kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

理想と現実

2015-10-14 | 陸上競技
前の記事の続きになるでしょうか。こういう内容を書くと微妙な評価を受けるかもしれません。それでも理想と現実の差を考えていく必要があると思います。

「理想」としては「自分達のためにやる」ことです。こちらから言われてやるのではなく「自分のためにやる」という感覚を持つことで選手は自分たちで自然に強くなります。なぜなら行動の一つ一つをこちらがコントロールするのは不可能だからです。勉強に対しても競技に対しても基本的な「姿勢」というのは同じだからです。これを身に付けてもらう。これが今の部活における最大の目標となっています。「全国で戦う」ということをいきなり目指すわけではありません。取り組む姿勢について学ぶのです。この部分ができなければこれから先の社会生活においても何の成長もないまま終わってしまいます。

「現実」はなかなかそうはいきません。これまでの経験の中で「一生懸命に一つのことをやる」ということが少ない。中学時代に部活などをやっていたと思いますがそれほどではないと思います。私自身、中学時代は「どうやってサボろうか」を考えていました。自分のためにやるという感覚を持てない。かなり甘いままでやっていました。当時は自分が「甘い」ということにさえ気づけないでいた。きっかけは何だったか分かりませんがいつの間にか「自分自身が望んでやる」という感覚になっていました。教えられたわけではない。単純にその気になっただけだと思います。

理想論で話をする。簡単です。が、現実は大きく異なる。その中で何をするのか。3日間の「自主練習」期間、どれだけの選手が練習をしたでしょうか。火曜日に1時間程度の練習をしました。が、ほとんど体が動きません。これは私が見た感じで思っただけかもしれません。実際はかなり体を動かしているかもしれない。強い負荷をかけたわけではありません。が少しやった時点で座り込む。3日間身体を動かしていなければ当然のことかもしれません。

前から話をしていました。強い選手でも休みの時に自主練習をしている。それに追いつくというのは簡単なことではない。現時点ではそこの水準に勝とうは思っていません。少しずつ物事に対する取り組む姿勢を身に付けてもらいたい。何かに対して少しずつ自分で努力を重ねることで人は変わっていけるのです。それを感じてもらいたい。が、そこまで到達できるかどうかは指導する側の部分もあります最後は「本当にそれを欲しているか」だと思います。

最初は無理やりかもしれない。それでもこちらとしては「求めていく」姿勢を持ちたい。最初はできないことで少しずつできるようになっていけばよい。半年経ちますがなかなか浸透しません。当然の話だと思っています。これまでやってきたことから一歩踏み出して変わっていかなければいけないと思います。今は分からないかもしれない。しかし、これから先に必ずつながっていく。そう信じています。

こちらも一個人としてそれなりの「信念」を持って取り組みたいと思っています。万人に受け入れられないかもしれない。でもやっていくしかない。自分の時間を自分のために使う。テスト週間全てを勉強に充てているとは思えません。逆に自分で時間を作って体を動かせるくらいの効率の良さがなければ他のことをやっても同じことになる。当然の話だと思います。そういう部分を学ぶためには「口うるさく言う」人間も必要になるでしょう。それが受け入れられるかどうかは分かりませんが。

信念無き指導はしたくない。部活動だけではなく全てにおいてですが。「綺麗事を言うな」と批判されるかもしれません。しかし、本心です。指導することの難しさを感じています。教員はどのような状況においても難しい立場におかれます。それでもやるしかない。考えながら少しずつ進んでいけたらと思っています・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする