kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考える&意識する練習

2014-05-14 | 陸上競技
火曜日、前日雨だったのですがこの日は朝から天気がよく暑いくらい。一気に天気が変わりました。この日の午後は走ることにしていたので不足する補強を入れておくことに。前日にやる予定だったメディ投げから始めはとはハードルを使った股関節周辺のトレーニング。これが地味にきつい(笑)。さらに動きの速さ(神経系)を意識した練習を入れて終了。30分程度でしたがかなり汗をかいていましたね。これだけ汗をかくと貧血になりやすい。気を付けないといけない部分です。

午後は勉強会をせずに先に練習。練習を始める前に少し指示をしました。とにかく集中してやること。短時間で練習をするのだからダラダラできない。効率よく練習をする。さらには短い時間だからこそ「声を出す」ことを重視する。雰囲気が重くなると面白くありません。特に最近また返事が小さくなってきている。意識しないとできなことです。このような基本的なことを繰り返し言われている間はなかなか強くなりません。上級生はそれなりにできるようになってきているのですが、やはり1年生は返事が不十分。これは上級生からも注意をされています。「体育会系」だとは思いません。「必要最低限のこと」なのです。

内容を削りながら時間の確保。メディ投げ、動的、壁の流れで。その後ハードルを使ったドリルをひたすらやるのですがこの間に何度も何度も「意識するポイント」について指示をしました。とにかくしつこいくらい。全員ができていないとは言いません。が、数人はいつの間にかやることに慣れてしまって「こなす」練習になっています。ここ最近の練習ではしつこく言い続けていますがこれが浸透しているのかどうか。ハードルを越えるだけであれば誰でも(?)できます。が、その中に技術的なポイントを入れているのです。そのポイントが意識できずにやるだけになっていたら身体を動かすだけで終わり。何も身に付きません。言い続けることで少しは変化が見られました。

スパイクを履いて走る前にいったん集合をかける。「意識すること」「考えること」の確認です。以前から技術ノートを書くように指示を出しています。練習中に指示されたこと指導を受けたことをきちんと自分で把握してノートに記していく。このことにより「自分がやるべきこと」が明確になります。が、練習場所にノートを持ってくるがそれに書いている様子がない。毎回同じことを言われているので書く必要がないという判断なのかもしれません。しかし、人は「意識する」ことで動きが変わります。大切なポイントに意識を持っていくことで練習の効果は間違いなく変わります。「分かっているつもり」でも実際はできていないことが多い。それをどうとらえるか?次につながる練習にできるかどうかです。

「走る」だでけであれば小学生でもできます。しかし、その中で「速く走る」となると違ってきます。陸上競技のスプリント種目ではほとんど道具は使いません。基本的には自分の身体を使う。そのためその身体の使い方や動きの意識によっていろいろなものが変わってきます。何も意識しなくてもできる選手がいるのも事実。しかし、うちは違います。基礎的なことを積み重ねていって走れるようになる。なんとなくやる練習ではなくて「何を意識した練習なのか」を明確にしていく必要があります。走る以外の練習でこの部分を意識できるかどうか。特に技術系は大事です。それぞれの練習の中に「大切なこと」が含まれています。その都度指示は出しています。多分他の指導者よりもしつこく(笑)。それがなかなか身に付かないというのは何かしらの原因があるのです。

並走をして30&60。この練習、実はすごく効果があると思っています。バトンの「出」の感覚を養うだけではなく明確な意図をもって練習をしています。が、ここ最近はこの練習で「走る」ことが明認になっている気がしていました。実際はもっともっと大事な要素があるのです。その要素を意識して練習をするとかなり効果がある。これは冬期練習の間に図を書いて説明をしていますが、時間がたつにつれて忘れられていき鵜。単に「走る」練習になってしまうのです。もう一度説明をしました。2人1組で行うのですがこの練習はそれぞれにとって意味がある。そこを忘れてしまって走るだけだと普通の練習です。「意識するポイント」が明確になるかどうか。

その前に話をしていたこともありこの練習は良い感じでできました。言われなくてもそれぞれがポイントを口にして取り組んでくれるようになるともっともっと効果が上がるのですが。専門の指導者がついて細かいところまで指導するスタイルの学校というのは実はそれほど多くないと思っています。メニューが指示されてそのメニューに従ってやっていく。時々ポイントの指摘。うちはずっと私がついています。その都度意識するところを何度も言っている。自分たちで「この練習のポイントは・・・」と話しながらできるようになるのが理想。分かっていても事前に意識しておくことで効果は違ってくると思います。

最後にバトン。少し多めに。まずまずです。明からミスは完全になくなりました。当然ですが。あとは細かい部分の修正。まだ余裕があったりします。バトンに完璧はありません。どれだけやってもミスが出る可能性はある。緊張の場面でやることですから。それでもある程度想定して練習をしていくことで効果は違ってくると思います。この日は全体的に走れていました。毎回これくらいの走りができると良いのですが。

最後に話を少し。練習時間は限られています。進学校では短時間で練習時間は2時間というところもある。他県の進学校ではそれでも全国入賞を果たすチームがたくさんいます。それはなぜか?集中と目的意識です。短い練習だからこそ1つ1つの練習の意味をしっかりと考えて取り組む。やるべき動きの意味を考え、実際にやる前にイメージして練習をする。何も意識しない100回よりもポイントを明確にしてやる1回の方が効果が高い。やったつもりになるのは100回ですが実際の効果は1回の方がある。うちの選手が意識を明確にして練習に取り組めば驚くほど強くなると思います。それだけの力は持っています。限られた時間だからこそできることがある。

さらにこの日は勉強会をしない。家で自分でやる。これも大事。「やらされている」勉強から「必要だ」と思ってやる勉強になると効果は上がります。ここでしっかりとがんばれる選手は競技も伸びる。当然のことなのですが「競技」だけを求めているわけではありません。やるべきことはしっかりとやる。ここができて始めて「高校生」なのです。しっかりと考えてもらいたいものです。

走り自体は非常に良かったと思います。疲労が抜けてくると身体が動く。ここに合わせて身体の調整などもしておいてほしいですね。時間があるときに整体などに行って身体のバランスを整えておくことは重要。比較的良い練習だったと思います。
コメント
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