kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

少し落とす&考えさせる

2014-02-07 | 陸上競技
木曜日、とにかく寒かった。笑えないくらいの寒さでした。朝からずっと雪がチラついていて止むことなし。積りはしませんでしたが屋外はとにかく寒い。これが普通の冬なのかもしれませんが今年は暖かい日が続いていたので寒暖の差により「いつもよりもさむい」と感じてしまう。とにかく寒いのは苦手です。厚着して乗り切らないといけません。

この日の朝は身体を動かす程度にしました。レースがある二人はコンディショニングのみ。身体をほぐす目的です。ここ最近試合もなく時間をとってコンディショニングをやっていませんから忘れているかもしれません(笑)
。そのため動きの確認という意味でもやっておかなければいけないと考えていました。本当に少しで終わり。他の者は久々にメディ投げを。先週はトレーニングが少し不足していました。今週の火曜日は天候不順のためメディ投げができていません。全身を使っての瞬発的な動きをやっておきたいと思っていたので寒かったですが朝行うことに。更にはジャンプ系も。出来ることを午前中にやっておく方がいいだろうという判断です。

一年生女子、かなりテンションが低かったですね。前日にこれまでにないくらい走っていますから当然といえば当然。疲れがあって思うように動かないというのもあるかもしれません。それでも今後のことを考えるとこういう場面で気持ちを切り替えられるようにならなければいけません。ここは完全に経験不足です。こういう高い負荷をかける経験が足りていないので対応策が見当たらないのでしょう。時には厳しい練習も必要だと思いますね。大きく飛躍してもらいたいものです。

午後は会議のため最初の指示が出せませんでした。シャフトをやるように指示をしていたのですが後で確認すると2年生が「私たちは?」というメールが来ていました。16時10分くらいには一旦顔を出すことができたので指示を出し直しました。2年生はシャフトをやっていませんでした(笑)。「シャフトやる?」と聞きたら「大会で走れなくなるので遠慮しておきます」とのこと。まー当然ですね。2年生は翌日の準備をさせて帰宅させました。完全に調整はしていませんができる限りフレッシュな状態でレースを迎えさせてあげたいですからね。

他の者はシャフト。そのままバランスディスク。この二つが終了したのが17時半前だったでしょうか。更に基本的な補強をしようと思って準備。手押し車、階段ランジ、足の引き上げ、ハードルまたぎです。かなり追い込もうと思っていたらやはり女子がヘロヘロ。この段階で練習は諦めました。やはり大きなダメージが残っています。今後のことを考えて早めに切り上げることにしました。

トレーニングルームに集めました。翌日から私は大会に行くので不在。金曜日と土曜日の練習の指示を出しておかなければいません。ここで技術ノートと練習日誌を持ってこさせました。土曜と金曜は自分達でメニューを考えさせようと思ったからです。これまでこのようなことはやったことはありません。今の一年生が他の学年よりも自立していて自分達で出来ると判断したから?逆です(笑)。上級生に頼ってなかなか自立できないのでその部分を克服するためです。これまでもメニューを与えられてひたすらやるだけという姿が見受けられました。繰り返しになりますが一生懸命手を抜かずやります。しかし、それだけでは物足りません。自分のための練習を自分でやるという意識がなければ戦っていくことはできなくなります。

私が不在の時に自分達で何をしなければいけないかを考える。自分たちに足りない部分を克服するための練習をするように指示。「携帯を持ってきても良い」という事だけは伝えました。その携帯をどう使うか?大切なポイントです。ヒントは「前日に追い込んだ理由は?」です。これで気づいて調べ始めました。メニューを考えるためには天候を見極め何ができるかを最初に考えておく必要があります。そこからスタート。

30分で考えるようにと伝えましたがなかなか進みません。当然です。50分待って「決まりました」とメニューを持ってきましたが、何のためにやるのかが不明瞭です。「スティック」と書いていますが、どこの区間を目的としたものなのか?練習の流れや目的をはっきりさせておかないと「やるだけの練習」となってしまいます。「エアロバイク」をやる。やるのは良いですがどれくらいの負荷で何秒?細かい部分が決まっていません。考え直すように突き返しました。厳しいようですがこれまで「与えられて当たり前」だった練習メニューについて自分自身できちんと考える機会が必要になるのです。

時間切れとなったので自分達でメール等を使って連絡を取りながらメニューをきちんと決めるように話しました。金曜日の朝練ではメニュー決めの時間にしても良いというおまけ付き。本当に自分達が強くなりたいのであれば真剣に考える必要があります。やっていることをきちんと理解しなければやっていけません。どのように時間を使うか?しっかりと考えてもらいたいですね。有効な時間となることを期待したいと思います。
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限界の向こう側

2014-02-07 | 陸上競技
前の記事の続き。

2年生は試合のため短い距離で終わり。練習はやっておかなければいけませんが疲れは極力残さない。これまでの冬期であれば落とす時期というのはあまりなかったと思います。鍛える時期ですから。この大会が良いのか悪いのか分かりませんが、今年に限ってはちょうどいいのかなと思っています。

二年生が練習終了してからがこの日の本当の練習の始まりです。一年生のみの練習となりました。実は私個人的にこの最近の練習はかなりスマートな練習になってきていると感じていました。練習のコンセプトが短短のみになっていて「ガムシャラに走る」という部分が全くありません。短距離にそんな練習は必要ないと言われるのかもしれません。「競技特性」から考えると確かに必要ない部分です。100mを走るのにそれほど持久力が必要になるとは思えませんから。250mや300mのような長い距離は一切走りません。ここは考え方です。「必要だ」と考える人もいれば「必要ない」と考える人もいる。至極当然の話です。

同じように100mを走るのは一本なのだから練習量をそれほど増やさなくても良いと考えることができます。練習量を増やすと「良い動き」が保てなくなる。良い動きが保てる練習でなければスピードを高める練習にはならない。そのため量を追う練習形態をさけるという指導者もいると思います。これはこれで間違っていないのではないかと。うちがあまり長い距離を走らないのは「良い動きをする」ためです。距離を伸ばすと動きのタイミングが変わってくるの感覚的に良くないのではないかと考えています。これも正しいかどうか分かりませんが(笑)。

しかし、今の一年生はスマートな練習しかしたことがありません。無難に走れる練習を繰り返してきました。ここの部分は一年生がどうこうというより私が出す練習メニューがそのような形になってしまっているだけです。この手の練習が通常のメニューになっているので「ガムシャラに走る」という経験はほとんどないと思います。ここは「走ること」に関してのみ考えるといいのかもしれません。しかし、高校生の競技者としては「成長できない」と思います。ある程度の負荷をかけて行く中で思うように走れなくなる。当然です。その中で「強くなるために走る」という強い気持ちが必要になると思います。無難に走る練習だけではなく、何が何でも強くなってやるという気持ちを育てる練習が必要となる。ヘロヘロになるほど走るというのが明らかに不足しています。それでも力が付いてきているので問題はないのかもしれませんが、やはり自分自身の中から湧き出てくる「強くなりたい」という「想い」を育てなければいけません。

一年生は良い子ばかりです。真面目に練習に取り組みます。これだけを考えると非常に良い選手だと思います。
しかし、どちらかというと「型にハマった選手」という感覚があります。大きく突き抜ける感じがありません。無難に練習をやっていく。無理をしてでも強くなろうという感じが出てきません。与えられたメニューを淡々と消化していく。強くはなっているが練習で「気迫」を感じることがありません。これまでの自分の「殻」を破れないのです。それなりに強くなるかもしれませんが、大きなレベルアップにはつながらないと思います。自分自身で限界を決めていてそこを突き抜ける程の「気迫」がない。この部分は以前から感じていました。ここを打破するためには「限界を越えるための練習」が絶対に必要になると思います。

週末私が不在&雪予報でしたからひょっとしたら今週走れるのはこの日が最後かもしれないという気がしていました。そこでかなり強めに追い込むことに。一切の妥協なし。走り込みのメニューを事前に教えることもしません。この部分は賛否があるでしょうね。何をやるか分からない練習であれば選手は不安となって練習で力を出し切れない可能性もあります。きちんとメニューを示しておく方が良いのかもしれません。が、そこで示してしまったら結局「限界を越える」ということにはなりません。まだ練習が残っているからここは少し力を残しておこうという意識が絶対に出てきます。先を見た練習をするというのはいいことではありませんし、無難な練習にしかなりません。

先が分からなかったら「力を温存しておこう」と思うのかもしれません。ここを打破するための意識が必要になるのです。後先を考えずに目の前の一本を全力で行う。昨年は追い込み練習で「怖い」という気持ちがあってきちんと追い込めない選手がいました。しょーはきちんと走れるが120mになると最初から遅れてしまう。6割の練習をしても効果は少ないのです。だからこそどんな練習であれ最初からしっかりとスピードを出す。その中で自分自身の「弱さ」向き合うのです。きつくなってきたときに「苦しい」「スピードを緩めよう」と思ってしまう時が誰にでもあるでしょう。そこを自分自身でコントロールして超えていく。越えられない選手はやはり競技面でも大きく伸びることはできません。自分自身ではそこまで追い込むことはできませんから私が「限界を越えるため」の練習を出すことになるのです。

120mのタイヤ引きを4本、120mを3本。120mと60mの組合せ。これだけでも通常練習と比べると少し多い。数年前と比べると半分くらいに減っています(笑)。この日はこれで終わりませんでした。最後、ガムシャラに走る。強くなるために力を使い切る。自分の「弱い部分」を表に出してそこを自分で理解し克服する。無理矢理にでも身体を動かし続ける。そのために「折り返し走」をしました。4往復ですがそこまでにかなり走っているのでこれまでの一年生の練習量からすれば間違いなく「限界」だったと思います。その中で何を思いながら走ったでしょうか?「とりあえず走り切ればいい」と思うようであれば絶対に強くなりません。自分のために良い動きをする。最後まで動かし続ける。こういう気持ちを持っておかなければどのような練習をしても「限界を越える」ことはできません。

さすがに終わってからは倒れこんでいました。しばらく動けないという様子。力を使い果たすことができたのでしょう。気持ち的に安堵して座り込んでいるだけなのかもしれませんが。前回折り返し走をやって途中から全く走れなくなった者もこの日は最後まで乗り切りました。こうやって少しずつ「限界を越える」経験をしていくことで成長して行くと思います。

走るだけの練習にならない。何を想い、何を感じながら練習をするかというのは本当に大きなことです。一年生が大きく飛躍するためには必要な要素だと思います。かなり遅くなりましたがヘロヘロの中で自主練を各自で行って終了。練習開始時間が遅かったので仕方ない部分があるかもしれません。絶対にやっておかなければいけない練習だと考えていました。強くなるために何をするか?しっかりと見極めていってもらいたいですね。よく頑張りました。
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