kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

狙いを定めて2

2019-03-16 | 陸上競技

続きを。

ある一定水準で練習ができるようになっていると思います。が、まだ甘い部分が出てきます。私も以前よりも突き詰めて言わなくなっています。ある程度考えてやらなければいけないからです。

60バトンに関しては「60mでバトンを渡す」というのが狙いではありません。60mまで最大スピードを維持するためにやっています。その方法論として60mでバトンを渡すという手段を使っているだけです。前を走っている選手と離れたからといってそこでスピードを緩めてしまったら何をしたいのか待って分からなくなります。スピードを維持するための練習のはずが離れたところでスピードが落ちてしまう。狙いとは全く違います。

うちの練習の中ではバトンを使うものが多くあります。これは「スピードを上げるため」という最大テーマがあるのです。そのことは何度も話をしています。10バトンは10バトンでやりたい事がある。25並走は25並走で明確な狙いがあります。単純にバトンを渡す事が練習の狙いではないのです。その意味が分からずに練習をしていたら「やるだけ」になってしまう。

そういう練習だけはしたくない。やっている練習全てに意味があってやればそれで良いとは考えていません。60m手前でバトンを渡すというのもちょっと違う。60m地点で渡すのです。相手との走力やその日の調子を常に確認してどうすれば60m地点で渡るのかを考える。それが練習です。コミュニケーションをとってどうすればいいかをペアの選手とすり合わせることがこの練習の狙いになっている。そこに対して「渡った」「渡らなかった」という判断基準で評価をするのは違う。

そのことを感じたので選手に対して指導しました。以前のように厳しくという話ではないですが。やりたい事とは違うということを理解してもらわなければいけません。練習課題が分からないままやる。離れて諦めるというような練習だけはやりたくない。

そんな話をしてからシャフト補強を。ここは自分達でやるように。指示を出す話ではないと思うので。何を考えてやるのか。何を意識するのか。ここは大きな話だと思おます。任せました。

忘れた頃にハードルドリルを入れました。股関節周辺に刺激を入れるためです。前半練習で入れなかったのでここで入れることに。そのままスパイクを履いてトーイングを。前半で速い動きを繰り返していたのでそれをそのままにせずに最大スピードにつなげていく感覚でしょうか。正解がどこにあるのか分かりませんからしっかりと練習を積み上げていきたいと思っています。狙いはこの辺りにあります。

合流走がメニューに入っていましたがやった記憶がないので多分TDMにしたのではないかと思います。トーイングでズレた中間マークを1つ潰して走っていた記憶があるので多分間違いないと思います。スピードを出すだけではなくそれを中間の走りにつなげていく。ここも練習の流れの中で大切だと思います。どこにメインを置くか。スピード刺激を入れてその後にしっかりと走りたい。

中間を意識して120DM-90-40↑30→、120-90-40↑30→。前半からある程度走っているのでダメージはあると思います。それでもこの距離をしっかりと走ることは大切だと思っています。1本目から最大スピードで。そこだけが指示です。当たり前のことですが。最初から行かなければいけません。1本目かなり走れていました。ほぼここで合格レベルです。最後のマークまで動けていました。走る前に相談して中間マークの足長を少しだけ縮めていました。疲れてくるのが分かっているのでその中でどう動くか。ここは大切だと思います。

しっかりと最後まで動き続ける。大きくなる動きをどうやってコントロールするのか。意図的にマークを配置して意識させることで対応させるという感じでしょうか。前半でやってきた動きが上手く繋がっている印象がありました。

最後の最後に60バトンをもう一度。ここは最後のスピード刺激です。出来る限り速い動きをしながらスピードを保つ。やるべき事は出来たかなと思います。

やればきちんと出来る。それは間違いないと思います。だからこそ中途半端な取り組みはさせたくないなと考えています。足が痛いという話が女子から出ていました。それは故障でもない。筋肉痛でもない。どんな痛みなのか。今出来うる最大スピードで動き続けているので身体に大きな刺激が入っているから。そこをどう捉えるか。間違いなく身体が変わりつつあります。

まだまだです。しかし、確実に変わってきている。スプリントスピードもですが取り組みも変化はあります。見守ってもらえたらと思います。地道にやります。

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狙いを定めて

2019-03-16 | 陸上競技

金曜日。この日は公立高校の合格発表。その関係で家庭学習日となっているので朝から練習することが可能に。数日間やりたいなと思っている動きをやっています。前の記事にも書きましたがやりたいことがあり過ぎてあれもこれもになりがち。そのため思い切ったメニューにすることが必要だと思います。前日からメニューに関してはかなり考えていました。

メニューを渡してすぐに職員室に戻らなければいけませんでした。すぐに戻ってくるつもりが色々とあって結局1時間以上戻れない。以前から書いていますが「どこに力を使うのか」という話です。禅問答のような会話を30分以上。周りから「大変ですね」と言われましたが、このこと自体に本当に意味があるのかどうか。もう良く分からない。教育の場である事だけは頭に入れておきたい。不毛な時間でした。

狙いとしていたことが幾つがありました。少しずつ動きを作っていく。ドリル的な部分を減らしてでもやりたいなと思うことがあります。その動きを実際に目で見て本人達の感覚を聞きたい。それが全く出来なかったのがかなり勿体無いなと。練習を作っていくのは選手です。そこに対してやりやすい環境を与えていく。

メニューとしてはいつも通りバランス系から実施。そこから体幹強化サーキット。セラバンドを使って股関節に刺激を入れてすぐに動くことに。ハードルドリルをやりたいのはあったのですが時間が足りなくなる。狙いを定めてやるとなるとどこかを削らないといけない。ここが一番苦手なのですが(笑)。

スイッチングを。今回はタタタで。これまでやっていたものより0.5足長詰めました。ほんの少しのことかもしれませんが大きな違いがあると考えています。0.5足ほど重心移動が小さくなっています。その分速い動きができる。ここも注意が必要だと思っています。

シーズンが近づいてきてスピード練習をする。もちろんこれまでもやり続けていました。もうワンランク上の動きをしたい。「動きの速さ」だけを求めるのであれば比較的簡単です。しかし、これで痛い目にあったことがあります。そういう部分含めて練習を組み立てないといけないといけない。同じ失敗を繰り返すことはできないので。

速い動きと重心移動を組み合わせる。この辺りをひたすら考えています。単純に走るというのではなく神経系に刺激を入れながら更に走るための技術を身につける。こういうことを考えるのがすごく楽しい。ひょっとしたら他の人と感覚が違うのかなという不安はありますが(笑)。周りから「あの人ちょっとおかしいんじゃない?」と思われているかも(笑)。まーそんなに気にしていませんが。

スイッチングランもタタタにしました。ここも同様に詰めて。全く見ていないので走った感覚を選手に確認することしかできません。感覚的にかなり良かったということでした。この部分はかなり大きい。もちろん「速く動けた」から良いというわけではないのですが。

話が少し戻りますが練習開始時に「足が痛い」と言っていました。筋肉痛なのか?と聞くと違う、と。故障につながる痛みだと困ります。その痛みとも違うようでした。どういうことなのか。これまで以上に速く動こうとしているのでそれなりに負荷がかかっているのではないか。これも正解かどうかは分かりません。それでも狙いとしている部分ができているのではないかと感じています。

スタート5歩と前半マーク。そこから40↑30→を。私が練習に参加した時にはここまで終わっていました。走り的にはかなり進む感じがありました。そこまでの段階を確認できていないので微妙ではありましたが。それでもこうやって進む感じがあるというのは良い傾向。そのまま60バトンをやって前半練習を終了。

が、これが良くない。1本ずつ実施するのですが「渡らないから諦める」とか「手前で渡してしまう」というのがありました。ここ最近練習についてあれこれ言わなくなっていました。が、これはよくない。練習の狙いが明確ではなくなっています。この練習は60mまで最大スピードを保つこと。渡らないからといって早い段階で諦めるというのはありえません。このようなことをやっていたら大きな目標には届かない。ちょっと厳しく話をしました。走れるようにはなっています。そこは認めています。しかし、それだけではない。見逃してはいけない部分はやはり指摘するべきだと思っています。何でもかんでも許されるわけではない。

そのあたりのことをもう少し書いておきたいのですが。長くなったのでまた別に書きます。多分。

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