kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

遠足&休養2

2014-05-22 | 陸上競技
続き。1年生は遠足から戻ってくるのが13時30分ということでした。ほとんど歩いていないのですから練習を落とす必要なしと判断。県総体に出場する者はごく一部ですから今後のことを考えて練習させておくほうがよいだろうと判断しました。戻ってきてからシャフト補強、終了後は補強という指示を出していました。まだまだ甘い部分がたくさんありますが、ある程度は頑張れると思っています。気配り云々を除くとそれなりのレベルです。私が戻ってきたとき(15時過ぎ)には補強をしていました。ある程度はできていたのでしょう。

全体が集合できたのは15時30分くらいでした。体幹補強(腹筋背筋等)を30分程度行ってからマッサージをするように指示。とにかく疲れを残さないという部分です。完全に割り切りました。無理をして身体を動かして疲れを残しても仕方ない。このような状態で技術練習をしてもスプリント練習をしても効果はありません。そうであれば「次の日に備える」という位置づけをして練習をする方が良い。

1時間くらいしてからミーティング。少し話をしました。県総体まであと1週間(正確には10日)。この中でポイント練習ができるのは3回。この3回をどのように迎えるかが県総体の結果を大きく左右します。金曜日には新体力テストがあります。この日もそれほど練習はできません。そうなると本当に練習できる時間は限られる。この時間の使い方です。「練習できないからどうしよう」と焦るのではなく「できることをしっかりとする」という考え方を持つ。ポイント練習の日に向けてどのように準備をするかですね。万全の状態でその日を迎えることができればいい練習ができる。それでいいと思っています。

また、この場でもクラスと同じ話をしました。「チームは行動の一番遅い者、意識レベルの一番低い者に合わせて行動する」という部分です。どれだけ意識の高い者がいても低い者が一人でもいればチームはそれに合わせる。強くなりたいと思って練習する者が大多数を占めていても一人適当にやっている者がいればそこから簡単にチームは崩れます。その一人に指導をする時間、それ以外の選手の時間を奪うことになる。それであればその一人を切るという手段を取らざるを得ないと思います。「ひどい」と言われるでしょうか?一人のためにずっと他のメンバーが受けたい指導が受けられないというのは「平等」ではありません。それなりにやりたい人間にどれだけ時間を使っても効果は薄い。一生懸命やりたいというメンバーが大勢いるのであればそちらを優先する。当然のことだと思っています。

また、チーム全体としてどこに力を注ぐか。全ては女子の4継です。この子たちがインターハイを勝ち取るために他のメンバーは全力で協力する必要があると思っています。「自分たちも頑張っているのに」と思うかもしれません。それは間違いない事実です。4継を強くする。だから他の者を指導しないと言っているわけではありません。全体がこの4継を強くするために練習やそれ以外の部分で協力する。それが最終的に自分たちの力になるのです。そのことを理解できているか?誰かのために力を注ぐ。それがチームとして大きく成長するきっかけになるとおもいます。中心になる部分は必要。そこを軸にチームを作っていくことができるかどうかです。

この話をしている間、キョロキョロしてほとんど話が入っていないだろうなという者が・・・。うーん、前の話がつながりませんね。間違いなくチームがこの子に気を配っていかなければいけない状態。本人は確実にその状況に気づけない。ちょっと考え物です。前日、雨の中の練習に遅れてきました。何も言わずずっと立っていて終了後、「遅れました」と一言言って終了。それ以上の指示は出しませんでした。練習ができていないから何かをしようという話になるわけではない。みんなが終わったから自分も終わり。こういう状況で私が何か指示を出す必要があるのか?選手も不思議に思って「練習はやった?」と聞いたようですが「やっていません」で終わり。やっていないのであればどうするべきなのか??入部してきてからほとんど練習ができていません。悪意があるとは思えませんがこの状況が続くと良いことにはなりませんね。

そんな話をしてから少し時間ができたので少しゆっくり。衝撃的なことがありました。今回話した内容に重なる部分が実際に起きている。うーん、なんなんでしょうか。どれだけ労力をかけても・・・。考えさせられます。
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遠足&休養

2014-05-22 | 陸上競技
水曜日、この日は学校全体で遠足。前回担任をしていた時の生徒が「学校行事を増やしたい」という強い要望を出しました。本当は宿泊学習が良かったのですがそれは金銭的に難しいということで仕方なく「遠足」を提案して可決されたのです。その生徒たちは一回も歩くことなく昨年度から遠足が始まりました。この遠足、学年ごとに向かう先が違います。全校生徒が同じ場所に行くというのは物理的に難しい部分があるので。

こういう状況だったので朝練は全員で実施。体幹補強を実施しておきたいと考えていました。遠足後にそこまでできるか?と言われるとかなり難しいと思います。無理をして放課後頑張るのではなく必要な練習が朝の時点でやっておきたい。もちろんそこまで強い負荷をかけるつもりはありませんでした。時間的にできることは限られているので。軽めの補強という感じでしょうか。メディを投げてからの上半身補強、ジャンプ系、BOXを使っての速い動き、懸垂系で終了。30分しか取れませんからこれくらいですね。

で、学年ごとに遠足へ出発。今回1年生は周南市で一番(?)高い山に登る。3年生は風車がある公園まで歩く。1年生、前日雨が降ったので登山道が危険かもしれないということで山のふもとまで行って戻ってきて学校の近くで食事、放課(笑)。3年生は片道7キロちょっと、往復で15キロくらいを歩いたようです。そして、2年生隣の市にあるダムへ。山をどんどん越えていってほとんど民家のない場所を延々と歩く(笑)。最初、片道10キロと聞いていたのですが到着すると11.5キロくらいあったようです(笑)。おいおい、歩き過ぎ(笑)。往復15キロを平坦な道で歩くのとはずいぶん違います。生徒はなんだかんだ言いながらよく歩いていました。時間の関係で休憩は約1時間。食事をしてすぐに出発という感じでしょうか。片道2時間半は歩いています。人生の中で一日に5時間くらい歩くという経験はなかなかできません。一生忘れないと思いますね(笑)。

クラスの先頭から最後尾まで戻ってくるのに30分以上差が付きました。長い距離を歩くのでこれは仕方ない部分だと思っています。この件を通じて少し話をしておきたいと思うことがありました。無事に帰ってくるというだけでこのような学校行事を終わらせるにはもったいないなと思ったので。今回は「運動」が関わることです。得意不得意があるので「待つ」ことに関しては仕方ないかなと思っています。クラス全体に話をしました。疲れているのでどこまで生徒の「心」に残るか分かりません。それでも理解しておかなければいけない部分があると思っています。

全体に「集団は一番行動が遅い者、できない者に合わせる」という部分です。運動に関することなので今回は特別。が、準備が早くできて行動する者とのんびり動く者がいる。一人で何かをするのであれば自分のことなので自己責任。しかし、全体で動くことになると誰か一人が遅れるとその行動に全員が合わせなければいけないのです。歩くのが遅い。これは仕方ない(チンタラ歩いていたわけではなく本当に遅いだけなので)。が、「出発時間」に関してはどうだったか?決められた時間がある。今回は決められた時間に集まりクラス写真を撮影してから出発でした。それなのに写真撮影が終わってから「トイレに行きたい」と言い出す。本来であれば「集合時間」の前にすべてを終わらせておいて一斉に出発するべきです。

数人の行動の遅さのため、クラスの中で通常通り出発した者とのんびり出発した者の差がかなり出ました。私は一番後ろからスタートしてクラスの先頭に歩いて追いつく。そこから先頭と最後尾の差を計りました。その差は「8分」です。歩くのが苦手云々ではなく最初の時点から何分も遅れがある。準備不足と「歩いて帰ればいい」という部分が大きく影響しています。「一番行動が遅い者が他者に迷惑をかける」という部分を理解しなければいけない。

今回は到着を待てばよいだけでした。が、これが今後の活動の中でどうなるか?修学旅行、集合時間に遅れる者が出てくれば他の者の時間を奪うことになる。まして、電車の時間などに遅れることになると他者が楽しみにしている時間を奪うことになる。それだけの責任が生まれてくるのです。自分一人で旅行に行ったり行動するのであれば「自己責任」です。文句も言いません。が、自分の行動が他者に迷惑をかける可能性があるという認識を持たなければ何も成長はありません。

今回の遠足、生徒にとっては肉体的にしんどい部分があったと思います。が、こういう部分から学ぶことが多い。座って勉強しているだけでは見えないのです。自分が勉強して順位を上げさえすればよい。そう考えているのであれば大きな勘違いです。人は一人では生きていけない。多くの人と関わりながら前に進めるのです。その感覚を持てない生徒を育てるのは絶対に違う。そう思って話をしました。

かなりきつかったですが生徒たちにとってはいい経験になったと思います。疲れました(笑)。
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