kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雰囲気の変化

2013-10-31 | 陸上競技
水曜日は練習を全くやっていませんがなんとなく変化を感じました。この日は技術的な部分の確認をやったと前の記事に書きましたが、かなり真剣に聞いていました。多少メモを取るように指示をしたのですが必要なところをしっかりと書いたり、渡した文書にマーカーで線を引いたりと授業よりも集中して聞いているのではないかという感じを受けました(笑)。

これまでとは違う気がしますね。とにかく良い雰囲気で県体を終えたのが大きいのだと思います。来季に向けてやったら届くのではないかという気持ちがあるのでしょう。気持ちが前向きになれば取り組む意欲も前向きになります。こう考えるとすごい事ですね~(笑)。ミーティングを終えてから目標設定を書いている時にも大きな成長を感じました。個人課題の設定も渡した文書を見ながら考えています。体脂肪を落としながらも筋肉で体重を増やすんだと言っていた時には泣きそうでした(笑)。この姿を保護者に見てもらいたいですね。どれだけ競技に対して真剣に考えるようになってきているのかというのが分かってもらえると思います。間違いなくこれまでとは違います。

実際に練習が始まっていないので行動面の変化が分かりませんが、発言や取り組もうとする姿勢は確実に成長しています。私自身がリーダーシップをとり半強制的にチームの舵取りをしなければいけないという年もありましたが、この時点では自分達で目標に向かって進んでいってくれそうな雰囲気があります。驚きです。

強くなりたいという気持ちがこれまでよりも大きくなってきているのは間違いありません。一年生にとってはなかなか先が見えない冬期ですがここをどれだけ真剣に乗り越えていけるかで絶対に変わってきます。普通の選手たちが真剣になればこれまでとは全く違う力が出せる。そう感じています。

そしてその姿を見る私自身はどうか?これも間違いなくこれまでとは違います。ガツガツした感じが抜けた気がしてます。数年前に本当にインターハイが見えていた時には私自身が「インターハイに行きたい」オーラ全開でした。まだ行った事のないインターハイに行けるんじゃないかという過剰な期待、もっとやらなければいけないという無駄な緊張感。あの頃師匠から「指導者がそんな感じだったら選手は敏感に感じるから良い事にはならない」と言われていました。今なら分かる気がします。遅いですが。

選手は敏感に指導者の様子を感じていると思います。指導者がインターハイに行きたいという気持ちが強すぎると選手は萎縮したり、過剰にインターハイを意識します。当時は全く気づきませんでした。情けない話です。そんな様子だから選手は「先生の期待に応えたい」と使わなくて良い気を使ってしまう。顧問の未熟さ故です。

今は…。結構落ち着いています。もちろんインターハイは狙っています。繰り返しになりますが多くの卒業生の「想い」ですからね。私自身の「想い」でもあります。しかし、それだけではダメなんだと感じています。今の選手達もインターハイに行くんだという気持ちは持っています。その可能性も十分ある。しかし、追い詰められた感がないのです。キャプテンの性格的なモノなのかは分かりませんが結構余裕があります。練習に対して真剣でないということはありませんが、何となく笑顔が出てくる雰囲気なのです。

こういう雰囲気でできればきっと強くなると思います。見ていて自然にそう感じました。手を抜こうという雰囲気が一切ありませんでした。こういう雰囲気が続けば強くなると思います。顧問が真剣になっても選手自身が「強くなるんだ」という気持ちを持っていなければ何も変わらないからです。

明るい雰囲気の中でやっていけたらと思います。地味な練習だから楽しくできたらと思います。期待してもらえるチームになるんじゃないかと思っています。大きく伸びる可能性がある選手の本当の力を見ていけたらと思っています。

暖かく見舞ってください(笑)
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確認作業

2013-10-31 | 陸上競技
水曜日、この日から冬期練習に入っても良いなと思ってはいたのですが、色々と思うこともあり先延ばし。短距離に関してはこの日も朝練を行いませんでした。3日間も朝練をやらないというのは初めてかもしれません(笑)。年間を通じて規則正しい生活を行う、大会の時に速い時間帯から身体を動かすのでそれに少しでも慣れておくというのが大きな理由で行っています。朝練からガンガン練習をするという事はありません。生活リズムを作るためです。

朝練で思い出しましたが長野県の中学校では朝練が全面禁止になるかもしれないというニュースが先日流れていました。理由は「授業に集中できない」という理由だそうです。また、全国の部活動加入率は65%、長野県の部活動加入率が59%と低くなっている理由の一つに朝練があるということでした。本当なのでしょうか?
朝日新聞ニュースの記事の抜粋ですが『基準案には「食事と睡眠、生活リズムを考慮し、原則として、朝練習は行わない」と明記。「完全休養日を週2日以上」「勝利至上主義に偏らず、生徒のニーズを生かす」なども盛り込んだ』とのこと。うーん、どうなんでしょうか。朝練をやらなければ生活リズムは安定するのでしょうか。生徒のニーズを生かすというのは?「楽しくやりたい」という風潮が多くなれば「競技」としえ部活動をやる子供たちは少なくなっていく気もします。このblogでも何度か議論されていますが「競技をやりたければクラブチームで」という風潮があるのでしょうか。「楽しく健康づくり」というのが今のご時世に求められる「部活動のあり方」なのかもしれません・・・。

話が大きくそれましたがこの日の午後はミーティング。この冬の練習メニューを渡して何を目指して練習をしていくかを話しました。かなり細かくです。ほぼ授業のような展開で話をしました。この冬の課題は例年通りです。「膝締め」と「重心移動」の2つがメイン。今年はどちらも並行してやっていこうと考えています。理由は色々とあって・・・。「速く動かす」ことが短距離にとっては必要になります。しかし、そればかりに目を向けると全く前に進まない動きとなってしまう。ここで失敗してしまったらこれまでの積み重ねが生かされません。そのため「何を目指してやるのか」というのを説明しました。

この日のミーティングはその他、練習の細かい部分について話をしました。いつもは練習中にざっと説明するだけの部分だけですが「何故この練習をやるのか」という部分を理解させていきたいと思ったからです。実際の練習の時には忘れている可能性もありますが(笑)。それでも「タイヤ引き」「ハードル走」の意味を考えてもらうことで練習の中身が濃くなります。「膝の締め」「重心移動」だけではなく意識したいことは山のようにあります。そこの理解ですね。

現在12秒前半で走る選手に少し質問をしてみました。「トップスピードで走るときに膝の締めを意識しているか?」です。2人の意見は共通していました。まさにその通りだと思います。「走りながら動きを作る」というチームも多々あると思いますがうちは「ドリルで作る」パターンです。しかし、実際の動きの時には・・・です。速い動きの中で細かい部分をコントロールするのは不可能だと思っています。時間をかけてその意味を考えさせながら練習を進めていくことで初めて動きが作れる。「無意識にできるようになる」というのが理想なのです。そのためには莫大な時間を要します。冬期練習のメインはここにあると思っています。

技術的な練習のことだけではなくトレーニングに関しても説明をしました。今年も週3回はトレーニング。走練習よりもこちらの方がハードです。多くの練習を詰め込んでいますからなかなか大変です。トレーニングに関してBOSSにいくつか質問をして練習のなかに取り込んでいくことにしました。それぞれの選手について「課題」を指摘してもらったので「個別メニュー」を作成することにしました。いくつかの種目はこちらで指定したものもあります。各自が5種目自分自身の「長所を伸ばす」「短所を補う」ための練習を取り入れていきます。自分のための練習を自分で考える。必要なことだと思います。

もう少し書きたいことがあったのですが長くなるのでまた別に。多分書きます。
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