであってはならないと懸念しての訪中です。
本音は中国貿易の冷え込みが一番心配なのです。
残念ながら習国家主席や李中国首相との会談は、けんもほろろに拒否されどうにか経済担当副首相には
会えた様です。
中国側は、相変わらず日本からの投資の減少を心配して居る様です。
克って日本からは経済の将来を見越し多額の中国への投資が行われ、日中貿易は一時30兆円超えと言う
と言う時があった。
30兆円は我が国の年間予算の3分の1に相当する額ですが今はその勢いはありません。
が近年日中関係悪化と共に日本も中国離れが加速し他の東南アジアへ軸足を変える傾向にあります。
現在中国のGDPは日本の倍の1000兆円と言われて居ますね。
此処までなるには日本も大きな貢献をして来た。
現在日本は与える立場から、与えられる立場に逆転されてしまった。
当然と言えば当然です、人口は中国の1割にも満たないし、国土に至っては何百分の1と言う狭さ。
それでも日本はそれだけ凝縮された能力・技能・知恵を持っています。
何回も瀕死の状態から不死鳥の様に蘇る奇跡を起こして居ます。
明治維新の奇跡的近代国家への変貌・第二次大戦後の奇跡的復興・バブルからの復興等々です。
日本は中国や韓国はさておき、世界の国々からの信頼もまだまだ捨てたものではありません。
それだけに中国との関係回復が急がれますが、果たして北京で行われるAPECで日中首脳会談が
実現するのか?
まだまだ予断を許さない状況の様ですね。