kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本的な内容

2008-02-26 | 陸上競技
ミーティングの内容はかなり基本的な話を反復しました。中国古典の口語訳を利用して、「指導」「目標」「時間」「考え方」の4つの部分についての話をしました。以下、その文章の要約&私の解釈を選手に話した概要を書いておきます。

「指導」
間違った指導を受けていると思えば指導者に嫌われたって構わない。そこまでして従う必要はないだろう。
正しい指導を受けるなら、叱られてもきちんと意味を理解しなければいけない。見捨てられるより得るものがあるはずだ。

「目標」
高い目標を持つ。周りと同じレベルの目標ではみんなが「これで十分」と考えてしまい、それより上を目指す雰囲気にならない。互いに高めあうために、周りよりも「少し」高い目標を持ちなさい。目標がきちんとしていれば人は最大限の努力ができる。手を抜くことはない。

「時間」
天と地は長く続く。高校時代は長いと思っても3年間しかない。あっという間だ。縁があってうちの学校に来たのだから、その中で無駄な時間の使い方をしてはいけない。「頑張れるモノ」に力を使って意味のある時間にしなければいけない。

「考え方」
立派な人物とは
(1)小さな事でも全力で頑張る
(2)人が見ていない所でも手を抜かない
(3)上手くいかない時でも諦めずに努力できる

何度も話をしているような基本的な話です。私が考えているだけでなく、色々な人が同じ事を言っています。

今回は聞いて何を思うか、私が何を伝えようとしているのかを何度も投げ掛けながら話しました。こちらの話から何かを理解しようという姿勢が大切だと感じたからです。どれだけ話しても「受け取る者」に「何かを感じる気」がなければ意味はありません。逆にきちんと受け取って一つ一つを大事に取り組んでいこうという姿勢があれば、昨日のように動きが変わる可能性が高い。昨日の雰囲気が続けばかなり「目標」に近づけるはずです。

メンタルトレーニングは「考え方」を変えるトレーニングだと考えています。これは競技にも必要ですが、様々な部分にも影響してくると思います。話を聞いて「考え方」を変えていく事で本当の『強さ』が身につくと。
私が話している内容は難しいことでしょうか?本気で受け取り、何を言われて何を求められているかを考える事ができれば「本気で聞いていく」っいう姿勢が自然と出て来るはずです。

求める事を理解して欲しいですね。『今』を大切に取り組んでいきたいと思います。
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話を聞くことの意味とは

2008-02-26 | 陸上競技
今日の練習はウエイト。ある程度は任せてもできるようになってきましたが、やはり怪我等が怖いので付いてみるようにしています。

終わってからミーティングを。今の時期に時間を使ってやる必要があるのか?と思われるかもしれませんが、昨日の状態を踏まえた今日だからこそ意味があり、伝わることがあると考えます。
昨日のblogにも書きましたが、昨日はかなり集中して練習に取り組めたと思います。何が違ったのかわかりませんが、「こちらから何かを学ぼう」という姿勢がかなり強くて、技術的な練習を意識的に取り組んでいました。今課題だと思って取り組んでいる加速段階の動きの中でかなりの変化が見られました。やはり、カギはここにあります。

言われた事をできるできない別にしてやろうとする意識が「差」を生むのです。出来ないからやらないのではなく、一つでも出来るようにしていこうとする姿勢が強くなるためには必要なのです。指導をしている者が何を言っているのか、伝えようとしているのかを「感じ取ろう」という気があるかとうかだと思います。

今日、ある授業でその授業のテーマが何だったのかを確認するために一つの文章を紹介しました。この授業は基本的に資料を配らず、大切な事は口頭で話すようにしています。意図的にです。この授業のテーマは「考える」です。その中にグループワークを入れてコミュニケーション能力を養うようにしています。口頭で話した内容を必要であれば自分でメモを取ったりして生かしていけばいいのです。最初の段階からここは話をして「評価」に加えると伝えています。実習を伴う授業なので評価に関してはかなり説明をしています。それでも授業評価で「成績に関しての説明がない」と書かれます。
間違いなく「話を聞いていない」のです。だから最終的な段階で大きな『差』になります。授業が分からない子の大半は「聞いていない」可能性があると感じました。繰り返しても聞いていないのだから分かるわけはありません。今日授業で話した内容に関して「メモをとっている生徒」は数人。あれだけ言っていたのに残念です。完全に下を向いて「時間が過ぎれば良い」状態です。私の指導力がないのかもしれませんが…。

この2つの出来事が頭の中でかなり結び付きました。当たり前といえば当たり前の事で「何を言ってるんだ」と思われるかもしれません。しかし、こちらが伝えたい事は聞いてもらえなければ意味がないのです。本人に「この人の言っている事から何かを学び取ろう」という「姿勢」がなければ絶対に変わらないのです。その辺りも話をしました。大切な事だと思います。全てが伝わらないし、「話を聞いたフリ」をするだけの子供達が増えている今の現場では基本的な事がかなり大切なのです。

話を聞いて選手が何かを感じてくれたでしょうか?まずは届いたのでしょうか??話を聞けない者にはそれなりに関わります。きっかけをつかめた選手もいるのではないでしょうか。本当に強くなりたいなら、やるべき事は「聞く」→「考える」→「イメージする」→「意識して動く」の流れしかありません。まずは「相手が何を伝えたいかを考えながら聞く」姿勢を身につけて欲しいですね。
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