kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

求めるモノの水準・・・

2013-11-12 | 陸上競技
これまでと同じ。これで本当に面白いか?ここ最近は「もっと上に」という気持ちが私自身の中にあります。少しずつ上に進みたい。しかし、簡単にはいかない。そこでもがき苦しむという感覚がある。私自身の感覚は「上に」「前に」という部分が強くある。しかし、毎年毎年選手は変わりまたスタートラインに戻る。この繰り返しです。

上級生からきちんと伝わっていけば階段を昇るように少しずつ高いところから始まるのかもしれません。これがなかなか上手くいかない。チームが新しくなればまた1から話をしていかなければいけない。当然と言えば当然です。しかし、この「作業」に使うエネルギーというのは本当に大きい。サプリメントの摂取の確認、練習日誌の確認、自分でケアをすることの確認、終了後のプロテインの摂取、日常生活での服装の確認・・・という部分は「自分たちのためである」という自覚を持ってもらいたい。それを毎回毎回私が確認するという「水準」で活動をするというのが正直「どうなのかな」と葛藤がありました。

目指すモノがどこなのか?私だけが本気で「もっと上に」と思ったとしてもそれは独りよがりであり、「推し進める」というだけで終わってしまう。最終的に「自分たちが目指したもの」という部分ではなく「顧問にやらされた」という感覚が残るとこれは本当に面白くないなと感じました。本当に戦うのは誰なのか?顧問が必死になったところで実際に走るのは選手自身。「強くなりたい」と貪欲に取り組んでこそ意味があるのではないかと感じています。

これが「出来たばかりのチーム」であれば違うのかもしれません。以前は私がとにかく「インターハイに行くんだ」という気持ちを前面に出して練習をしていました。それに選手が乗っかっている。自然に自分たちの目標へと変わっていました。最終的には私が云々言わなくても自分たちでその目標に向かって進み始める。このときは私がブレーキをかけないといけないくらいの意識レベルに上がっていました。そのブレーキをかけることができず大切な場面で怪我をさせてしまった・・・。意識レベルが高まれば自分たちでどこまででも進める。

指導者はその姿を見て練習の増減を図ったり、選手の「やりすぎ」を止めるという役割を果たす。もちろん技術的なことも少しずつ修正していきながら前に進む。こういう指導スタイルが理想だと感じています。本当にこのようなスタイルで指導できるチームがどれくらいあるのかは大きな疑問ですが・・・。

「必死になる」という部分から全ては始まると思います。「怒られるからやったふりをする」とか「練習がきついから手を抜く」という感覚で練習をするというのはやはり今私が求めているモノとは大きく違っている。もちろん「理想論」であることは分かっています。それでも目指すところに向かっていきたい。なかなか思うように進まない現状があってその中で自分自身が何をするのか、何を求められているのかというのを考えるようになりました。

「強くなりたい」というのは誰なのか?持っている力を最大限に引き出すためにはそれなりの「覚悟」が必要となるのです。また、「自分自身のため」という感覚が必要。「強くなりたい」という気持ちがあっても「そのためなら何でもやる」「強くなるために我慢する」ということができなければやはり前には進めない。「想い」と「行動」が一致しなければ何も変わらない。そこを変えるために様々な話をしていく。これが伝わらない限りは同じことを繰り返す。

今の選手達、以前に比べるとかなりやれるようになってきていると思います。しかし、本当にその水準が「目指すレベル」のものなのか?そう考えると足りないのではないかかという気はしています。「インターハイに行けたらいいな」くらいであれば多分私は必要ないと感じています。それなりに練習を積んでいけば可能性はあるからです。「行けたらいいな」で終わるのであれば行けなくても「あー行けなかった」で終わる。「良く頑張ったね」で・・・。結局は「本当に目指すところがあるか」だと思います。「絶対に行きたい」「準決勝に進む」「決勝に残る」という大きな「覚悟」があるのであればそれなりの指導が必要になる。

私の中に大きな葛藤がある。目指すところはどこなのか?選手は「一生懸命に取り組む」ことができているのかもしれません。しかし、その「一生懸命」の水準が本当に今のままでいいのか?どこを目指すのか?ここが曖昧なままで指導することに意味がるのか?真剣に考えています。

特別何か大きなことがあったわけではありません。自分自身の中で「葛藤」があるだけです。選手は戸惑うかもしれません。これが「教育的」に良いことか悪いことか・・・。しかし、私自身の「個」という意味では考える必要があると思っています。本当に目指すものが何か?そのために何をするべきか?今このチームに私の「やるべきこと」が存在するのか?真面目に考えています。

どこの水準まで求めることができるのか。そこが全てだと感じています。考えものです。
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