kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新しい目標に向かって…

2007-03-01 | 考える
今日は卒業式。昨年は担任もあり、バタバタしていましたが今年は少し余裕を持って迎える事ができました。1年前DVDを倒れそうになりながら作ってからあっという間に時間が過ぎていきました。

今年の3年生は、kanekoが陸上に戻ってきて初めて見た選手です。6人いましたが、入部当時半分はほとんど運動していない状態。唯一の陸上経験者のみなみは100mが16秒位。自分の中の感覚と運動経験のない子どもたちの感覚の差にとまどいながらも少しずつ前進してきた…。

指導の大半は「基本的な姿勢」であった。練習中にゲームの話しで盛り上がったり、練習で走っている選手に手を振ったりする状態。練習を学ランでやったり、練習道具で遊んで骨折したり…。今考えると恐ろしいレベルでしたね(笑)。

それが3年経ってかなり成長してくれました。合併もありましたが、男子は4継で決勝に残るレベルに、砲丸では中国に進みました。2年の新人では200mと400mで決勝に。運動能力がずば抜けていたわけではありません。よく努力してくれました。全てこの子達の力です。

ひとりひとりに対して書くとそれだけで3日分の日記になります。特に印象深かった事を挙げておきます。

一つは自分が総体に行けなかった時に女子のラビットをしてくれた選手がいたこと。引退をせずに女子をひたすら引っ張ってくれました。なかなかできることではないと思います。プライドもあるだろうし、負ける可能性だってある(100が13秒5くらいだったので)。それでも「やります」と言って取り組んでくれた事は嬉しいし誇りに思う。

ずっと言っている事だけどkanekoは「キャプテン」こ存在を重視する。キャプテンがしっかりしたチームでなければ間違いなく強くはならないし、精神的な成長をしない。
おーたから在校生へのメッセージに『キャプテンは、挨拶や片付け、人が嫌がることを率先して行い、又、持っている技術を後輩へ教えてあげて下さい。人の三倍考えて行動しましょう。そうすればおのずと自分を慕ってくれると思います。』というのがあった。これが全てを物語っています。なぜ、文化部系の陸上部が力をつけることができたか?こういう基本的な考え方をキャプテンが持っていたからです。だから他の者も言われなくても動くようになる。方向が定まります。口数は少なかったですが、話を真剣に聞いて取り組む姿が大きな成長をさせたのでしょう。

やはり一番大きいのはみなみの存在。部員は6人いて女子は1人。最初は男子となかなか話もできず、一人でポツンと練習する。いろんなことがうまくいかなくて涙する日もあった。もし、みなみがこの時辞めていたら…間違いなく今のチームはできなかったでしょう。よく耐えてくれたと思います。
みなみの存在が大きかったのはやはり「周りに気を配れる」からでしょう。自分の事よりも周りを優先して行動をしていたし、雰囲気を作ることに気を使っていた。11月の出来事にも1年生を心配して涙を流してくれた。誰よりもみんなの事を思ってくれていました。全員が認めるうちのムードメーカーだったと思います。

在校生にはおーた&みなみのメッセージを全文メールにして送りました。何を思って卒業生が書いたかを考えて欲しいですね。何を伝えたかったのかを。直接聞いた話を忘れないで欲しいですね。

3年間、kaneko自身楽しい時間を過ごさせてもらいました。本当にありがとう。私が送ったメッセージが3年間かけてみんなの一部になっていると感じました。みんなの人生の中でこれだけ注意を受けた時間はなかっただろうし、これからもないかもしれません。でも大事な時間だったと思います。これから先の人生に活かして欲しいですね。『脚が速いのは一瞬の事』です。忘れずに前を向いて進んでください。

思う事がありすぎて全部かけないな…。6人の顔を一度に見て少し涙したkanekoでした…。不覚…。選手の前では泣かないようにしてたんだが…。
コメント
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