kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やりきる経験を

2015-10-29 | 陸上競技
火曜日、天候は雨。練習はトレーニングとしました。これまでやってきた内容をもう少し徹底していきたいという気持ちはあります。トレーニング、かなりやっている自負はあるのですがそれが結果として現れません。半年くらいやれば懸垂くらいはできるようになるのですが女子に関してはまだまだという感じです。やってはいるけれども「効果」として実感できるレベルではない。これは考え物です。同じことをやっても成果が出る者もいれば出ない者もいる。この差は何か?懸垂などは最初からできる選手もいます。努力したから懸垂ができるようになっているのではないという部分もあります。が、できない選手ができるようにしていくというのはすべての面での練習に大きく影響していくと思います。

1時間ほど会議があったので参加できず。事前にメニューに関して指示を出していました。シャフト補強なども距離が短くなってきているのできちんと40mでやるように。さらには「重心の移動を大きく」が狙いなのですが今は「きちんとした負荷をかけよう」という部分。やっていることの質を上げていかなければいけません。そこができて初めて次につながるから。まだまだ甘い部分があります。

見ていて感じた部分。種目を分けています。その分、休息が長くなっています。これは前から感じていました。レース後半での持久力。筋持久の部分です。ジョグなどをして持久力を上げるのではなくこういトレーニングの中で使える持久力を上げていきたいと考えています。が、気が付くと地味に休息が長くなり追い込むという感じではなくなっている。これも難しいところですね。選手が悪いとは思いません。人はやっているうちに緊張感が低くなりいつの間にか「慣れ」てしまう。この状況では質は上がりません。お互いに指摘しあいながらやっていければいいのですが「競技者」としてはまだ幼い。そこまではできないのです。

だからこそ厳しく指摘し続けました。そこまでして「やらせる」ことは自主性を生む部活動なのかといわれると違うと思います。が、「自主性」と「放置」は確実に違います。「自主性を育てる」というかっこいい言葉で誤魔化して結局「指導しない」という部分が往々にしてあります。それは避けたい。ある一定の競技者レベルになるまではこちらが主導権を握って取り組んでいく必要があるのです。自分たちでできるというのは机上の空論。少し前にも書きましたが「先達の存在」があって初めて分かることもある。今はわからないから私がリーダーのようにチームを引っ張っていかないといけないと思っています。

とにかく最後までやりきる。動きに関してもやりきらなければだめです。トレーニングに関しても最後の1歩まで丁寧に。そういう感覚を持たせたい。人は苦しい時に本当の姿が出てくると思います。表面的に「頑張る」といっても練習や勉強で苦しくなってきたときに「少しくらいいいや」と思った行動が出る。人はその「弱さ」を認めたくない。自分はやっていると思っているから。しかし、それでは成長はない。自分たちが「やっている事が全てではない」という感覚を持ってもらいたい。

そう考えてあえて30秒腹筋をやりました。もちろん、練習中に常に上述のような話をしながらめす。苦しいからやっぱり動きが小さくなったり、遅くなってしまう。ある程度は仕方ないことだと思っています。だからといってそれを認めるわけではない。キツイけどやらせないといけない。だから選手が腹筋をしている間はずっと話をしています。「勝手に強くなれ」というスタンスはとっていません。強くなるためのサポートを常にし続ける。それが必要だと思っています。

人はそれほど強くない。だからこそ「先達」がいて伝えていかないといけない。自分で自分をコントロールして貪欲に一切手を抜かない選手であれば技術論云々ではなく強くなります。大半の選手は「弱さ」を抱えているのです。だからやり切れない。挫けそうになった時にこちらが手を差し伸べて方向性を示す。時には「悔しい」と思わせることもある。考えて発言する事が多いですが、本当に頭にきて感情的になることもあります。様々な形で選手と向き合い、少しずつ背中を押していく。それしかないと思っています。

私にはわたしのスタンスがある。伝えたいものがある。私もやり切らないといけません。しっかりと。
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一から作り直そう

2015-10-29 | 陸上競技
書いているとまとまりがないのですが。とにかくあれこれ考えるようになりました。それなりに力がある選手であれば適度な練習で強くなります。まーこれまでそのような選手を預かったことはありませんからひがみなのかもしれませんが(笑)。普通の選手が強くなるためになにをするか。しっかりと練習をするしかないと思っていました。

大会の時にいつもお世話になっている指導者と話をしていました。「うちの選手は走る練習が不足していると痛感しました。もっと走らせないといけ。この冬は走りこませます。」と。すると「いや、うちも足りないと思うからもっと走らせる。」と言われていました。県体の1週間前に同じグランドで練習をしていました。その時、めちゃくちゃ走っていました。毎回合宿の時もヘトヘトになるまで走らせてもらっていますが(笑)。それでも「もっと走らないと」と言われる。うちの選手は青ざめていましたが(笑)

私自身が殻を破る。それが必要。これまでの自分の中の常識を打ち破っていかないといけない。昔の自分に戻ることが最低限の条件なんじゃないかと思っています。今がダメだというのではなく、感覚的に「インターハイで戦う」ことを考えていた時期と「県総体に出よう」と考えている時期との差なんだと思います。自分自身の感覚が高まっていくことは大切なことだと思っています。それが指導者としての成長だから。しかし、今は同じ練習ではダメ。その時々に合った練習があると思っています。

そんなこともあり、月曜日は普通に練習としました。試合の次の日なのにと言われるかもしれません。が、日曜日にレースに出た者はほとんどいません会場で練習はさせていますが多分短い距離を数本走って終わっているはずです。やると決めたからには即行動だと思っています。自分自身の意志が弱くなる前に行動に移しておかないといけない。こちらが妥協していたらなにも変わらないから。

7時間授業だったこともあり山へ。早く練習道具の作成をしなければいけません。タイヤ引き、タイヤ押しのための道具がないと練習になりません。ワンパターンの練習では選手は飽きてしまうかもしれません。ある一定の水準まで行けば違うと思いますが、今はどうやって練習負荷を増していけるか。一気に増やすことはできませんがこれまでのようなキレイな練習ではこれから先はないと思います。

階段などを使ってやっていきました。2時間くらいしか使えないのでその中であれこれやりました。これまで比較的決められたパターンの中でやっていたので思い切って思いつきでやっていくことに。おんぶをしたり片脚ジャンプをしたり。ひたすら走って上がったり。前時代的な練習かもしれませんが、科学的な練習云々ではなく泥臭い練習も必要になる。いつの間にか「無駄」だと思って排除してきた練習の中に大切な何かが埋もれているかもしれない。

これも感覚の部分です。選手を預かって長い間指導していると効率を重視するようになる。その中でより効果があるものを求めていく。どこかで誰かがやっていたからではなく、やっていく中で「こっちの方がいいな」と思う部分。でもそれは時として別の形で必要になる。一からやり直すというスタンスの中では捨てていったモノを拾い集めないといけないんじゃないかと思っています。感覚の部分なのでうまく説明できませんが。

ひたすらやってから坂道へ。暗くなってくると階段は危険なので。これまで練習の中で短い距離を中心にやってきました。これも変えるつもりはありません。しかし、少しはやり方を変えていかないといけない。技術的な事はやりたい。が、そこだけに特化していたらダメ。坂道に移動してから少しの間はスティックを使って動きを作るための練習をしました。こういう部分は外せないと思っています。

後半はひたすら走る。時間が許す限り走る。段差でスタートさせてひたすら前を追う。坂道ですから思うように走れない選手も出てきます。それでもやり続ける。アスファルトの上で走るので故障云々も気になる。が、そこを言い始めたらもう練習は出来ないという気がしています。今はとにかくやる時期。細かいことを云々ではなく走る。動きの要素を一切やらないと言っているわけではなくやるけどそこだけにこだわらないというだけ。

マイナス発言をする者が減りました。色々な意味で減りました。「走りたくない」「まだやるのか?」と言ったものに関しては練習参加させないという話をしています。やりたくない者にやらせるのは無意味だから。一人の問題ではなく全体をマイナス方向に引っ張るのであればやらない方がマシ。そう思って話をしています。

思うように走れなくて涙している者もいました。それで良いと思います。走れないから止めるじゃなくて走れなくてもガムシャラに走る。そういう経験をしていくことで「心」が変わってくる。大切な要素だと思いますね。良い練習が出来たと思います。一からやり直しですが、きちんと積み上げいくことが出来る気がします。

書きたいことはたくさんあるのですが長くなるのでこの辺りで。もうすでに長いですが(笑)
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