さらに続き。
女子は折返し走を。男子はシャフト補強をその隣でやらせることにしました。今の男子は未経験者が半分います(多分)。スポーツ経験はありますが陸上競技を本気でしていたという子が少ない。これから全国を目指して勝負をしようとしている上級生がどのような姿で全力で物事に取り組むのか?これまでとは大きく違う世界に足を踏み入れようとしているのです。それを直接目で見ていくことはすごく大切なことだと思います。走る練習ではなくシャフト補強をすることで見る時間もできてきます。そのために男子は別メニュー。今は勝負できませんがこれから先きちんと勝負するために必要なことだと思っています。
折返し走。これはこの子たちが一番苦手な練習ではないかと思います。冬期練習中もどちらかというとスマートな練習が増えていました。高校生らしくひたすら走るという機会が減っていました。高校生だから何も考えずにひたすら走れ!!という練習形態が存在するのかどうかよくわかりません。とにかく量を追うという練習が「高校生らしい」のかどうかと言われると疑問は残ります。しかし、1本だけ走って涼しい顔をして終わるような練習ばかりで本当に高校生が強くなれるのか?一部の素晴らしい才能を持ち合わせている選手であれば可能かもしれませんが、うちにいる選手は基本的に「普通の選手」です。時には泥臭いがむしゃらな練習が必要になる。そればかりでは強くなれないと思いますが、逆にスマートな練習だけでも強くなれないと思います。
これは私が感じているだけで本当は違うのかもしれません。私自身の指導力がないことを誤魔化すためにやっているのかもしれません。しかし、高校生にとってこういう機会というのは絶対に必要だと感じています。うちが一番優先しているのはやはり「スピード練習」です。さらには「体幹トレーニング」も。この二つがうちの練習のベースにある部分です。トレーニングはハードです。走るよりも負荷がかかります。それでも「走る中でがむしゃらになる」という経験がこの子たちを強く大きく成長させてくれると信じています。毎日毎日このような練習をするわけではありません。「絶対に必要だ」と感じたときのみ実施。良いのか悪いのか分かりません。しかし、私は「必要だ」と感じている。そのことを選手にも話しています。毎回はやらない。が、「自分で決めた限界」を越えるためには必要不可欠なことだと考えています。
3年生の女子は4往復1セット。量的には少し足りないのかもしれませんが走らせました。2年生以下がこの2人にどうやって付いていくか?普通に考えるとこの2人についていくのは不可能です。それでも2人と勝負できるようにならなければいけない。1歩だけでもいいのでついていく。動きが崩れてでも前を追う。何とかして話されないように粘る。こういう姿勢が練習中に出てくるようになるとすべてが変わります。1本だけの勝負であればそのような状態になる前に終わってしまいます。誰もが疲れてきて動けなくなる状態で自分自身がどう気持ちを作るか?諦めるのではなく動かない中でどうするのか?どう動かすのか?ここを各自に問うための練習です。
2セット目は下級生だけ。3年生には手伝いをさせました。というか自分から「私たちがタイムを計ります」と申し出てきました。1セット目の最初にも声だしをしていました。本当に大きな成長です。3年生になったからなのか?チームの中心であるという自覚が芽生えたからなのか?このあたりは分かりません。が、確実に競技に対する姿勢は変わっています。この部分を一番近くで感じている2年生がどう変わってくれるか?とにかくがむしゃらに。先のことを考えずにがむしゃらに走り続けることができるかどうかです。2年生の2人は持久系の練習が苦手です。初めて折返し走をやった時には1往復ですでに顔色が悪くなり尋常ではないくらい走れませんでした。その経験があるので「きついから無理だ」と意識が行ってしまう可能性がある。が、それをどうやって乗り越えることができるか?自分のために必死になることができなければいつまでたっても強くなることはありません。
5往復にしました。2年生、1年生についていくので精一杯。悔しいと思います。最初の1往復半くらいは勝っていましたがそれ以後は1年生が前を走っています。この現実の中で何を思うか?決して2年生が弱いというわけではありません。練習の得意不得意はあります。2年生にとってはこの練習は不得意分野。だからこそこうやって「自分と向き合う」時間としたのです。苦手だから走れなくていいやと思うようであればこれから数週間で壁を超えることはできません。1年生に前を走られるというのは2年生としてはかなりしんどいと思います。負荷的にというよりも精神的にですね。スタートは同じ位置にしていますから負けるということは確実にスピードや持続力で負けているということ。気持ちだけで勝てるほど甘くはありません。1年生もこの雰囲気の中でよく頑張ってくれていました。最初は3年生がしっかりと力を示し2セット目は1年生が頑張る。こうやって2年生に刺激を与えてくれるというのは本当に大きい。
終了後、倒れこんで涙を流している選手もいました。これだけで何かの「きっかけ」になります。最後に少しだけ話をしました。チームとして「4継を生かす」ためにどうするか?個人種目はもちろん大事です。3年生の2人は個人でも全国が狙える力がある。その2人が「自分のことだけ」考えてリレーに出場しないというようなチームであれば指導する必要はないと思っています。自分のことだけ考えて他の仲間のことを一切考えない。そのような選手の集まりであれば「チーム」ではない。それこそ勝手にそのあたりで走ればいいのです。「今」はそのような選手はいません。みんなで「リレーでインターハイ」という方向を向いていますから。だからこそ2年生のは成長してもらいたい。期待しています。やってもどうにもならない、話しても伝わらないのであれば言いません。もっともっと強くなれる可能性がある。力を出せば戦えるようになる可能性があるからここまでするのです。それを本人たちが感じ取ってくれるかです。
感情移入して周囲が見えなくなるのが私の最大の短所です。しかし、今回はすごく冷静です。この程度の負荷で怪我をするようであればインターハイは夢のまた夢。届くはずがありません。2年生の大きな伸びを期待したい。さらに3年生の「強さ」を見せてほしい。それがきちんとできればみんなが追い続けてきた「目標」に届くと思っています。良い選手が集まっています。しっかりと力を出し切れるようになってもらいたいですね。応援したいと思います。
女子は折返し走を。男子はシャフト補強をその隣でやらせることにしました。今の男子は未経験者が半分います(多分)。スポーツ経験はありますが陸上競技を本気でしていたという子が少ない。これから全国を目指して勝負をしようとしている上級生がどのような姿で全力で物事に取り組むのか?これまでとは大きく違う世界に足を踏み入れようとしているのです。それを直接目で見ていくことはすごく大切なことだと思います。走る練習ではなくシャフト補強をすることで見る時間もできてきます。そのために男子は別メニュー。今は勝負できませんがこれから先きちんと勝負するために必要なことだと思っています。
折返し走。これはこの子たちが一番苦手な練習ではないかと思います。冬期練習中もどちらかというとスマートな練習が増えていました。高校生らしくひたすら走るという機会が減っていました。高校生だから何も考えずにひたすら走れ!!という練習形態が存在するのかどうかよくわかりません。とにかく量を追うという練習が「高校生らしい」のかどうかと言われると疑問は残ります。しかし、1本だけ走って涼しい顔をして終わるような練習ばかりで本当に高校生が強くなれるのか?一部の素晴らしい才能を持ち合わせている選手であれば可能かもしれませんが、うちにいる選手は基本的に「普通の選手」です。時には泥臭いがむしゃらな練習が必要になる。そればかりでは強くなれないと思いますが、逆にスマートな練習だけでも強くなれないと思います。
これは私が感じているだけで本当は違うのかもしれません。私自身の指導力がないことを誤魔化すためにやっているのかもしれません。しかし、高校生にとってこういう機会というのは絶対に必要だと感じています。うちが一番優先しているのはやはり「スピード練習」です。さらには「体幹トレーニング」も。この二つがうちの練習のベースにある部分です。トレーニングはハードです。走るよりも負荷がかかります。それでも「走る中でがむしゃらになる」という経験がこの子たちを強く大きく成長させてくれると信じています。毎日毎日このような練習をするわけではありません。「絶対に必要だ」と感じたときのみ実施。良いのか悪いのか分かりません。しかし、私は「必要だ」と感じている。そのことを選手にも話しています。毎回はやらない。が、「自分で決めた限界」を越えるためには必要不可欠なことだと考えています。
3年生の女子は4往復1セット。量的には少し足りないのかもしれませんが走らせました。2年生以下がこの2人にどうやって付いていくか?普通に考えるとこの2人についていくのは不可能です。それでも2人と勝負できるようにならなければいけない。1歩だけでもいいのでついていく。動きが崩れてでも前を追う。何とかして話されないように粘る。こういう姿勢が練習中に出てくるようになるとすべてが変わります。1本だけの勝負であればそのような状態になる前に終わってしまいます。誰もが疲れてきて動けなくなる状態で自分自身がどう気持ちを作るか?諦めるのではなく動かない中でどうするのか?どう動かすのか?ここを各自に問うための練習です。
2セット目は下級生だけ。3年生には手伝いをさせました。というか自分から「私たちがタイムを計ります」と申し出てきました。1セット目の最初にも声だしをしていました。本当に大きな成長です。3年生になったからなのか?チームの中心であるという自覚が芽生えたからなのか?このあたりは分かりません。が、確実に競技に対する姿勢は変わっています。この部分を一番近くで感じている2年生がどう変わってくれるか?とにかくがむしゃらに。先のことを考えずにがむしゃらに走り続けることができるかどうかです。2年生の2人は持久系の練習が苦手です。初めて折返し走をやった時には1往復ですでに顔色が悪くなり尋常ではないくらい走れませんでした。その経験があるので「きついから無理だ」と意識が行ってしまう可能性がある。が、それをどうやって乗り越えることができるか?自分のために必死になることができなければいつまでたっても強くなることはありません。
5往復にしました。2年生、1年生についていくので精一杯。悔しいと思います。最初の1往復半くらいは勝っていましたがそれ以後は1年生が前を走っています。この現実の中で何を思うか?決して2年生が弱いというわけではありません。練習の得意不得意はあります。2年生にとってはこの練習は不得意分野。だからこそこうやって「自分と向き合う」時間としたのです。苦手だから走れなくていいやと思うようであればこれから数週間で壁を超えることはできません。1年生に前を走られるというのは2年生としてはかなりしんどいと思います。負荷的にというよりも精神的にですね。スタートは同じ位置にしていますから負けるということは確実にスピードや持続力で負けているということ。気持ちだけで勝てるほど甘くはありません。1年生もこの雰囲気の中でよく頑張ってくれていました。最初は3年生がしっかりと力を示し2セット目は1年生が頑張る。こうやって2年生に刺激を与えてくれるというのは本当に大きい。
終了後、倒れこんで涙を流している選手もいました。これだけで何かの「きっかけ」になります。最後に少しだけ話をしました。チームとして「4継を生かす」ためにどうするか?個人種目はもちろん大事です。3年生の2人は個人でも全国が狙える力がある。その2人が「自分のことだけ」考えてリレーに出場しないというようなチームであれば指導する必要はないと思っています。自分のことだけ考えて他の仲間のことを一切考えない。そのような選手の集まりであれば「チーム」ではない。それこそ勝手にそのあたりで走ればいいのです。「今」はそのような選手はいません。みんなで「リレーでインターハイ」という方向を向いていますから。だからこそ2年生のは成長してもらいたい。期待しています。やってもどうにもならない、話しても伝わらないのであれば言いません。もっともっと強くなれる可能性がある。力を出せば戦えるようになる可能性があるからここまでするのです。それを本人たちが感じ取ってくれるかです。
感情移入して周囲が見えなくなるのが私の最大の短所です。しかし、今回はすごく冷静です。この程度の負荷で怪我をするようであればインターハイは夢のまた夢。届くはずがありません。2年生の大きな伸びを期待したい。さらに3年生の「強さ」を見せてほしい。それがきちんとできればみんなが追い続けてきた「目標」に届くと思っています。良い選手が集まっています。しっかりと力を出し切れるようになってもらいたいですね。応援したいと思います。