kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

没頭する

2013-10-15 | 陸上競技
月曜日、通常であれば試合の翌日なので休養日に充てたいところなのですが火曜日から中間考査があるので学校で勉強会をすることにしました。ある程度勉強時間を確保していたつもりですが、試合があるという事実があったため集中することができていない部分は大いにあると思います。強制的にでも学校で勉強させないといけない。本当は自分のための勉強なので自分自身で取り組まないといけないのですが・・・。

午前中は商業系の生徒に勉強を教えることに。とにかく最低限の内容を覚えておかないといけません。本来であれば「詰め込み」は一番嫌いなのですが、背に腹は替えられません。若干の矛盾を抱えながらも「テストで点を取る」ためにある程度のことを覚えなければいけません。ポイントとなる部分を教えて残りの時間は実際に問題を解く。パターン学習的なところもあるのでどれだけやれるかですね。3時間以上はやったでしょうか。前日に「詰め込む」と間違いなく終わったら忘れてしまうのですが、まずは目の前のテストを乗り切る。また別の機会にしっかりと勉強させたいと思います。

選手が勉強をしている間、私は想うところがあり過去に作った資料を見直してみることにしました。先日、卒業生が学校に来ました。1時間程度話をしたのですが、当時の練習内容を振り返ることができました。数年前、本当に練習をやっていました。今思い返してもすごい量でした。やり過ぎ感がありましたがそれでも選手は「強くなるために」という「想い」で毎日の練習に取り組んでいました。指導経験がそれほどあるわけではないですが本当に一生懸命に取り組んでくれたと思います。「がむしゃらにやる」という部分が強くありました。この時の選手は私が「インターハイに行きたい」ということを毎日のように言っていたので「先生をインターハイに連れて行く」という「想い」が強くありました。私が「行きたい」オーラ全開だったと思います。それを素直に選手が感じていた。「自分たちのために」というよりも「先生のために」という「色」があった気がします。本当は良いことではないのですがその雰囲気に私が酔っていた部分が多分にあります。

とにかく「強くなりたい」という想いがありました。それに応えるようにすべての面において「徹底的にやる」という指導スタイルでした。一切の妥協を許さないという強い姿勢。動きの一つ一つに対してしつこくしつこく指導する。できない場合はできるまで残ってでもやる。それくらいの強い想いがあった。

中国新人の時に他の指導者と話をする中で私のことを「徹底的にやるからね~」と他県の指導者に紹介されました。そこではっとする。ここ最近、妥協点が著しく低くなっているのではないか。「強くなりたい」という想いがあるとしてもそれに対して私自身が少し冷めていた部分はないだろうか。いつの間にか練習も「スマートな練習」になっていて「がむしゃらに走る」という部分が不足してきている。本当に力を使い切るまで走るということがほとんどなくなっている自分自身に気づきました。これが「短短」にプラスなのかもしれませんが、「あと一歩届かない」原因の一つなのではないかという気がしました。本当かどうかは分かりませんが自分自身、今の環境に慣れてしまい「それなりの練習」で終わっていたのかもしれません。

そこで過去の資料見ながら練習内容を精査してみることにしました。まずは「ドリル」などの技術系の練習を見直す。「がむしゃら」に練習をするだけではダメ。「がむしゃら」になれないのも問題ですが、ただ単に走るというのも大きな問題だと考えています。基本的なことを徹底してやる。その延長線上に「がむしゃら」な練習が出てくる。いつもいつも「がむしゃら」にやれば良いという訳ではないと思います。だからといっていつも「スマートな練習」ではダメ。考え方の問題だと思いますが。

今まで文書化していたものをもう一度見直してみました。初めてインターハイに出場した時の冬、色々と思うことがあって練習内容を文書化しました。詳しくは書きませんが「今後のこと」を考えての行動でした。無理にでも時間を作らないとこういう作業はできないと思っていました。色々あってその時の「考え」は行動に移しませんでしたが、技術系、トレーニング系、走練習の内容を詳しくまとめていました。もう一度その内容を見直して段階を追いながら練習を組み立てていきたいと考えました。

この作業に没頭して気が付くと夕方になっていました。基本休日なのですが完全に陸上漬けの一日となりました。ここ最近こんなに没頭することはなかった気がしています。「情熱」が冷めていたという気はないのですが「ルーティン」と化していた部分があったのかもしれません。毎日毎日、練習をするという流れの中で細かい部分の徹底ができていなかったのかもしれません。

冬期練習に入る前にもう一度「形」にしてみたいと思います。これができて選手が付いてきてくれれば見違えるような結果が生まれると信じています。どこまでできるか。しっかりと没頭してみたいと思います。
コメント (2)
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