kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強くなるために

2014-05-25 | 陸上競技
土曜日、練習が終わって学校に戻ってそれぞれがやるべきことをやりました。必要に応じてマッサージやアイシングをしっかりと行うように指示を出していました。ここは絶対にやらなければいけないことです。私もやらなければいけないことがあったのであれこれやっていました。

15時前に帰ろうと思い車に乗ると部室の前に荷物が置いてありました。遠くから見ると誰か寝ているのかと思いました。午前中で練習を終えていますからこの時間帯に何故部室前にいるんだろうと思って近づいてみると荷物が置いてあるだけでした。グランドを見てみると一年生女子が立っています。一人は午前中別練習をしていたので走っていません。そのため午後から自分で走ろうとしていたのだと思います。更に他の者も一緒にスパイクを履いていました。

一応近づいて様子を見てみると短い距離を何本か走っているようでした。グランドでは野球部が試合をしています。空きスペースでは野球部がバットを振っている。その合間をぬって走っていました。いや、これまでにないことですね。まだまだ戦力としては力不足は否めません。しかし、こういう姿勢があるというのは今後非常に楽しみだと思っています。今までこの時期に一年生が自主練習をしている姿は見たことがありません。

この姿に今のチームの状態が現れているのではないかと感じています。上級生はかなり強い。一年生は練習で太刀打ちができません。ハンデをもらっても勝てないレベルです。仕方ないと思っています。この日何を思って自主練習をしていたかはあえて聞きませんでした。自分達でやると決めてやっているのだからこちらがあれこれ言うことではありません。この子達は県総体は完全にサポートに回ります。試合には出ない。上級生のように調整練習をする必要は全くといって良いほどないのです。そのことを理解してやっているのかはわかりませんが、自分で何かをやろうとしている姿は評価できます。

今はまだサポートさえも不十分です。練習中にも何をして良いのか分からなかったり、判断が遅く上級生が動くことが多い。いきなりはできません。これまで県総体前にはかなりモメることが多かった。今でも多少はあるのかもしれません。私が把握しておかなければいけないレベルのもめ事はありません。気になって過去数年間のblogを見直してみました。やはり問題が多発していました。競技以外の所で問題が発生していて厳しい指導が必要になる。昨年はキャプテンが一人で様々な責任を負う、周りがサポートできないという状況。必要ない一言でチームの輪を乱すということも多々ありました。今年は何もない。

チームとして安定して来ていると感じています。もちろんまだ足りない部分はあると思います。しかし、全体的に方向性が定まって来ている。大きなトラブルがない。ちなみに昨年は県総体一週間前に自転車で転倒して病院に行くという出来事もありました。今のうちのチームではそのようなことが発生したら全てが終わりです。一人でも欠けようものなら「夢」は終わってしまいます。4継メンバーは仲が良く良い雰囲気でやっています。ライバル関係も存在はしているのですが「リレー」という共通の目標のために一致団結できています。

強くなるために。こうやって一年生の行動が全体に波及するようになるともっと雰囲気が変わると思います。これで一年生が上級生を脅かすようになるともっと競争が生まれてチーム全体のレベルが上がるようになります。もっと強くなれるチームだと思います。これまでにない状態で県総体を迎えることができそうです。

不安はありません。どちらかというとどこまで力を出してくれるかという期待しかありません。最後まで気を緩めずにしっかりと前を向いていきたいと思います。忘れないように記録しておきます。
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ポイント練習

2014-05-25 | 陸上競技
土曜日、この日は総体までのポイント練習。一番強い刺激を与えておく予定としていました。まー強いといってもそこまでではないのですが。メインはバトンとスタート確認。疲れを抜くことと刺激を入れること。ここの部分はきちんと使い分けたいと思います。

色々とあったので練習開始時間と練習場所を普段と変えることにしました。これは前日に指示を出していたつもりです。複数の選手にはきちんと伝わっていましたが、何故か2人人にだけきちんと伝わっていない。うーん、何故でしょうか。ここの甘さは改善しなければいけません。準備の段階で必ず確認をする必要があります。ここに関しては全体を集めて話をしました。今回のことを練習に引きずるのは良くない。だからといって原因を考えないというのはダメ。同じことを繰り返すようでは成長はありませんから。

アップはフリー。試合と同じアップを行いました。この日はかなり暑かったのでそこも考えながらやらなければいけません。日陰がなかったので選手はかなり暑かったと思います。この中でどれだけ集中して練習を進めることができるか。大切な要素だと思います。疲れを残さないようにしっかりと集中してミスをしないようにアップを進めていかなければいけません。バトンのミスが生まれるとそれだけで本数を多くしなけれないけなくなります。暑さに負けて集中できないのは問題外となります。

アップをしている時に卒業生が来てくれました。うちのチームに愛着を持ってくれている卒業生はかなりたくさんいます。卒業しても時々顔を見せてくれる、近況報告をしてくれる。現役の選手の応援をしてくれる。本当にありがたいことです。まー私の顔を見ても挨拶をしない、全く無視をするという子もいるのが現状ですから全ての卒業生が私のやり方を受け入れているわけではないと思いますが。これは常識的に考えてあり得ないと思っています。これ以上は書きませんが。大切にしていきたい所だけは忘れたくないですね。

この日はバトン。きちんとカーブを使ってのバトンです。練習ですがシビアにやっていきたいと考えています。この日は各区間2本ずつ。次回以降は1回しかやりませんからこの日が調整の最終段階となります。微調整は当日までやっていきますが感覚的にイケると感じられる所までやっておかなければいけません。並走を3本やってから各区間で行いました。問題はない状態で渡せています。大きく減速する、大きく緩めるというのはありません。一走から二走へ、三走から四走へというバトンは本当にシビアに考えておかなければいけません。次の走者が速いですからタイミングを逃すと渡らなくなります。二走から三走へはなんとかなると思います。確実に二走が追いついてくれます。その感覚に関しては絶対的な信頼をしています。ここ最近はどの区間もバトンの渡る位置が安定して来ています。半分を過ぎることはまずありません。精度は高くなっていますが最後まで油断しないでやっていきたいと思います。「絶対」は存在しない。

幅跳選手がいるのでこちらは卒業生に任せることにしました。私は短距離の指導に専念。高校から陸上を始めた子もいるのでスタブロからの構えに関してこれまた卒業生に基本的なことを教えてもらいました。優先すべきは総体で走る選手です。基礎から教える時間は今はありません。これもすごく助かりました。
上級生のスタート、この日は見ているだけでした。細かい修正の必要性は感じませんでした。4継の一走はこの日スタートが上手く行っていました。これくらい走れれば一走で大きく遅れることはないと思います。二走にエースを配置していますから多少の遅れはなんとかしてくれるレベルです。想定内。前日のミーティングでも小さなエースが「一二走で流れを作る」と言っていました。そのためにはやはり1走の走りの安定だと思います。

スタート終了後、カーブから直線の走り。トップスピードに乗ってからきちんと刻むイメージを持たせることにしました。マークを置いて意識させました。とにかく暑いので若干バテ気味という気もしましたがよく動いているなと感じました。このblogにも何度か書いていますが高校生レベルでピンポイントで調子を合わせるというのは不可能だと思っています。一週間前の走りがきちんと出来ていればかなりの確率でレースでは走れます。これまでこのパターンで崩れたことはありません。大きな怪我をしない限りは確実に力は出せると思います。ここは細心の注意を払っておきたいですね。

最後に120mを。本数は少なめに設定。刺激というレベルですね。それほど多く走る必要はないかなと。マイルをメインにしていた時と比べると本当に少なくなりました。私の感覚的には「これで足りるのか?」と思う部分もあるのですが、短短がメインとなっていますから十分なのかなと。正直、この手の練習に正解があるのか分かりません(笑)。めちゃくちゃ走らないといけない気もしますし、走らなくても良い気もします。普段からやり過ぎてしまう事があるのでこちらが考えている量よりも減らしておかないと(笑)。

女子チームと男子チーム+大きなエースに分けて走りました。短長は300と120。女子は一年生を数メートル前から出して追いかけさせるパターン。男子は大きなエースを120に配置して一人だけ3m後ろからスタート。これもうちの練習の特徴かもしれないですね。手を抜けない状態を作る。最後まで競り合う中で力を上げていくのです。まー今の選手に手を抜く者はいませんが(笑)。この事とは別に高いスピードレベルで練習をするためには必要です。近くに人が一緒に走っていると高いスピードを維持できます。力みが出てくる可能性もありますがその中で良い走りをすることで実際のレースにも生きて来ます。

女子は小さなエースが先頭。当然といえば当然なんのですが(笑)。一年生は逃げ切れませんでした。そのうしろに2年生が付いていました。これくらいの差でついていければ問題ないと思います。もちろん、小さなエースはレースになると更に速くなるので単純に比較はできませんが。よく走れていました。男子の所、大きなエースが先頭。速い。男子、しっかりしろ!!という感じですが大きなエースがよく走れているというのが正確な所かもしれません。一人ハムにハリがある選手、この日も継続していました。それでもかなりスピードが出ている。終了後、すぐにケアと治療を指示しました。

アイスパックを誰も準備していませんでした。ここも反省点ですね。何事もなかったらそれで良いのですが万が一に備えておかなければいけない。部室に置いているという選手が大多数でしたが、やはり準備不足。スピードが上がっているということはその分ダメージも大きくなるということ。それに見合ったケアが必要です。終わってからすぐにやらなければ意味がない。本数を少なくしている理由の一つはスピードが上がっているからです。多くの本数を走るとそのダメージに耐えられないかもしれないと考えています。練習でそれなりのスピードで走るのであれば問題ないですが、うちは常にマックス。そこまで配慮しているつもりです。選手も自分の身体にしっかりと目を向けてもらわないといけません。

細かいことかもしれません。が、慢心しないというのが必要です。良い状態で総体を迎えさせたいと思います。良い練習ができました。
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