kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

1日練習

2014-12-07 | 陸上競技
土曜日、1日練習としました。二年生が翌週から修学旅行に行くという流れもあり強めに練習をしておきたいと考えました。テスト期間中にきちんと身体を動かせていた者と全く動かせていない者との差が顕著に出るであろうという判断基準にもなります。

練習は比較的早い時間から。アップは身体をひたすら動かす内容にしました。この日は縄跳びとメディ投げリレー、さらにはダイナマックストス。こちらも色々と考えてアップをするようにしようと思っています。アップの目的は果たしながらもモチベーションとサイキングアップをしていきたいですね。が、ダイナマックストスにこちらが思っていた以上に時間がかかりました。こちらが想像していた以上に鈍い。言われていることと自分の身体のシンクロができないのだと思います。悪気なく出来ない。仕方ないねといって終わらせることはできないと思います。これだけでかなりの時間を要しました。長い目で見たときに必要になる時間だと判断しました。

そこからは前日の流れをもう一度確認しました。動きの確認です。ここにもかなりの時間を使う。あれこれ言わずに走っておいたほうが効果があるんじゃないかという気もしてきますが、ここは大切な事だと思います。一つ一つの動きの意味を理解しながらやっていかなければいけなくなります。昨日やってもやはりできない。その繰り返しです。見ていたらこちらの意図する動きとは全く違う動きをする者、それなりにやっている者がいます。地味な練習の中で高いモチベーションを保つことは難しいと思います。中にはコツコツ努力をするのが苦手な子もいる。それをどうにかしなければいけないと感じる人もいれば、いや別に良いだろうと感じる人もいる。私はどちらのスタンスを持って指導するか、ですね。

時間的に余裕があると思ったのでワンステップハードルでスイッチングを意識してからスキップ&シザース。久々ですが。この時点でかなり時間が過ぎていました。それでもタイヤ引きを実施。本当に走ること自体は久々です。この段階で練習の様子を見ることが出来ます。人によっては全く身体を動かしていないでしょうから走れなくなっている可能性は十分あります。更に女子は体重の増加もあるでしょう。私自身原点に戻ろうと考えていますからこの体重に関してももう一度徹底的に指示をしないといけないのかなと感じています。

タイヤは重いものから少しずつ軽くしていきました。重いタイヤの時点で数人は全く走れていないなと感じるモノでした。一ヶ月前くらいにかなり話をしました。覚悟を決めるという話も含めて。喉元過ぎれば熱さを忘れる。長続きしません。3日間続けばいい方だと思っていましたが今回は違うかなと淡い期待をしていました。やっぱり無理でした(笑)。社会人選手になれば完全に自分のためにやっています。だから適当にやったりとか、漠然とやるということは少なくなります。時間を作るだけでも大変なのですからその時間を有効に使わないともったいないですからね。しかし、高校生はそうでもない。高いモチベーションを維持できるのであれば違うでしょうが、「コツコツ努力する」「辛いことに向き合う」というのが苦手な子もいます。教育という観点から考えるとやはりここは時間をかけて克服しなければいけないと思います。競技云々を度外視してという事になるかもしれません。それでも大切な要素があるのかもしれないと感じています。

タイヤ引きを10m、30mとやってから60m。時間的にここで終わろうと思っていたら何故か120mの位置にコーンが置いてあったので仕方なくタイヤ引き120mまで。長い距離をきちんと引けるというのはすごく大切だと思っています。この冬は何度も何度もこの手の練習をしていきたいと考えています。今の学校のグランドでは長い距離は走れません。走ること以外でも全身持久力を高めていく練習をしていきたい。今ある環境だからできることをやりたいと私は考えています。

かなり長く引っ張ったのですが、午後からはトレーニング。普段は1日練習の時はシャフトはやらないのですがこの日は高い負荷をかけるためにやりました。しんどいですから当然テンションは下がります。分かりきっていることですがやるしかありません。この時に私の話を少しだけしました。冬期練習、自分がやっているときには常に目標を掲げていました。毎日の練習で先頭を走る時、自分のライバルが目の前を走っているとイメージしながら走っていました。絶対にこの選手に勝ってやるんだと決めて苦しい時も乗り越えてきました。目標があれば人は強くなれる。2時間ひたすら穴を掘って埋めるというのを繰り返せと言われてもできないと思います。そこに意味が存在しないからです。冬期練習は目標を見失いやすい。何のために毎日練習をしているのか分からなくなります。だからこそ大きな目標を掲げ、毎日の目標を掲げるのです。それができて初めて乗り越えられる。漠然と練習をしていたら何も変わらないと思います。

それからはトレーニングをサーキット形式で行いました。これはかなりハード。本来はタイム測定をしながら管理してサーキットにしようと思っていました。これは私の指示不足。渡したメニュー表には書いてあったのですが。そのため80分で終わらせる予定の練習が2時間かかりました。これでは通常練習に取り入れることはできません。この日初めて取り入れた練習のため種目確認からやっていかなければいけない状態だったというのも影響をしていると思います。この練習、筋力向上とバランスアップを狙いとしています。同時に全身持久力向上と女子の運動時間確保してという意味を持たせています。連続してやることで冬期に増えてしまう体重増加を防ごうというもの。半強制的にやらないとなかなか体重管理は難しいですから。

今回は片足のホッピングも練習に加えています。片足で体重を支えられないような選手は走りの中で潰れてしまうと思います。何人かはできていませんでした。上手くいかないというだけではなく自分の身体を支える筋力が足りていないというのも大きな要因だと思っています。見ていると明らかに集中が切れてしまっている者も。これはちょっと目に余るものがありました。キツイというのもあると思いますが、ペアになっている選手が叱咤激励しながらやっていましたが、明らかに妥協して休みます。これではチームはダメになると思います。雰囲気を悪くするような行動は許してはいけない。何度も言いますがキツイのは分かっています。それでも越えないといけないのです。理想論で話すつもりはありませんが、このレベルの事が乗り越えられなければこれから先にある人生の試練には絶対に打ち勝てません。苦手な事に取り組む経験やコツコツ努力をするということは絶対にプラスになります。

やりたくない者にやらせることの意味。本当にやりたくないのか?というところから問わなければいけません。やりたい、努力したいという気持ちが多少なりにあったとする。でもそのモチベーションをずっと維持するのは不可能なのです。それが維持できるくらいならもうすでに結果を出しています。やり切れない子に対してどうやってアプローチしていくのか?その視点が不要と言われたらそれまで。しかし、私は教育としては絶対に必要だと思っています。分かってもらえないかもしれませんが。

最後に少し話をして終わり。疲れ果てているからこちらの言葉が届いたかどうかは分かりません。一方的な話の可能性はあります。それでも話はしておかないといけません。集団ですから明らかに方向性が違う選手も出てくると思います。そこをどう修正するか?いや、修正はできないかもしれません。お互いに妥協点を見つけていくかという水準かもしれない。そんな中でやっていくことの難しさ。私がやりたいことなんてものはありません。目の前の現状をどうするかだと考えています。

長い1日でした。寒すぎて風邪を引きそうな寒さ。これが続くのはしんどいですね。
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基礎的な練習

2014-12-07 | 陸上競技
金曜日、書きたいことは山ほどあるのですが高校生にとってはあまり面白くない内容になると思うのでこれくらいでやめておきます。求めていることはシンプルなんですがかなり難しい事だと感じるかもしれません。そして、実際にそのシンプルな事をやろうとすると行動に移せる選手というのは少ないと思っています。出来れば確実に強くなるができる方が少ない。こう考えるとやはり簡単なことではないと思います。

金曜日は本当に基礎的なことを繰り返しやりました。その場の足運びから始めてバランスディスクを使っての足運び、更に階段を使っての足運び。動きながらやるとこの足運びが上手く出来なくなります。縦の動きを求める。重心の移動がほとんどない時には膝の締めや接地ポジションというのは上手く出来ます。が、進み始めるとできなくなる。これはすごく大切なポイントだと思っています。ここを見極めながらやっていくしかない。「そんなに細かいことをやらなくてももっと大雑把にやれば良いのでは」と言われるかもしれません。確かにそこまでやらなくても結果を残せる選手はいるでしょう。しかし、それだけではダメな場合が多い。何十人も部員がいてそのうち数人が活躍して勝ち上がっていくようなチームではありません。一人一人が力をつけてくれないといけないのです。

細かい動きを頭で理解させながら、動きの中で身につけさせながら進める。頭も身体も使いながらやっていく。説明の時間が無駄に長くなってしまうのが最大の問題点となるのですがそれでもこの形が私のスタイするとしては合っているのだろうなと感じています。それが選手のスタイルに合っているのかどうかは分かりません。選手に全てを合わせてやっていくというのは難しい。ある程度の型にはめる必要があると思っています。

足運びをやってから今度は壁。これもこの日は地道にやっていきました。原点に戻るというか、ここ最近はできているフリをして誤魔化している部分が多くありました。それを私自身見過ごしていた。まーいいかという気持ちがあったのだと思います。そこが私自身の甘さです。これだけで20分以上かけたかもしれません。ひたすらひたすらです。重心の移動を作ってから今度はスティックを使ってから足運び+移動。この辺りの段階から基礎ができない選手は動きが大きく崩れます。明らかに崩れている者は別途やらせなければいけません。本人が動きができていないということに気づかない、気づこうとしないということは大きな問題点だと思います。これも私が指導力がないからなのかもしれません。どう捉えられても良いですが。

さらにはハードルを使ってのドリル。これもしつこく。特別な練習ではないと思っています。選手には伝えていますが前半の足運びと腰の移動を走りに結びつけていくための練習として位置付けています。これが出来なければここまでの段階が良くてもきっと動きのつながりは出てこないと思います。横の軸移動、ハードル連続をやる中で接地ポジションの確認とスイッチングの動きを身につける。見ていると本当にやるだけになってしまう選手がいます。これは選手が悪いのではないのかもしれない。まだそこまでのレベルに達していない選手にハイレベルな動きを求めているからこのような形になってしまうのかなと感じています。もっと段階に応じた練習をしていかないといけないのだと思っています。

そこからハードルを使った腰の移動を作ることに。見ているとこれも随分雑になっています。本来の目的とは大きく異なる動きをしています。腰を移動するのではなく脚だけで抜いて移動するスピードで誤魔化してしまいます。実はここの動きは大切なんですが、いつの間にかスピードを上げて「出来ているように見える感じになっていました。分かってはいたのですがシーズン中にそこを変えてしまったは上手くいかなくなるのではないかと感じていました。実際に正確な動きをさせてみると全くできません。うちで一番力がある3年生でさえも全く違う動きとなっていました。実はこの辺りの部分が走りの不安定感につながっているのではないかと以前から感じていました。

ここの動きを踏まえて今度はハードル抜きを。この日はあえて腕を使えない状態。脚だけの動きをしていたら届かないのです。案の定。3年生は途中で止めてしまう感じがありました。ここは指摘しましたがこれから目指すところがあるのであれば絶対にこの冬で克服しないといけません。そうでなければ大学に自信を持って送り出すことができなくなります。何年か前の冬のことを思い出していました。3年生が練習をしていたのですが、やはりモチベーションというか気持ちの部分や絶対にやってやろうという気迫がなくなっていました。結果的にうまく走れないままになっていました。本当はこの段階できちんと取り組ませなければいけなかった。大きな反省です。

他にもかなりやりました。見ていて私自身反省させられることが多くありました。甘くなっている部分がお互いに多々あります。ここをこの冬で克服しないといけません。最近、私自身の言葉かけも減っていました。動きの課題も明確になりましたが、チームスタイルや様々な部分が見えてきました。まだまだ足りないことがあります。一つずつ克服していきたいと思います。
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