kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

収穫2

2013-10-21 | 陸上競技
これは大きな収穫かどうか微妙ですが、高跳選手が13秒18で走りました。記録的には大幅ベスト。春先は14秒後半でしたから・・・。

ここ最近めちゃくちゃ走れていました。普通に走れば12秒台は間違いない。それくらいのスピードレベルです。色々なところに不安がありますが(笑)。それでもこのスピードで走れば間違いないなという感じでした。他の者が見ても「速いですね~」という感じでした。2人のエースと比べると少し離れますが確実に強い。3人目の12秒台が期待できると思っていました。3走を走る選手も不調時からは脱してきています。が、大会前になると緊張して力が出せない。難しいところです。

実際のレースは高跳び選手がスタートから抜け出す。60mまでは間違いなく12秒8の感じでした。が、そこからの40m、身体が完全にそっています。あー、あー、と思っている間に大減速・・・。結局13秒1。うーん、トップスピードに体幹がついてきません。もともと筋力が弱く腹筋がまともにできない状態。それが少しずつ力を付けてきていますがやはり大会では「弱い部分」が出ます。勢いがあるのですが誤魔化せません。しっかりとトレーニングを積んでいけば確実に12秒中盤までは行くだろうなという手応えはあります。収穫でしょうか(笑)。高跳との兼ね合いが最大の問題ですが(笑)。

3走を走る選手、身長が高く手足が長い。このタイプは時間がかかると思っています。それを動かすだけの筋力が必要になるからです。まだまだ不十分。13秒3かかりました。しかし、中間でスピードに乗ってくることができて「少し手応えあり」という感じでしょうか。本人は珍しく悔しがっていました。元々「絶対に負けたくない」という雰囲気で練習をするタイプではありません。今回の「負け」が大きな刺激になってくれればいいと思います。本人とも少し話をしました。「強くなりたい」という気持ちが大きくなれば間違いなく強くなれると思います。

この時点で4人の最低ラインが13秒3となりました。あともう一歩です。最低ラインが12秒台となれば4継で目標に届きます。春先は13秒4、13秒8くらいでしたから大きな上昇です。あの状態で49秒49を出しているのですから今の状況でいえばもっとタイムが出ても良いですね。バトンもある程度は安定してきています。春は小さなエースが12秒9でした。一人で0.6秒短縮されています。大きなエース以外の短縮をトータルすると1秒以上あります。単純に計算できるものではありませんが、49秒5を切る力は最低ラインとしてあると思います。

少しずつでも結果が出ると選手は気持ちが上がっていきます。その部分を踏まえて練習していくと本当に面白いことになります。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

収穫1

2013-10-21 | 陸上競技
日曜日、山口で田島記念が開催されました。この2年間くらいは田島に出場せず。テスト週間と重なることもあり、国体などでレースが続くことも考慮してのことでした。今年は4継メンバーの100mの走力を把握しておきたいという気持ちがあり出場することに。秋の県新人、県体は100m・200mに1人ずつしか出場できません。いまのうちのチームは完全に短短に偏っているので100mへの出場機会がありません。こういう機会を利用して走るしかないと思います。

書いていて思い出しましたが以前田島に出場していた理由も同じでした。当時は400m選手が大半でした。機会が全くないので走ろうということに。6番目までが61秒台でしたが2人しか出場できないという状況でしたからマイルメンバーを考えたり、レース経験をさせるという意味で出場していました。8位入賞に6人ということもありました。あのころは完全にマイルチームでした。今では・・・、エントリーさえもしなくなってしまいました(笑)。

先週中国新人がありました。この大会期間中に想うことがあり、テスト週間の1週間は全く調整しませんでした。身体を動かすというレベルので練習だけでなく「折返し走」などを行って「殻を破る」という流れを作ることに。これは前に書いているので詳しくは割愛。練習時間は短くしていますがそれなりに負荷をかけて練習を行っています。「記録を狙う」という感覚よりは「来年に向けて殻を破る準備」という意味合いが大きいと思っています。それでも上手くいけば記録が出るかなという手応えはありました。

前日練習の時に小さなエースの調子が抜群に良い。直接伝えるとプレッシャーになったらいけないと思い話していませんでしたが最低でも12秒5台、条件が良ければ12秒4が出るのではないかという勢いがありました。それくらい動きにキレがある。また、大きなエースも動きの課題が修正されつつあるかなという感じでした。中間に入ってからの動きが悪く中国大会で12秒20を出してから12秒5~6しか出せない状態となっていました。レース感覚のズレなのか焦りなのか自分の走りが作れない感じがありました。今回はこの2人の直接対決はありません。それはそれでいいのかなと。

今回は役員もなく選手の動きを見ることに専念できました。大会時のアップで細かいことは良いません。しかし、気になったことやアップの流れなどは確認しておきたい。なかなかそれができませんからこういう機会に確認ができるというのは大きいですね。1次アップをしっかりと行い少し休息してから直前アップへ。特に本数が少ないレースですからアップをしっかりとやっておかなければいけないと思います。この段階でも小さなエースの動きは抜群。他校の選手もアップをしていましたがちょっとスピードレベルが違うと感じていました。また、高跳選手の前半の動きも抜群。12秒8が出ても全く問題ないなと感じるレベル。良く動いています。

実際のレース、小さなエースの走りは群を抜いていました。スタートした瞬間にこれは勝ったなという展開。今回は「勝ちたい」と本人が言っていたのでそこを頭に入れていました。高校に入って中国大会に出場したり2位になったことはありますが、優勝したことがありません。贅沢な悩みですが本人は「勝ちたい」という気持ちがあったでしょう。12秒5台が出れば勝てるのではないかと考えていました。持ちタイムが12秒61でしたから十分可能性はあります。中盤からも圧倒的なスピードで走りトップでフィニッシュ。良く走ったなと思ってフィニッシュタイマーを見ると12秒35で止まっています。「え??」という感じでした。

あまりにも衝撃的なタイムなので笑いが出てしまいました。速すぎです(笑)。条件が良かったというのもありますがよく集中できていたと思います。こういう「ゾーン」に入った時の強さは抜群です。中学時代は13秒1~2がベスト記録だったと思います。今シーズンに入って「12秒台を出す」というのが目標だったのですが秋に12秒35・・・。恐るべしですね。このタイムで走るというのは簡単なことではありません。これまでの大会記録が12秒42。これも素晴らしい記録ですが大幅更新です。大会新記録。

実際は200mのための100mとして位置づけています。すぐに出るかどうか分かりませんが12秒3で走れれば25秒前半は間違いなく出ます。この状況で冬を乗り越えれば個人種目でのインターハイも十分に見えてきます。スピード持続が武器ですからきちんと集中してレースができれば24秒台も見えてくるとと考えています。面白いですね。

本人も表情が良かった。条件が整っていたのもありますが、12秒35は素晴らしい記録です。大きな自信になります。

一緒に見ていた大きなエース、完全にフリーズしていました・・・。12秒20の記録を持っていますがここ最近の調子からすれば12秒3台というのは衝撃的な記録ですから・・・。これが非常に良い刺激になった部分があります。長くなるのでこれくらいで。また別に書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする