kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

一年間の振り返り

2014-12-31 | 陸上競技
ついに今年も終わりそうです。この一年は私の人生の中で本当に大きな一年間だったと思います。本当はめちゃくちゃ時間をかけて振り返りたいのですがそんなに時間はありません(笑)。ちょっとだけ。

私が指導を始めてからずっと目標にしてきた「リレーでのインターハイ出場」を果たすことができました。これがやはり一番大きなことだったと思います。うちのような普通のチームがリレーでインターハイを狙うというのは周りから見ると「無理に決まっているだろう」と言われるでしょう。4人しかいなかった女子がその4人で遠い目標であったインターハイを勝ち取る。中学時代の実績から考えれば到底想像出来ない話だと思います。それでも達成できた。これは全て小さなエースの存在のおかげです。この子がいなけれは100%インターハイはなかったと思います。

一年前、本当にリレーでインターハイを狙う気があるのかというのが私の中の大きな疑問でした。結局本当に目指しているのは小さなエースだけだと感じていたからです。温度差が激しい。今の二年生、全くもって自主性や主体性がなく小さなエースにおんぶに抱っこ。全ての面で人の後ろについていくだけでした。何度か激怒して小さなエースも怒る。それでも変わり切れませんでした。それぞれの想いがあったと思いますが「真剣にインターハイを視野に入れている」のは小さなエースだけだったかもしれません。

紆余曲折ありなんとかたどり着いたインターハイ。更には中国大会決勝、100mと200mで二人が並んで立っている。この姿を見ることができたのは指導者冥利に尽きます。更には国体で同じ学校のメンバーが1走と2走でバトンをつなぐ。誇らしい気持ちでした。ここに来るまでに本当に多くのことを学びました。指導者としてかなり成長できたと思います。技術的にも指導スタイルとしてもかなり成長できたと自負しています。この子達と一緒に競技が出来たことでこちらが学ばせてもらったという感じです。我慢も覚えましたし(笑)。

この場を借りて多くの人にお礼を言いたいところ思っています。特に競技面、選手との関わりの部分の面で支えてもらい指導をしてもらった師匠の存在は私の中で本当に大きいと思います。この方がいたからこそ普通のチームを指導している私のような指導者がここまで来ることができたと思っています。更には県内の多くの指導者から「期待しているよ」と声をかけてもらい気にかけてもらいました。同年代の指導者はインターハイが決まった瞬間に自分の事のように喜んでくれました。師匠と仲間たちのおかげで前に進んで来ることができたと思っています。皆さんとの出会いがなければ私は何も出来なかったと思います。ありがとうございました。

また、県外の指導者にも大変お世話になりました。冬には東京へ、春には宮崎へ。ここで学んだことは選手に大きくプラスになったと思います。特に宮崎へ行ってからチームは大きく変わりました。私自身も。他県から来た無名の指導者に対して真剣に話をしてくださいました。私の取り組みを変える大きなきっかけになりました。優れた指導者とは奢らず高飛車にならず、人間的に優れた人物なんだと感じました。大きな転換期だったと思います。心から感謝します。

そして選手を影となり日向となり温かく見守ってくださった保護者。この存在が本人たちの支えになっていたのは間違いない事実です。物心共に支えてくださったからここまで来ることができた。子どもは一人では育ちません。一番近くで保護者が支えてくださるからこそ、やりたいことができるのです。学校では出せないストレスを家庭で出していたに違いありません。それを受け止め選手を支援してくださった保護者がいたから私自身の目標も達成できたのだと思います。本当にありがとうございました。

そしてこれまでうちのチームを作って来てくれた卒業生。この子達がいたから今があります。現役選手達だけでインターハイには届きませんでした。私とともに苦楽を共にしてくれた卒業生がいてくれたから目標に届くことができた。この子達と歩んできた競技に対する取り組みがなければうちが全国に進むことはなかった。選手が努力をしてくれたのももちろんあるのですが、そこまでの流れを作ってくれた卒業生がいたからです。4年前、マイルで7位となり息が止まる位泣き続けたあの日。あの日があったから今の私がいます。あの日の悔しさは晴らすことはできません。それでも同じ鳥取で雪辱を果たすことが出来た。それを自分のことのように喜んでくれた卒業生。私の誇りです。あなた達の指導が出来たことを本当に誇りに思います。

最後に選手。やはり厳しい指導の中で様々なことを乗り越えてくれたこの子達の存在がなければ届きませんでした。特に中心となった3年生2人。普通のチームから大きく伸びてくれました。県総体の時、周りに気を使いながらチームを支えてくれた小さなエース。レース前に「どんなことがあっても絶対に抜く」と言い切ってそれを実現してくれた大きなエース。勝ってみんなが集まった時、普段涙を見せない小さなエースが人目をはばからず大粒の涙を見せた。そこにどれだけの「想い」があったか。中国大会でこの2人が「絶対に何とかしてくれる」という大きな存在感を示してくれた。だからこそ届いたインターハイ。この子達に出逢えて一緒に目標を目指せたことは幸せでした。言葉では上手く表現出来ませんが本当に感謝の言葉しかありません。

多くの人がこんな私を支援してくださり、支えてくださる。本当にありがたいことです。どのような形で恩返しができるか分かりませんが時間をかけて感謝の気持ちを伝えていきたいと思います。このようなことをblogに書いておくというのはどうなのかという話ですが、今年最後の日にどうしても感謝を伝えたかったので。すみません。

来年、もっともっと私自身成長していきたいと思います。このような私ですが叱咤激励を受けながら進んでいきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。感謝。
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練習納め2

2014-12-31 | 陸上競技
続きを。午前中に走って少し休憩を挟んでトレーニング。後日談になりますが昨年何をやったのかを確認してみました。今年と同じようにトレーニング。それもシャフト補強をやっていました。blogを読み直してみると昨年は「明らかに嫌々やっていた」ようでした。疲れ切っているのにまだシャフトをやるのか??という不満の中でやっていたのだと思います。まーかなり恨まれていたでしょうね。心を鬼にしてやる。そう決めてやったようです。

今年も昨年同様シャフト。選手の土曜日は重いシャフトも軽いシャフトも40mで実施しました。この日は通常通り距離を少し縮めてのシャフト。間違いなく昨年よりはしんどいと思います。それでも選手には「声を出して元気良くやる」ことを求めました。ある意味、言われたことはやります。この日の練習でも疲労感はあったと思いますが声は出しながらやっていました。疲れていても時間を測定していますから普段と同じようにやらなければいけません。サーキットもシャフトもタイムで管理することで必要な負荷をかけることが出来ていると思います。この管理により負荷を一定に保つことができる。例年よりも確実に基礎筋力は上がっていると思います。声を出してペアの選手に動きを指摘しながらやるようにさせています。苦しい時にも支え合いながらやっていく。チームとして信頼関係を作るためにもこういう関わりを作らなければいけません。無理矢理でもこういう環境を作ってから取り組みを変えていきたいですね。

終わってからすぐにスナッチ。これもこの冬から積極的に取り組んでいます。瞬発的な動きをするためにも効果は高いと思っています。ウエイトはしていません。それでも身体が出来て来る。しかし、爆発的な力の発揮が不足する気がしています。そのためメディ投げやスナッチのように一瞬で力を使うトレーニングを加えています。トレーニングの効果というのはすぐには見えません。うちの練習はこの部分を我慢しながらやっていくことで効果が出ます。時間がかかりますが確実に成果は出ます。

さらにはダイナマックスを使った股関節補強。楽しくやれる種目を入れています。BOXを使ったものと他の者と動きを合わせる種目を先日から導入。中学生にも紹介しましたがひたすら追い込む練習から抜け出せると随分違って来ると感じています。トレーニングを楽しくやるという部分は重視していきたいと考えています。特に数を数える部分で大きな声を出すように指示をしました。それだけで随分違います。やっている選手を周りにいる選手もどちらもが数える。それにより全員が声を出すという雰囲気を作りたいと思っています。

最後に選手が最も(?)嫌がる股関節の補強をしました。いつもよりも距離を伸ばして実施。これも声を出しながらやるように指示をしました。きつい時だからこそ声を出す。それを徹底したいと思っています。カニ歩き、前後歩行、おんぶ、抱っこ、腰を落としての連続ジャンプ、足押し車とかなりの負荷をかけました。最後に全員で円になりカウントダウン。これは腰を落として股関節に負荷をかけるものです。これも声を出さないと出来ない練習です。最後に連続リズム足上げ。これも元気を出しながらです。ここに来て2年生女子が声出しをしましまた。やっと、です。これがいつも出来ないといけません。かなりキツイと思いますが雰囲気的には良くやった方かなと思います。細かいことを言えばまだまだありますが、何とかしよういう雰囲気が出始めました。

これにて練習終了。冬休みに入っての一週間でやっと形になって来たかなという感じでしょうか。取り組みの成長度としては本当に少しだけですがこれまで完全に停滞していた時と比べると進んでいる気はします。最後にこの雰囲気を何処でも出せるようにすることを伝えました。今だけ出来ても意味はありません。休みを挟んで練習初めの時にも出来なければいけないし、合宿でも出来なければいけない。埋れてしまうような選手たちでは戦えませんから。二年生を中心に他者に任せない雰囲気を作らないといけない。リレーをする意味をきちんと考える必要があるのです。自分に与えられた責任を果たさずにやっているのでは何も変わりません。リレーで戦うというのは周りと協調性を持たなければいけないし、足を引っ張らないように絶対に強くならなければいけません。その事の意味をきちんと考えなければいけない。まだまだ甘い部分が多すぎます。そこが分からなければまた元に戻る。大切なことです。

この日一日だけを見れば去年の練習納めよりは良かったかもしれません。このレベルが最低レベルでなければいけない。何とか兆しは見えて来たかなという感じです。本当の成長はこれからです。真剣に競技と向き合ってもらいたい。競技に関してせめて最低レベルの意識レベルになってもらわないといけません。ダメージはかなりあると思いますが表情としては良かったですね。ちょっと信用してみようかなという気になりました。

冬休み前半が終了。2週間分は練習が出来たと思っています。これからが本番です。

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練習納め

2014-12-31 | 陸上競技
火曜日、この日で2014年の練習は終わりになります。昨年何日まで練習をしたかあまり記憶がありませんでした。昨年は中四合宿に参加してからそのまま翌日に練習を終えました。多分29日が終わりだったと思います。今年は30日まで。どうなのでしょうか。通常の勤務とは大きく変わってきています。それでもやると決めていました。

最終日ということもありかなり追い込む予定としました。練習の初めに簡単に話をしました。この日の取り組みが今後の練習に大きく影響すると考えていたからです。前日の練習ではそれなりの練習が出来ました。ある程度声が出るようになっていた。が、それが継続するかどうかが大切です。まだまだ声の大きさが十分ではありません。男子は声が出るようになってきたのですが女子は不十分です。「声を出す」ということでどれだけ雰囲気が変わるのか?それをしっかりと感じ取ってもらわないと行けません。練習中に他の者の動きがきちんと出来ていないのであればそこを指摘する。その指摘の声が「会話」程度の声ではダメだと思っています。動きが理解出来ていなければきちんと指摘は出来ません。もっと自信を持たなければ声も出せないのです。

練習はダイナマックスを使ってアップ。これだけで約30分かかります。それでもこの日のこの練習は大切だと思っていました。暗い雰囲気を抜け出すために元気を出す練習が必要不可欠だと思います。この数ヶ月はここを意識して練習を進めています。それでも声が出ないというのがずっと続いているのが現実です。先週の合同練習からもうワンランク求める水準を上げることにしました。いや、これが出来ないと戦うというのは不可能だと考えたからです。昨年はある程度妥協している部分がありました。強くなるために雰囲気が多少悪くてもそれでも練習を押し切る。スーパーエースが2人もいましたから選手の内面の成長が不十分であっても「力」で押し切れるからです。結局ここでの「甘さ」がチームが変わった時に一気に出ることになったのですが。下級生がきちんと育っていなかったというのが大きな理由でした。上級生に頼って影に隠れてやっていたから自分達が中心になった時に何も出来ないのです。とにかく2年生に「声を出せ」と繰り返し求めました。甘さを完全に捨てさせなければいけませんから。

その後はドリルへ。走る時間を増やしたいと思っていたので簡単にドリルをしようと思っていましたが気がついたらかなりの時間を使っていました。一つ一つの説明にきちんと時間を割いていきました。途中途中で声を出すことを何度も求めました。繰り返しになりますが男子はかなり出るようになっていますが、女子はほとんど変化なし。多少なりとは出るようになっていますが、ワイワイ声を出すことが出来ません。自分達なりの一生懸命なのです。ここを変えることが出来なければ変わらないのです。昨年はそれでも戦えましたが新チームでは無理です。女子にリーダーになれるものがいなければチームは低いレベルで終わってしまいます。そこは徹底していきたいと思います。

冬休みに入ってから重心移動を意識して「とにかく前に進む」というのをテーマにしています。細かい技術よりも大まかに意識するというところも必要だと思います。細かい動きをやりながらも前に進むことを大切にしたい。一見矛盾しているかもしれませんがどちらも必要な要素だと思います。そのためにはやっていることは徹底しないといけません。細かいことをやっておいてその後動きながらその感覚を走りにつなげて行く。その場の足運びから始めて二人一組で重心移動。なかなか出来ないので段差を使って移動の感覚をつかませました。スティック練習から壁へ。あとはハードルを使って。ここの練習をもっとシステム化して流れの中に加えていくと随分練習効率がよくなるかなと感じています。

その後はハードルへ。ハードルの横を使っての連続抜き、移動を伴う連続抜き。そのままスティックに移って距離を伸ばす。真ん中の連続抜きまでやってハードルへ腿上げ。そこからスパイクです。結局ここまでに2時間。ドリルだけで実質1時間半ですね。かなり細かくやっているのが分かっていただけるでしょうか?(笑)。

走りはバトン並走を4本。そこから前半マークを行いました。練習の流れの中で上手く加速していくことを意識させたいと思っていました。マーク走をすることで足を前に運ぶ意識が出来ます。数年前はここにこだわりすぎたところがあります。切り替えの速さだけを求めてしまい最も大切な重心移動が疎かになっていました。これにより動きの速さが身についても進まなくなります。目の前の事だけを見ていたら全体が見えなくなるという典型的なパターンだったと思います。優先するべきは「前に進むこと」であり「速く動くこと」ではないのです。ここを間違えると本末転倒になってしまいます。こんなことを考えながら指導するというのは特殊なのかもしれません。

足を送る意識を持ちながら前に進む。ここは冬期ではかなりやっておきたいと考えています。動きとしてスプリンターとしての動きになりつつあります。マーク一般的に「理想の走り」というのがあるのかもしれませんがそれぞれの中で必要な動きをしていけば良いのかなと。何人かは上に浮くのでこれだけは改善しなければいけません。これが一番難しいかなと感じています。ここが変わらないと中間の動きにはつながりません。やることは山のようにあります。こういう部分を考えるとすごく楽しいですね。

動きがかなり改善されてきたのでそのまの流れで走り込みをすることに。多少は動きが崩れるかもしれませんが、走り込みの中で動きを作りたいと思います。また、前日は動き重視をしていたのでこの日は量を追うパターンとしました。短短は160m-120m-90m-60mを3セット。次に走る距離を歩くのがレストです。量としてはそれほど多く見えないかもしれませんが、全てMAXで走るとかなりの負荷になります。前日同様追っかけの形で行いました。短長はこれでは足りないので歩いて戻る時に60mを加えました。160m-60m-120m-60m-90m-60m-60mです。文字にすると分かりにくいですね(笑)。

これを3セットとしました。とにかく走る。この練習の中でどれだけ前向きになれるか?きついのは当然です。そういう内容ですから。しかし、それをどうやって越えていけるか?強くなるためにどれだけ力を出し切れるか?年末にかなり負荷をかけることになりますが、気持ちの面でも成長を期待したいところ思っています。前日にもかなり走っているので疲れはあると思います。それでも走る。妥協せずですね。1年生女子がかなり力を付けてきた感じがあります。それに完全に2年生はやられています。リーダータイプではないですが1年生に励まされながら走っていました。うーん、これではリーダーどころかチームをまとめることは出来ません。逆に1年生で一番速い選手は積極的に声かけをするようになっていました。成長が見られます。

声を出して雰囲気を変える。男子は本当に出来るようになってきました。これが続けば面白いと思います。力的にはまだまだの跳躍選手、いつの間にかいじられキャラとして雰囲気作りに貢献していました。前日も「大きい声を出したら走れる!」と言ってめちゃくちゃ大きい声を出してから走っていました。で、実際に自分よりも力が上の選手と並んで走っていました。いや、気持ちの問題だと思いますがそれが実際の走りに出ています。残りの者が自分達の役割と責任を果たしていくことでチームとしては変わっていくと思います。

走りました。結局、12時半くらいまでかかりました。少し休んでトレーニングへ。これはまた書きます。では。
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強化練習2

2014-12-31 | 陸上競技
続きを。というかここまで細かく書いていたらどれだけ時間があっても足りませんね。忘れない程度に書こうと思っているのですが書いているとあれこれ思い出して増えてしまいます。なかなか面倒な話です(笑)。

午前中は加速段階の動き。午後は通常通りの予定。アップはメディ投げを。選手がやっている間に私は日誌の内容の確認。前の記事にも書きましたがまだまだ心の成長が見られません。中心となる学年が中心になり切れない。一人だけ頑張ってもチームとして成熟しないのであればここに意味はなくなります。

アップが終わってからすぐにドリルへ。なんだかんだいっても午前中もそれなりにやっています。軽い食事をとるくらいの休憩時間しかなかったのである程度身体は準備できているはずです。それでも丁寧にドリルをやっていきました。アップとドリルを含めて1時間ちょっとやっているでしょうか。まーメディ投げで30分はかかっていますからそこを差し引くと適度な量かなと。そのままスパイクを履いてチューブ引き。流れでバトン並走へ。風が美味だったのでいつもと反対側から走り始めました。「あるあるネタ」ですが1本行ったら風向きがいつも通りに戻る(笑)。面倒なのでそのまま4本実施。

その後は走練習。走り込みをしようと決めていたので長めの距離を走ることに。午前中の流れもあって中間に課題を置いて走る距離を設定。他の部活がグランドにいなかったのでマークでカーブを作って160mをやることにしました。まー正確な距離は分かりませんが(笑)。何本も繰り返し走るのではなく160m+60mで1セットとしてそれを繰り返し走ることにしました。このパターンは久しぶりです。何本行くかは様子を見てということでとりあえず「108本」とだけ伝えました。スピードが鈍って質が落ちたら終わりにしようと。

この形にするときは「追っかけ」でやるようにしています。ここ最近はほとんどやっていませんが「前を追う」事で絶対に手を抜けない状況を作り出すことができます。競争意識を持ちながら練習を取り組むことが強くなるための条件だと思っています。先日はこの形とは違いますが「合流」という形で短短の中でも体力がない選手を90m地点からスタートさせました。120mを走る選手が走ってきて90mを走る選手と合流する形です。90mを走る選手は距離が短いので負けられません。ここも工夫が出来れば色々な刺激となります。

話が逸れましたが160mをひたすら走りました。走り終わってから60m歩いてまた60mを走る。その後短いレストを入れてまた160m。連続で走っても良いのですが疲労をしてきてスピードレベルが落ちてしまうとこの日の練習の目的は果たせないと考えました。レペテーションという形で完全休息をして走る練習もあります。タイムトライアルなんかはこの形です。うちはそのような形の練習はほとんど(全く?)しません。レースは1本ずつですが、やはり動きを繰り返すことで走りが身につくからです。そのため練習でも全力で走ることを重視しています。テンポ走と言われる形の練習はやりません。これが良いか悪いかは分かりませんが。

この日はかなり走れている感じがありました。やっとある程度の水準の走りができるようになってきたかなと感じています。何人かは明らかにスピードが上がってきています。まだまだ勝負できるかどうかは分かりませんが、可能性は十分に出てきたと思っています。疲れてきてからの走りがまだまだ足りません。動きが崩れたりピッチが大きく落ちてしまったりします。3年生も走っていますが前をなかなか抜けないときがあります。200mに対して苦手意識があります。このままでは大学に進んで困ると考えていますし、100mで勝負をしようと思えば武器となる中間の動きを磨かないといけません。昨年は4継だけを考えるという感じでしたがこの選手の良さを伸ばすためにはこういった練習も必要になります。質を高めながらもしっかりと走り込む。1年生女子でかなり走れるようになって来ている者がいます。新チームとしてエースになると思います。この日の練習中も声を出していました。走力的にもかなり上がってきています。県体であと一歩のところで決勝を逃しました。甘い部分がありましたが多少なりと成長してきている感じはあります。

逆に2年生に物足りなさを感じます。中心となる学年です。常に自分のことで精一杯になります。声を出すこともできない。この状態でチーム作りができるのか??何度も何度も言っていますが改善できません。うちのように人数が少ないチームではこのような状態は危機的です。上級生がリーダにならなければ下の学年は育ちません。さらに練習中に声かけをしたりコミュニケーションが取れていなければ試合でも信頼関係は作れません。そこまで考えて指導をしていますがなかなか伝わりません。「苦しさに負ける」という部分が前面に出てしまいます。真剣に話を聞いてもらわないと先には進めません。声出しができないというのはやはり問題だと思いますね。

男子はそれなりに成長を見せています。かなり変化してきました。あと数人です。こちらも走りが良くなってきているのですがやはり声が出せない選手がいます。年明けの合宿では間違いなく埋もれてしまいます。そうならないように普段から声を出しておく必要がある。声を出すことで雰囲気も変わります。それをするのが男子の役割だと思っています。まだまだ足りません。とはいえ、1年生女子が「苦しいけど楽しく走れた」と話をしていました。これがチームとしての取り組みだと考えています。苦しい事だけを考えてやるのではダメ。変わらないといけません。それが少しですが出来た練習だったと思っています。

なんとなくまとまりがない内容になってしまいました。お許しを。
コメント (2)
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