kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

推薦入試&練習(多分長くなります)

2014-02-06 | 陸上競技
水曜日、全県的に公立高校推薦入試が実施されました。この日は受験生にとっても我々にとってもかなりピリピリした空気が生まれます。一切のミスは許されませんし、少しのことに気を配らないといけなくなります。受験生への影響も考え午前中は生徒は学内に入ることが禁じられています。本校は16時まで一切の立ち入りを禁ずるということになっています。そのため練習は16時20分開始としました。20分で準備をするように指示。絶対に16時までは学内に入らないように念を押しました。「決められた事」ですか、1秒でも早く入ると何を言われても言い返すことはできませんからね。

16時過ぎからの練習ですからなかなか時間の確保ができません。とにかく急かしながらやっていきました。2年生は大阪室内に行きます。とはいえ、全く走らないというわけには行きません。完全調整というのはこの時期あり得ないと思っています。先のことを考えてバトン練習やスピード練習をしておかなければいけません。できるだけ短い時間で集中して練習をするというのを課題として取り組みました。

流石に「レース」が近いこともありある程度の集中力でアップをしています。冬期練習は大きな目標が目の前にありませんからこの時期に大会に出るという意味ではうちの選手には大きな刺激になります。単純に遠い目標を目指すのではなくこの大会があるからうちの選手は練習ができたのかなという部分もあります。漠然と練習をするよりは間違いなく頑張れます。

昨年の冬期ではこの時期、部内でトラブルが発生して数日間練習どころではありませんでした。正確には1月の出来事だったかもしれませんが部内でかなりギクシャクした部分がありました。このような状態では強くなるのは難しい部分があります。大きな目標が目の前にない、それでもキツい練習をしていかなければいけない。そんな中で発した一言が相手を嫌な思いにさせる。「バカにされた」と相手が感じてしまえば本人にその意思がなくても同じことなのです。なかなか立ち直れませんでした。そう考えると今年は順調に来ているのかなという気はあります。私が怒る部分があるのでそこで調整されているのかもしれません。今のところチーム内で不協和音が生じた感じはありませんから。大会が近くにあるというのは大きなことなのかもしれません。イライラしている暇はなく大会に向けてやっていかなければいけない部分がありますからね。

いつも通り練習を進めていってバトンの並走とパスを。3本ずつとしました。通常よりも数を少なくしました。とにかくメインは2年生がきちんと走れるようにすること。疲労を残さずスピード刺激を入れるという最大テーマを達成しなければいけませんから。

バトン、とにかく今は安定しません。ちょっと考えないといけないですね。全員の走力が安定していない証拠です。この日は大きなエースが絶好調。この子がスピードに乗ると普通の選手は追いつけません。3走も走れるようになってきているにも関わらず追いつけないという感じでした。前回は普通の状態だったのですが今回はめちゃくちゃ動いていました。これも試合があるので自然にスピードが上がっているのかもしれません。同じく2走と3走のバトンも微妙。練習の中で最悪の状態を避けることはできるようになってきていますがここも安定していません。これまでそんなことは全くなかったのですが。来週以降の大きな課題となります。

しっかりとできるまで繰り返したいところですが疲労を残さず練習をしたいというのがあるのでここは我慢。すぐにトゥトレをすることにしました。この時期、寒さもあってなかなか最大スピードを出すことができません。無理やりにでも出す必要があると考えています。これまでも冬期にトゥトレを入れていましたが今回は大会のための刺激。2本だけと限定して行いました。二人ともかなり良い感じでスピード刺激を入れることができました。特に大きなエースはスピードに乗ることができていましたね。この動きを大会で再現できるかどうかです。かなり進んでいましたからこれを本物にできるかどうかだと思います。自分で60mを一本走って走練習は終わり。オーバースピードの感覚を自分のものにするための一本です。あとは大会までに心の準備をしてもらいたいですね。

最後にスタートの確認だけ。走るというよりスタブロからの出の感覚を確認するだけです。強すぎる刺激を入れると反動が大きくて回復しませんからね。数本走って終わり。あとは各自で自主トレとして補強をしていました、ら大会があるのでここはやらなくてもいいのかもしれませんが、約束していることです。こちらから何も言わなくてもやっていました。こういう意味で成長が見られます。「強くなりたい」「戦いたい」という気持ちは誰よりも強い2人ですからそれが行動に現れるようになったというだけで大きなことだと思います。

2年生は先に帰らせました。ここからが本当の練習になります。二年生は2時間弱の練習です。本数的にはそれほどの走っていないので大きな疲労にはなっていないと思います。続きはまた別に書きます。やはり長くなりました(笑)。
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トレーニング&何のためにやるのか

2014-02-06 | 陸上競技
火曜日、トレーニングの日としていました。2年生2人は週末にレースがあるので調整練習としたいところですが長い目で見たときにある程度はやっておかなければいけないのでそれなりの負荷をかけることにしました。この時期にレースがあるというのはなかなかありません。基本的に冬期練習ですから練習量を大幅に落として「完全調整」というわけにはいかないと思います。本当に目指すところはもともっと先です。「力試し」という意味では大きな刺激になると思いますが、ここが最大目標になるというのはさけないといけません。

午後、グランド状態が微妙。グランドでやるかアスファルトの上でやるかを決めさせました。1年生の意見を尊重してグランドで行うことに。アップでダイナマックスを使って身体を動かしていると雨が・・・。中途半端な状態だったのでアップが終わるまではグランドでやることにしましたが結構な雨でした。タイミングが悪いというかなんというか・・・。雨が降らないところへ移動することに。

1年生は通常通りシャフト補強から。距離が確保できなかったので短い距離を折り返して行うことに。一気にやってしまうほうが良いとは思うのですが環境的に難しい部分があったので「次善の策」という感じでしょうか。動きながら鍛えるという部分をここ最近大切にしています。ダイナマックスもシャフトも同じような感じでしょうか。以前は「強い負荷をかける」というのが目的になっていましたが今は正しく負荷をかけることを重視。さらにはできるだけ前に進むという感覚も。最大筋力を上げることだけが目的ではなく「走りにつながる身体づくり」を意識するようにしています。

2年生はバランス系のトレーニングのみ。さすがにシャフトをやってしまうと疲れが残るかもしれないという部分があったので。疲れは最小限にしておきたい。とはいえ、鍛えておかなければいけない。こういう部分は難しいですね。身体をコントロールする練習になりますから継続的に行っていきたい。2週間前くらいから補助なしのバランスディスクを行うようにしています。これは結構難しい。この日2年生の様子を見ていると上半身が前に倒れてしまい「軸」の部分ができていませんでした。これでは狙いとする練習になりません。補助があった時にはできていた。「疲れるだけ」「バランスを取るだけ」の練習にはしたくありません。そこで一工夫。これにより格段と「軸」の意識ができるようになりました。いやー我ながらいい思い付きでした(笑)。最初「軸」意識のために使おうとした「傘」は一瞬で折れてしまいました。やはり頑丈なものにしなければいけません(笑)。

そのような感じでやっていると親しい指導者が学校に来てくれました。お互い様々な学校に練習に行っているのでその情報交換です。今のお互いのチームの現状や県外の練習の「意図」の確認。前の記事の内容はその話の中で思い出したので書いたというのもあります。モチベーションが上がらないと悩んでいました。うちは今比較的順調に流れができてきているので大きな問題はありません(!?)。しかし、流れができない間は本当にしんどい。指導して3年目に中国大会に進めるようになってからはなんとなく安定して中国に進めるようになっていました。これが当たり前だという感じがあるのでしょう。そこまで行くのが大変です。選手の「目的意識」も大きく影響してくると思います。

指導者がどれだけ一生懸命になっても実際に走るのは選手自身です。様々な場所に「選手のために」と思って連れて行っても「強くなりたい」という気持ちがなければ何も響きません。どうすれば選手の意識が変わるのか?大きな課題かもしれません。競技力があれば「戦える」という気持ちが出てくるのである程度は頑張れるようになります。「せっかくここまでやったから県総体までやろうと思う」という気持ちでは何も生み出さない可能性があります。「強くなりたい」というのではなく「惰性」でやる練習はプラスにはならないからです。指導者側は分かっていても選手はなかなか分かりません。これが伝わるようになるのは難しいですね。

実際、「何とかしたい」と思っている指導者は結構悩んでいます。私のように公に「悩んでいます」と示す指導者は少ない(笑)。「別にいいや」と思う指導者もいます。「強ければいい」という指導であればどのような取り組みであっても構わない。しかし、「人間的な成長」を促すというのは大きなエネルギーが必要になります。ある程度「戦える」というモチベーションがあるから「生活指導」をされても「競技のために」と思えるのかもしれません。そうでなければ・・・・。

楽しく競技をやりたい。そう思う気持ちもあるのでしょう。しかし、「楽しい」ってなんでしょうか?身体を動かすことで「気分爽快」になる楽しさ?「競技」というのは自分自身の力がどれほどのものかを確かめるために行うモノだと思っています。「気分良いから楽しい」というのとは方向性が違う。「競技」と「楽しい」というのは本質的な部分ではつながりますが表面的な「楽しさ」は全くないと思います。その部分が選手にはなかなか伝わらないのでしょうね。一生懸命にやった中で初めて見えてくるのですから。

トレーニングとは話がそれてしまいました・・・。が、結構多くの指導者が真面目に考えています。そのもどかしさの中で自分が進むべき道を模索する。大変なエネルギーです。
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