kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やらないといけないこと

2015-10-26 | 陸上競技
県体の際、いろいろと感じることがありました。前日に少し指導する部分があったのでその様子を見るという意味も含めて。

1か月前、県新人がありました。そのとき、あろうことか「競技場に自分の宿泊道具を置いて帰る」という事件が発生。帰宅される顧問の車に荷物を載せいたので降ろして載せ替えるように指示が出されていました。が、そのことが徹底されていたかったのか体育館の前に宿泊荷物が置きっぱなしになっていた。「誰かが積んでくれるだろう」という感覚があったのかもしれない。本人たちが荷物を降ろさなかったのかもしれない。だとしても「競技場に荷物を置いて帰る」というのは考えらえないと思います。降ろした者がほかの車に自分の荷物だけ載せたのかもしれない。だとしても「待っていたら荷物が届く」ことはないのです。

結局この日はたまたま他の先生が競技場にまだいてくれたのでお願いして持ってきてもらいました。これも私の指導不足かもしれません。が、感覚的にこれまで「自分の荷物は自分で責任を持って運ぶこと」という指導は必要ないと思っていました。私の中では「当たり前」の話。「やってもらって当たり前」ではないから。その部分の指導をしないといけない。日常生活や通常の行動の指導をしなければいけない間は競技の指導はできないと思っています。ベースとなる部分をきちんと身に付けなければ先には進めないからです。

そこで指導したつもりでしたがそれから1か月間、難しいなと思うことがありました。練習道具の運搬に関してです。私の車はそれほど大きくないので大きな荷物を運ぶことができません。運ぶためにはもう一人の顧問の先生の車に載せて運んでもらわないといけなくなります。県新人の時のことがあるのでこちらからはあえてその話をしませんでした。全体に「やってもらって当たり前ではないのだ」という話をしていたのでもう一度念押しをする必要はないと。

が、最後の最後まで練習道具の運搬を顧問の先生に頼みませんでした。女子1人だけは個別に頼みいいって運搬してもらっています。こちらから「他の者に言わなくてもいい」と伝えました。ある選手は専門練習をする。他の者は専門練習をしない。これがなぜなのかを本人たちが気づかない限りは「指導することの意味」もなくなると思ったからです。結局。専門練習を1度もしない。体調不良で長期欠席する部分もありましたから「出場しない」という選択をしました。一生に一回しかないその学年の県体。出場させないという選択が正しいかどうかは分かりません。批判があれば甘んじて受けます。

が、試合というのは「発表会の場」だと考えています。きちんと練習をしていないのにレースに出て何の意味があるのか?集団に所属していたら出場するのは当たり前なのか?私は違うと思っています。普段の取り組みがきちんとできているからこそ試合に出る意味がある。欠席が多かったり練習への取り組みが酷い者を使ってレースに出ることに意味があるとは思えないからです。

これまでの指導の中で「部活の休みが多い」とか「練習で手を抜く」というのは全くと言って良いほどありませんでした。しかし、そこを受け止めていかないといけない。そういう者にどうやってきちんと競技に向かわせるか。いや、向かわせる必要が本当にあるのか。本人が求めていないことをこちらが押し付けるのは違うのではないか。色々と考えます。

荷物を運ぶ。練習の指導をする。これは決して当たり前のことではないのです。そこの理解がなければ何をやっても同じことになる。それを指導するのは私は当たり前だと思っています。もちろんそれが当たり前ではないのかもしれない。競技指導をする事だけではダメだと思っています。

全体にも話をしました。中学時代の練習から比べるとひょっとしたら大きく負荷や取り組みが変わっているかもしれない。これまでの取り組みが1だとしたら今3の努力をしている。これまでの3倍。自己評価としたらかなりの部分。同時に私が求めてやってきたことが10とする。今は3になっている。私の中の自己評価とすれば3分の1となる。そうなれば当然物足りなさが生まれてくる。3倍やっている!と感じる者と3分の1しかやっていない者であれば当然大きなギャップが生じる。

ここを受け入れて10の方向に向かわせていきたい。指導されずに自由にやるのは違うと思います。ダメなものはダメだと指摘していきたい。それがなければ部活動は「烏合の衆」と化して何をやっているのか分からなくなる。これまで通りでやっていたらお互いにダメになる。ギャップを埋めていくのは大変な作業です。それでもやっていかないといけない。

こちらも覚悟を決めないといけないと思っています。ある程度の方向性を示しながら。
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県体終わる

2015-10-26 | 陸上競技
今シーズン最後の試合が終了。目に見える結果というのを残してあげられないシーズンとなりました。これも全て私の力不足かなと思っています。blogにこうやって偉そうに書いている割には何もできていないではないかという批判もあるかもしれません。正にその通り。

結果を出させてあげたい。そう思っていました。あれこれ話をする中で考えさせられる事もありました。「結果を求めているのは私自身なのではないか」という部分。指導者として他者に認められたいが故に少しでも早く結果を出したい。チームとして周りから評価を受けたいが故に焦る。そういう部分があるのではないかと。自分ではそんなつもりはありませんが、一人の人間として気がついたら周囲からの評価を意識しているところもあるのかもしれない。どこかで「自分はきちんとやっているのに」という狭い枠の中で物事を考えていたのかもしれない。

一気に結果が出せるんじゃないなと簡単に考えていたのかもしれません。そんなに簡単なものではない。分かっていたつもり。が、つもりで終わっていたのかもしれない。まずはそこの部分の見直しが必要になる。こちらが求める水準が高すぎるのかもしれない。随分ハードルを下げたつもりだったがそれでも。

競技で1番になれと求めていることはない。過去の自分よりも少しずつ成長していければそれで良いと思っている。それでも難しい。選手を批判するつもりはない。これまでの「基準値」の違いがあるから。選手に非はない。分からない環境の中で求められていることがこれまでとは違うのだから。

部活動は「レクリエーション」だと考える人もいる。「教育活動」だと考える人もいる。「自己研鑽の場」と考える人もいる。価値観は人それぞれ。「そんなに一生懸命にやらなくても良いじゃないか」と言われたらそこまで。事実だから。誰かに強制されてやるものではない。でもある一定の水準までは「無理やりにでもやる」事も必要なんじゃないかなって思う。選手の「やりたいこと」に合わせているだけではダメなんじゃないかと。これは分からない。正解なんて一つではないから。

私は私のやり方を見直しながら進んでいきたい。多くの人の意見に耳を傾ける。が、ブレないように進みたい。それができなければ組織作りはできないから。組織として集団が機能し始めればチームは強くなる。まだまだ日常生活や練習に対しての取り組み方を徹底しないといけない。練習に遅刻してはいけません、練習を休むときには連絡をしましょう、先生が見ていないから練習をサボるのはやめましょう。そういう話をしている間はチームとしては機能しない。これは上級生が引退したときには毎年毎年やり直さないといけない部分ではあるが。

組織作り。そこが出来ないとチームは変わらない。そこが大切。考えていきたい。

書きたいことは山のようにあるのでちまちま書いていきます。多分。
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