kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

負けを認めた時から始まること

2015-10-11 | 陸上競技
面白い内容が書けなくてー。まー別に気にする必要はないんですけどね。私が好き勝手に書きたい事を書いているだけなので。それでも言葉は選びますし、極力個人が特定できるような書き方は避けています。文字として記すと「自分のことではないか」とか「見る人が見たら分かる」というような批判を受けます。このblogで私個人がほぼ特定されているので私が発する言葉はそれなりに特定されるのは致し方ないのではないかと思っています。これに関してはどこかのタイミングで周囲には説明をしておかなければいけなくなるのかもしれません。そこまで私の考え方や行動が制約を受けるのかどうかは分かりませんが。「個人情報保護」と言われるとまーそうですねという話になりますから。

前置きが微妙に長くなりました。まー思う事を。世の中には「才能」という如何ともしがたい部分がある。これに関してはblogでも書いてきています。100mを14秒で走る男子が世界記録を持つボルトに勝てるのかと言われたらそれは不可能だと思います。そこには絶対に越えられない壁がある。だからといって14秒の選手が速くならないかと言われると違う。速くはなります。が、それがどれだけのレベルになるかは分かりませんが。無責任に「ボルトに勝てる!」と選手を鼓舞するのは間違っていると思います。

国体の時に中国地区で女子の一番手の学校の指導者の方と話をすることができました。インターハイでも活躍されています。その中で「うちにも15秒台の選手がいるんだよ」と言われていました。全国大会で個人でも複数入賞していますし、リレーでも決勝を走るようなチーム。その中に15秒台の女子選手がいる。力の差は歴然としていると思います。それでもチーム内にその子の居場所があるんだと思います。もっというと走力だけではない。その選手が少しずつでも強くなろうとする意欲があるからチーム内でやっていけるのだと思っています。

陸上は他の種目と比べてシビアです。走力やタイムという客観的な指標によりその選手の実力が評価されます。球技などではテクニックなどで対応できる部分もあると思いますが、陸上は体一つで勝負しますから技術だけて対応できる部分が少なくなります。だからといって「やらなくても良いや」という判断をするならば競技をできるのは世界で一番の選手だけになる。ほとんどの選手は「負ける覚悟を持って練習に取り組む」必要があるのです。負ける可能性の方が高いがそれでも努力をしないと勝てないという感覚を持たないといけない。負けることから逃げてはいけないのです。

選手によっては自分よりも強い選手と走る事を避ける傾向があります。特に練習の中で負けたくないから言い訳をしてしまう部分がある。速い選手と走ると実力差が明確になってしまうから避けてしまうのです。人は誰もがプライドを持っています。常に自分が一番でありたい。だから練習で負けたら面白くない。他のスポーツとは明確に異なります。対抗戦の形ではなくても「足が速いかどうか」は日々の練習の中で見えてくるからです。毎日「負ける」ことを受け入れないといけない。そこで「負けても仕方ない」とい思うような選手であればそこからの伸びは終わってしまうのです。

先日ある選手と話をしました。いつの間にか自分が練習で負けることを避けている感じがありました。普段は練習で負けることはない。そしてその選手を中心にメニューが組まれている。が、他の場面ではそうではない。負けることもある。そこを避けていた。実際は時々一緒に練習する選手もそういう部分が以前はありました。負けたくないけど負けてしまう。だからそういう部分を避ける。でも、そこを受け入れることができた時から少しずつ変化をしてきた気がします。その感じがあったので個別に話をしました。変わらないといけないからです。

負けたくない。比較されたくない。そこにこだわっていたら絶対に前に進めないのです。大学生が高校生に負けることだってある。高校生が中学生に負けることだってある。高校生同士、中学生同士でも勝ち負けは存在する。そこに無駄にこだわっていたら前には進めないと思う。言葉で示すほど簡単なことではない。それを受け入れる本人は「自分は負けている」ということを受け入れないといけないからです。人は誰でも他の人よりも劣っているのを認めるのは嫌なものです。私自身、師匠や先輩に勝てないという感覚がずっとあってそれがトラウマのようになっている。でも、そこから目を背けたら前には進めない。今は勝てない。でも必ず勝つんだという気持ちを持とうと思っています。

その日の練習、これまで見てきた中で明らかな変化がありました。強くなりたいという気持ちがこちらにも伝わってきました。一緒に練習した選手達の方が今は強いかもしれない。しかし、油断していたらすぐに追いつかれてしまう。そんな雰囲気を感じました。もちろん、一緒に練習していた選手達も最初の頃と比べると全くの別人。追われる立場へと変わってきていますから、これまで以上に緊張感はあると思います。

最後に個別に話をしました。絶対に強くなってやるんだという気持ちを感じました。まだまだこちらが全てできることをやっているとは思いません。それは関わっている全ての選手に対してですが。でもこちらが「やったほうが良いよ」と話した内容をこれから絶対にやり続けると宣言していました。この子だけではなく他にも「この練習をやったほうがいい」と伝えて本気でやってくれている選手もいます。だから確実に力が上がる。


負けることを避けない。学年は関係ない。負けたら勝つために何をすれば良いかを考えれば良い。いつも一番になれるわけじゃない。今は一番でも明日は2番かもしれない。だから勝てるように何かをしていかないといけないんだと考えている。才能という枠を超えていけるのはこういう感覚なんだと思う。それをきちんと伝えていくことが大切。
まとまらないですねー。文才がない(笑)
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ツラツラと2

2015-10-11 | 陸上競技
前の記事の続きになるでしょうか。これまたどうでも良い部分かもしれません。書きたいので書いておきます。まー読み飛ばしておいてください。

「練習の意図」に関して。これも分かってもらえるかどうか微妙なところです。また、やっている選手達にはなかなか分からない部分もあると思います。「与えられた事をやる」というのが選手ですからその距離にしても重さにしても高さにしても「決まっているからやる」というのがあります。そしてそれを見て何も感じないままやるというのも多々あります。

これも師匠からよく聞く話。あると練習道具を使っての練習。20年くらい前にある道具を使った練習が流行りました。これはもう全国どこでも使っているような道具です。が、この道具を使う中で「疑問」を感じたようです。こちらがやりたい動きとこと道具を使った時の動きが異なる。「流行っている」からやるのではなく「意図するもの」があるからやるのです。明らかに「足が回る」のにその練習を継続している所もある。これを見て「分からないのかな?」と疑問に思ったとのこと。今でも同じようなことがあります。何を目的にその練習をやっているのか?

私が考える練習とは「目的」があってそれを取り入れる。先に「練習」ありきで後付けで「説明」をするのではないと思っています。強豪校がやっているからその練習を取り入れるというのではなくこちらが「やりたい」「改善したい」と思う部分があるから取り入れるのだと思います。前の記事にも書きましたが「同じようなことをする」のではないと思っています。他校がやっているからと真似して「足が回る」ようになるのであれば必要ないのかなと。

「足が回る」という表現には2つあると思っています。足の回転が速いから「足が良く回る」という言い方をすることもあります。が、ここでいう「足が回る」というのは足運びの際に身体の後ろで足が回ってしまうという意味です。私としてはやりたくないなと思っている動きですが、結構な所でこのでは動きをやっています。ひょっとしたらそちらの方が正しいのかもしれません。私は今やっていることが正しいと思っていますから周りに流されずやっていきたいと思っていますが。

これは国体の時に先輩と話をしていた時のこと。「とにかく前に進むためにどうするか」という話になりました。決まりきった練習をするだけではなく、ひょっとしたら遠回りかもしれないけど全く異なる方法で「狙いとする動き」を身につけさせていければそれで良いんじゃないかと。まさに。が、これも上述のように「練習の意図」があるからこそ。やりたい動きや前に進むためにどうするかを考えた上での練習であればどんな形の練習であっても問題はないと思います。意図があればですが。そんなことは当たり前だと言われるかもしれません。当たり前です。

私の練習の中ではメディシングボールを投げたりします。ハードルを使う練習も多くあります。先日ある選手と一緒に練習をした時に「ハードルの高さ」について話がありました。普段やっているハードルと高さが異なるとのこと。そこに関してはある程度説明しました。ハードルに関しても「やれば良い」というわけではないと思います。男子と女子であればその高さも距離も異なります。指導者によっては「すべて同じ」の形で行ったりします。マーク走なども同様です。何となく一律で決めてそれをやる。ここも判断だと思います。私はマーク走では広い、狭いを見るようにしています。当たり前ですが。明らかに異なる動きをしても意味がなくなるから。本当は選手一人一人で設定を変える方が望ましいと思いますが、場所の関係で同じような走力でまとめるようにはしています。それくらいの配慮は必要になると思っています。

メディ投げ。これもやれば良いというわけではない。狙いが何か??BOSSと一緒に練習をしている時にあれこれアドバイスをもらってきました。その中で今の練習スタイルになりました。メディ投げもやれば良いわけではない。ダイナマックスを使った練習も同様。何を狙いとした練習なのかを明確にしていきたいと思います。ここは重さを考えながらやらなければいけないと思っています。これがなければ本当に「やるだけ」になってしまうから。

が、これと相反するようなこともあります。前任校で女子の間にある話がありました。武道場にロープがあり、ロープ登りができるようになっていました。何の根拠もないのですが彼女たちはこのロープ登りが腕だけで上がれるようになったらインターハイに行けると決めていました。一番最初にインターハイに出場した選手がロープ登りを達成したからだと思います。確かに個人で出場した4人のうち3人は腕だけの力で上がっていました。根拠はないのですがそれを「共通の目標」として取り組んでいたのです。それくらいの上半身の筋力があるからインターハイに届くようになるというのもあると思います。明確な根拠はありません。

練習の中でこちらが意図する部分を明確にすることは必要不可欠だと思っています。やるだけの練習にしたくないので。ハードルをまたぐ動きにしても「越えれば良い」というのではない。股関節の使い方に注目したり、重心の移動を考えて取り入れていかないといけない。合理的な練習といえばそうなります。無駄なことを省いていきたい。

が、時として「理由なき練習」が存在しても良いのかなと感じています。全てがこの形の練習では絶対にダメだと思いますが、メニューの中に「根性論」的な要素が入ることも必要なのではないかと。分かりにくい内容かもしれませんが、私はその部分に注目して取り組んでいます。意味のある練習をしたい。全てではないですが。狙いを持った練習を進めていきたいという気持ちはあります。ここの部分をどう考えていくか。それほど難しい話ではないと思っています。

こういうスタイルでやるから1つ1つの練習に対するエネルギーが大きくなります。まだまだ甘い部分の方が多いですができる限り見逃さないようにしたい。そういう部分がきっと大切なんだろうなと。

あれこれと考えながら自分の練習を組み立てていけるようになりたいと思います。やれば良いという練習はないと思っています。強くなるための特効薬はないから。これからどうしていけばより効率良く力を上げることができるかを考えたいと思います。もちろん、時には遠回りすることも必要だとは思っています。やることはたくさんあります。一つずつ一つずつ。そして、やろうとしていることを1人でも多くの選手や保護者、中学生に理解してもらいたい。やっている練習に対する信頼だと思います。

しっかひと考えてやっていきたいと思います。中身がないかもしれませんが思うことをツラツラ書いています。面白くないかもしれません(笑)お許しを(笑)
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ツラツラと

2015-10-11 | 陸上競技
思う事をつらつらと書いておきたいと思います。たいして面白くないと思うのでスルーしてもらって構わない位の内容しか書けないかなーとは思いますが(笑)

見た目と実際の違い。ここはすごく難しい部分があると思います。中高生レベルで難しいことを求めるのはどうかと思いますがそれでも「意識するポイント」を持って指導にあたりたいと考えています。

例えばハードルを使った練習。正直どこでも「同じようなこと」をやっています。練習形態としては特別なことではないからです。他校がやっているからやるというパターンも多いと思います。その中でも少しずつ強くなる選手も出てくる。同時にほとんど変わらない選手も出てくる。ここにも様々な理由があると考えています。

私はハードルを使った練習に対して明確な意図を持って取り組んでいます。ハードルをまたぐという動きに関してもこちらには狙いがあります。だからその狙いとは異なる動きをする者に対しては繰り返し指摘します。残念ながら一度指導したくらいで大きく動きが変わることはありません。一時的に変わるかもしれませんがそれが継続されることは少ない。定期的に動きの確認をする必要があると思っています。

同じような練習をする。それでも少なからず効果はあると思います。でももっと効果を出すためには明確な意図が必要になるのではないかと。しかし、これを意識してやってもらえるかどうかは選手次第。こちらはしつこくしつこく話をしていきます。それでも「疲れてきたからとりあえずやる」という部分が出てくる。当然のことだと思います。やりたくても身体がうまくコントロールできなくて狙いとする動きが出来ない者もいます。見極めながら他の手段を取り入れていくのも大切なのかなと考えています。

やっていたら強くなる。が、狙いとする所を明確にして取り組むと全く違った結果となる。これは競技に対する取り組みの姿勢も大きく関わってくると思います。もっというと普段の考え方が全てを決めるのだと。アバウトな練習だとしてもそれに対して明確な意識を持って練習する選手も多くいます。実際に話を聞いてみるとよく考えてやっているなと思う選手も複数います。

専門性が問われる部分と誰にでもできる部分。例えば棒高跳。もしも私の所へ棒高跳びをやりたいからうちに来たいと言われたとする。私は速攻で「ポールを専門でやりたいならN工業に行った方が良いですよ」と話をする。専門性が高すぎて本格的にやろうと思ったらそこでやるのが一番だから。これは顧問と仲が良い(?!)からではなくその選手の事を考えたら選択の余地はないと思う。

逆に走る競技であればどこの学校でもできる。難しいことではないから。だから進路選択などは難しくなると思う。高校を陸上競技だけで選ぶことはないだろう。走るということに関してはどこでやってもそれなりに伸びてくるのだと思っている。その伸びがどのレベルになるのかは誰にもわからない。ポールとは違う。ポールはN工業という選択肢しかないと私は思っている。

だからこそ「どこでもできる」所から「kanekoと一緒にやりたい」という気持ちにしていけたらと思う。もちろんうちに在籍している選手も。「あっちの学校の方が良かったな」と言われるのは指導する側としては面白くない。去年の方が良い練習ができていたなと言われるのも同様。だからこそ明確な意図を持った練習をしていきたいと思う。「スプリントやるならあそこが良い」と言ってもらえるような取り組みや指導ができるようにしたい。

練習の中身。ここにこだわって取り組んでいきたいと思います。まー特別なことはやっていません。どこでもやるような練習に工夫をしているだけです。書きたいことはたくさんあるのですが、また時間を見つけて書いていきます。ツラツラ書くだけなのでまとまりはありません(笑)。自慢でもなんでもなく私が思っていることを書くだけですから。あしからず。
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