kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習前に

2014-02-03 | 陸上競技
月曜日、午後からはスピード重視の練習を考えていました。そのため朝の段階で行うメニューをある程度指示をしていました。この日は二年生が学年終礼のため練習に来るのが遅くなりました。通常であればキャプテンが日誌を取りに来てその日のメニューを確認する、必要な道具の指示を受けるのいうのが流れです。しかし、この日はキャプテンが来るのが遅くなる。どのようにすれば良いかを考えなければいけません。

学年終礼が行われているというのを知らない可能性があるので私も早めに練習に出ました。この時点で一年生は準備をするかどうか迷っている様子。二年生が来ないのでどうしたらいいのか分からない部分があったのかもしれません。しかし、私が来た時点で自分達がどのようにしなければいけないのかを考えるべきだと思います。ここの判断ができません。最初から二年生がいないというのが分かっていたら「聞かないといけない」という考えが浮かぶのだと思いますが、今回は特に何も言われていないのでどうするのか分からないのかもしれません。

人に頼らない。当然のことです。自分のための練習。二年生に指示を受けなくても判断はできるはずです。私が居るのだから何をすれば良いかを確認すればいいだけの話。ここがすぐに判断できないというのが一番の課題かもしれません。「何をするのか分かっているのか?」と聞きました。「金曜日と同じと言われたが、通常の金曜メニューなのか先週の金曜日のメニューなのか分からない」とのこと。それなら私から確認される前に自分達で聞くことはできたはずです。分かっていて準備をしないのも問題ですが、分からなくて聞けないというのも大問題です。

かなりイラっとしました。練習内容だけ、練習中の準備だけをやればいいわけではない。そこに到達するまでに何をするのか?考えて動くという部分は練習も準備も同じことなのです。一年生の甘さはここにあります。やれば誰でも出来ることを先を見て動けないというのは競技にもつながっていきます。ここを理解しなければいけません。取り組みが上手くかみ合わないというのは良い事ではないと思います。一事が万事、全てはつながっているのです。

注意をしようと思っていたら他の生徒が私の所にきたのでそちらの対応。結局、何が問題点なのか話ができませんでした。本来なら時間を取って話しておかなければいけないと思います。大きなことではないと思いますが、こういう小さなことを見逃していたら次につながりません。また同じことを繰り返してしまうからです。なかなか全てがつながらないというのは難しいですね。ここが大切なのですが。

普通の状態であれば気にしないのかもしれません。受け身の姿勢から抜け出していかなければいけないと思っているこの時期に未だに誰かの指示を待つというのはどうなのでしょうか。指示待ちではなく自分から動いて指示を仰ぐことはできるはずです。ここの部分は絶対に譲れないところです。

良い練習をするというのがこの日のテーマでした。最初から流れが悪い。その後の練習はかなり良かったのですが、私個人の気持ちとしては最初の部分に大きな不満が残ります。ここができるようにならなければ競技力の大きな伸びはないと思います。走りに関してはまた別に書きます。私のイラっとする度合いとは裏腹にめちゃくちゃ走れていました。何なんでしょうか(笑)。
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自分で考える

2014-02-03 | 陸上競技
月曜日、この日は朝練で課題を持たせました。通常の朝練では全員で同じメニューを行うのですが少し思うことがありました。いつも統一したメニューで練習をすることも大切だと思いますが、最近の練習の中で自主練として自分で考えて補強メニューをさせています。自分で決めたことを自分で行う。やらされている部分があるかもしれませんが、それでも自分で決めて行動をするというのはすごく大切だと考えています。自分自身の理解にもつながると思います。

朝、メールで午後の練習を伝えました。普段はやっている途中で練習内容の指示を出していきますからかなり珍しいことです(笑)。金曜日と同じメニューで進めていって最後にスタート練習。中間で終わらないように80mまで走ると伝えました。少しずつ実践に近づいていく感じでしょうか。メニューを伝えて、その練習を一番効率良く進めて行くために自分自身の課題の克服をするための練習を自分で決めて取り組むように指示を出しました。誰かと一緒にやるのではなく各自の課題を自分で考えていくことで午後の練習の質が上がるのではないかと考えました。

何も考えずにやるだけでは効果が上がりません。決めたことに対して何故それをやるのかを説明させました。周りがやるからやるというのではなく「自分に必要だからやる」という感覚が大切です。人について行くだけでは練習になりません。これから先本当に強くなるためには「自分で考える」という部分が大切になってくると思います。言われたことをやるだけの選手から抜け出せると大きく変わってきます。

こう考えるのは土日を使って「指導されている技術的な内容のまとめ」を自分で行うように話をしていたからです。初めてのことですからどこまで書けるかは分かりません。少しずつこういう機会を増やしていくことで競技に目を向けることができるのではないかと思います。自分自身の課題について考えることで自分が何をしなければいけないのかが見えてくる。そこを何とかしようと選手が思えば自然に選手の行動も変わってくるのではないかと思っています。これまでの取り組みとは明らかに異なる取り組みです。

ある程度力が上がってきています。「競技力が上がればそれでいい」とは思いません。強くなったら自然に物事への取り組みが変わると思われるかもしれませんがそのようなことはありません。やはり指導をしていかないと選手だけで何かができるレベルまではいかないのです。今、このタイミングできちんとできればチーム力自体が大きく伸びると思います。ここを逃すのは勿体ない。自分のために強くなる。そういう気持ちが出てくるとあとは選手自身が勝手に強くなる。そこまで私が多少力を貸さなければいけないかもしれませんが、最後は選手自身の想いがあるかどうかです。

30分という短い時間でしたが私は選手のやっている動きを見るだけ。何をやるかは選手次第。やろうとしてできていないところだけを指摘する。基本的に自分が決めたことをやるのですから意欲も高くなってくると思います。こういう機会を少しずつ取り入れていこうと考えています。自分で自分のために強くなる。このことをしっかりと頭に入れて取り組んでいってもらいたいですね。
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練習日和2

2014-02-03 | 陸上競技
続き(笑)

バトン練習までを少なめにしてスタートへ。土曜日に練習をしたグランドはとにかく広い。直線的に走るというのが難しいくらい広いのでスタートをやっても競争するという感じにはなりません。レーンを作ってもよかったのですがチューブを使った練習をやろうと考えていたので各自で行うことにしました。ピストルも準備はしていたのですが前日に行っているので感覚作りを優先することにしました。

前の記事に書いたようにあえて細かく指示をしました。土日を使って技術的な指導をまとめるように指示をしていましたからその材料を増やしておくという意味もありました。難しいことは話さないようにしています。小難しいことを話しても分からないからです。この子達に必要な動きや感覚、自分達で判断できる動きを示しておく方が今後につながります。私が不在でも選手がきちんと理解をしておけば互いにチェックしながら練習を進めて行くことができます。「自分達で強くなる」というテーマに沿った練習です。

スタートでは進む方向について話をしました。あえてチューブを用いてどのような動きをすれば良いかを体感させました。これはペアワークになりますが、そのペアがきちんと引っ張れないと方向が定まりません。進む方向を意識するためにチューブを用いるのですが、負荷をかける方向が異なれば練習の意味はありません。スタートの中には多くの意識するポイントが含まれています。そこを克服するためにかなりの時間をかけないといけません。冬期の間にある程度できるようになっていってもらいたいですね。

一年生の一人はかなりスタートが改善されてきました。元々苦手だったのですがやっとスムーズに出れるようになってきました。中学時代にほとんど何も考えずに13秒1で走っている選手です。きちんと練習が積めれば確実に12秒台中盤まで記録が上がっていくと思っています。前日の練習でも他の2人に何とかついて行けるようになって来ました。まだ遅れてはいますが60mで1m弱の差で走っていましたからそれなりに力はついてきていると思います。本人にも話していますがこの子がうちのキーパーソン。この子の伸びがチームの伸びに直結します。以前と比べると意欲が表に出るようになってきたかなとは思います。まだまだですが(笑)。

もう一人の一年生、スタートが下手です。それを一走に使おうというのですから恐ろしい話です(笑)。本当は小さなエースが一走に行くとめちゃくちゃ強いのだと思いますがチーム的には2走で長めの距離を走ってもらわないと行けません。バトンパスの安定度も抜群ですからやはり2走に配置。一走の子は練習は下手なのですがピストルが鳴ると反応がめちゃくちゃ良い。バネがあるのでそれを使っての飛び出しがすごい。が、技術的なモノが全く出来ないので転んでしまいます。さすがに最近はないですが。ここを何とか克服できれば本当に2年生を脅かす存在になります。練習あるのみでしょうか。

学校の下のグランド、先ほども書きましたがかなり広い。他にはほとんど人がいなかったので長めに走ることにしました。タイヤ引きをしようと考えていたのですが学校では最長で120mしか取れません。このグランドであればカーブを作れば150mくらいまで取れます。せっかくなので長い距離を走ることに。それもタイヤで。この時発覚したのですが高跳び選手(?)、これまで150mを一度も走ったことがありませんでした。確かに学外で練習することはほとんどありませんから当然といえば当然なのですが、この子にとっては大きなプレッシャーでしょう。気にせず走らせることにしましたが。

大きなエースはタイヤ引きをしっかりと行うと走りの感覚が良くなります。まだパワーで押し切ってしまうところがあるのですが、この日の走りは最後まで動きを保つことができていました。こういう走りができるようになってくるとシーズンに入っても戦えると思います。まだ上半身に力が入りすぎる所がありますがスピード持続は目を見張るものがあります。

女子3人は競り合いをしていました。こちらはこちらで大激戦です。小さなエースが断トツで勝つというのはここ最近見たことがありません。1年生が走れるようになってきているのは間違いないですね。11月末から12月上旬の頃は60mでもかなりの差が付いていました。今はほぼ互角。小さなエースは練習では「普通の子」ですからそれも大きく影響していると思いますが、全体的に走れるようになってきているのもあります。これまでは苦手だったタイヤ引きも競り合うようになっているので最後までスピードを持続することができるようになってきました。手を抜けない状況に置かれるとやはり人は頑張れます。

タイヤを引いてから距離を短くして120mを数本、60mで動きを修正して終わり。疲れてはいましたが良く走ったと思います。この週は120mを走る機会が多かった気はしています。長い目で見た時にやはり必要な要素だと思っています。午前中4時間ちょっとやったでしょうか。それなりに集中力が保てていたのではないかと思います。成長ですね。

終わってから少し食事休憩を挟んでトレーニング。これは1時間程度としました。やっておきたいトレーニングだけはきちんとやっておかないといけません。とはいえ、午前中にかなりやっているのでここを2時間やると本当に集中力が切れてしまいます。「強くなりたい」という気持ちがあったとしても実際にそこまで継続できるかどうかは別問題かなと。本当に意識レベルが上がったらできるのかもしれませんが、そこまでいくとやり過ぎで故障してしまうかもしれません。こちらでコントロールしないといけません。

しっかりと練習はできたと思います。継続。これができるかどうかですね。しっかりと取り組んでもらいたいと思います。
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